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【第2部】偽物は「言葉」でバレる。 警察の文化コードとは

みなさんこんばんは!
行動心理士の僕です。

前回の記事では、偽物の警察官が見抜かれた理由として

  • 動きの多さ

  • 落ち着きのなさ

などの身体動作について解説しました。

しかし実は、もう一つ非常に大きなポイントがあります。

それは言葉です。

警察官には、独特の言語文化があります。

そして今回の事件では、この「言葉」が決定的な違和感を生みました。

今回は、偽物が言葉で見抜かれる理由を解説します。


⚠️注意⚠️

ここで紹介する仕草や言動は「必ず嘘をついている証拠」ではなく、本音がにじみ出る可能性があるサインの一例です。

心理学者ポール・エクマンの研究では、怒り・喜び・悲しみ・恐怖・驚き・嫌悪といった基本的な表情は文化を超えて普遍的に認識されるとされています。

つまり、「表情や仕草は人類共通の手がかり」なのです。

象徴的にいえば、「真実はすべての人の顔に刻まれている」とも表現できます。

ただし目的は「相手を疑うこと」ではなく、相手を理解し、よりよいコミュニケーションにつなげる“おもてなし”であることを忘れないでください。

また本記事では、断定的な判断は避けています。

そして何より大切なのは真心が大事であるということです。

1.専門用語

どんな職業にも、専門用語があります。

例えば、医者なら

  • バイタル

  • トリアージ

  • インフォームドコンセント

などです。

警察も同じです。

警察には

  • jurisdiction

  • commission

  • payroll

  • precinct

などの特有の言語があります。

1.偽物の違和感

今回の人物は、警察を名乗りながら警察らしい言葉が出てきません。

例えば

「Sorry」

という言葉を何度も使っています。

しかし警察では通常

“Say again”
“Repeat that”

などの言い方が多いと言われています。

これは単なる英語の違いではなく、職業文化の言語なのです。

2.職業文化の言語

社会心理学では、職業には、マイクロカルチャーがあると考えられています。

つまり、職業ごとに

  • 言葉

  • 行動

  • 価値観

が形成されるのです。

警察文化

警察の文化には

  • 階級

  • 管轄

  • 無線コード

  • 手続き

などのルールがあります。

そのため警察官同士の会話では、かなり具体的な言葉が使われます。

例えば

  • 「どの署?」

  • 「どの課?」

  • 「誰の班?」

などです。

しかし今回の人物は、そうした具体性がなく曖昧な話ばかりしています。

3.嘘のストーリーが崩れる瞬間

もう一つ重要なのはストーリーの一貫性です。

今回の人物は、話の中で

  • 18ヶ月

  • 2年契約

  • さらに18ヶ月残っている

など、時間の説明が崩れています。

行動心理学では、このような現象を認知負荷(cognitive load)と呼びます。

4.嘘は脳に負担がかかる

嘘をつくと

脳は

  • 記憶

  • 作話

  • 矛盾管理

を同時に行います。

そのため、話がだんだん崩れていくことがあります。

もちろんこれも「必ず嘘」とは言えませんが重要なサインの一つとされています。

まとめ

今回のポイントは3つです。

① 専門用語の違い
② 職業文化の言語
③ ストーリーの崩れ

人は、服装だけでは職業になれません。

本当にその職業の人は

  • 言葉

  • 行動

  • 思考

すべてに、文化が染み込んでいます。

これが行動分析の面白いところです。

次回は、この事件のもう一つのテーマ「なぜ人は警察官になりすますのか」を行動心理学の視点から解説します。

出典

Paul Ekman「Emotion in the Human Face」

Joe Navarro「What Every BODY Is Saying」

Desmond Morris「Manwatching」

Ambady & Rosenthal (1992)「Thin Slices of Expressive Behavior」

Mehrabian & Wiener (1967)

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