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【第2部】実際の事件から見るサイコパスの特徴とは

みなさんこんにちは!
行動心理士の僕です。

前回は、アメリカで大きな話題となった家族殺害事件について見てきました。

そこで僕が感じたのは、

なぜ彼女は被害者のように見えるのか

という違和感でした。

しかし、映像を見た人の中には、全く逆の印象を持った人もいます。

それは、

  • 何か怖い

  • どこか普通ではない

  • サイコパスのように見える

という感覚です。

ここで不思議なことが起きています。

  • 被害者のように見える

  • しかし同時に怖くも見える

  • 弱々しく見える

  • しかし同時に冷たくも見える

この矛盾はどこから来るのでしょうか。

今回は、サイコパシー研究で語られる特徴と比較しながら、なぜ彼女から「サイコパスらしさ」を感じる人がいるのかを整理してみたいと思います。

ただし最初に強調しておきます。

今回の記事は診断ではありません。

映像だけで誰かをサイコパスと断定することはできません。

ここで扱うのは、あくまで「なぜそう見えるのか」という人間心理の話です。

⚠️注意⚠️

ここで紹介する分析は人格診断ではありません。

単一の表情や仕草だけで判断することはできません。

重要なのは、

  • 流れ

  • 文脈

  • 変化

  • 感情の向き先

  • 現実とのズレ

です。

目的は疑うことではなく理解することです。

真心が大事であることを忘れないでください。

1. サイコパシーとは何か

サイコパシーという言葉は非常に誤解されやすい言葉です。

映画やドラマでは、

  • 冷酷な犯罪者

  • 感情のない怪物

として描かれることがあります。

しかし研究者たちはもう少し慎重です。

心理学者Robert Hareは、サイコパシーの特徴として、

  • 表面的魅力

  • 操作性

  • 共感性の低さ

  • 責任感の欠如

  • 感情反応の浅さ

などを挙げています。

重要なのは、「犯罪者だからサイコパス」ではないことです。

そして、「変わった反応をしたからサイコパス」でもありません。

あくまで複数の特徴が長期的に存在するかどうかが重要です。

ではなぜ今回の映像から、サイコパスらしさを感じる人がいるのでしょうか。

2. 感情の浅さに見える反応

【第1部】で僕が注目したのは、彼女の静けさでした。

もちろん静かだから問題だと言いたいわけではありません。

しかし、家族殺害という極めて重いテーマと並べたとき、反応が穏やかすぎるように見えるのです。

心理学では、感情の表出と内面の感情は必ずしも一致しないことが知られています。

だから本当に感情がないとは言えません。

しかし見る側は、

もっと怒るはず
もっと悲しむはず

という期待を持っています。

その期待から外れると、

  • 感情が浅い

  • 冷たい

  • 共感がない

という印象につながることがあります。

3. 共感の見えにくさ

もう一つ興味深いのは、

共感の問題です。

人は悲劇的な出来事を語るとき、

  • 悲しみ

  • 後悔

  • 苦痛

などが見えることがあります。

しかし今回の映像では、そうした感情が分かりにくいと感じる人が少なくありません。

もちろん、見えないから存在しないわけではありません。

ただ、視聴者は目に見える反応から相手を理解しようとします。

そのため、

共感が見えない⇨つまり感情がない⇨だから、怖いという連想が起こることがあります。

4. 責任から距離を取る印象

今回の映像を見ていて、僕が気になったもう一つの点があります。

それは、責任との距離感です。

質問を受けたとき、

  • 怒りよりも説明が先に来る

  • 感情よりも状況説明が先に来る

そう見える場面があります。

もちろん、本当に責任を避けているとは限りません。

しかし人間は、自分の行動を正当化するとき、無意識に責任との距離を取ろうとすることがあります。

そしてその姿勢が、「自分は悪くないと言いたいのだろうか」という印象につながることがあります。

5. なぜ私たちは恐怖を感じるのか

ここまで整理すると、なぜ彼女からサイコパスらしさを感じる人がいるのかが少し見えてきます。

それは、彼女がサイコパスだからではありません。

むしろ、僕たちの予測と反応が一致しないからです。

  • 悲しむと思った

  • 怒ると思った

  • 取り乱すと思った

  • しかしそう見えなかった

すると脳は、説明できない違和感を感じます。

そしてその違和感に、「サイコパスかもしれない」というラベルを貼ろうとします。

しかしここで立ち止まる必要があります。

本当にそうなのでしょうか。

僕たちは、彼女を見ているのでしょうか。

それとも、彼女に対する自分たちの解釈を見ているのでしょうか。

そしてもし彼女が、周囲から特定の印象を持たれる行動パターンを長年身につけていたとしたら。

この事件の見え方は、さらに大きく変わるかもしれません。

次回はいよいよ、【第1部】と【第2部】の伏線を回収しながら、なぜ彼女は「被害者のようにも」「サイコパスのようにも」見えるのか。

その矛盾の正体に迫っていきたいと思います。

出典

  • Hare, R. D. (1999)「Without Conscience」

  • Hare, R. D. (2003)「The Hare Psychopathy Checklist-Revised」

  • Ekman, P. (2003)「Emotions Revealed」

  • Vrij, A. (2008)「Detecting Lies and Deceit」

  • Cleckley, H. (1941)「The Mask of Sanity」

最後に

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