【投稿募集!!】fatrasie(ファトラジー)を書いて!
*この記事では皆さんの投稿を募集します!*
テーマは、タイトルの通り――
fatrasie(ファトラジー)を書いてください。
です! しかし、この「fatrasie」が何かについては後述します。まずは応募条件等を載せます。
*応募条件*
これまでの企画と同様に、応募条件は特にありません! 健全な noter であれば誰でも応募可能です! 「はじめましての方」や「無言投稿」も大歓迎なので、お気軽にどうぞ!
そして、投稿時には次の2つのタグを付けてください――
後述しますが、詩歌の場合は次のタグもどうぞ――
なお、前者の「#無心所著歌」はナンセンス・ギャグ色が強い詩歌で、後者の「#綺想歌」は美的な綺想を目指す詩歌です。
また、この記事のリンクも貼ってください――
※他企画や他企画タグとの併用もアリですが、そちらの許可等はご自身でご確認ください。
*応募期限*
応募期限については無期限です! 我らが note 様と僕のアカウントが存在する限り永遠に募集します! いつでもお好きな時に投稿してください! また、何作でもOKです!
*応募作はすべて💗スキ&コメント&マガジン追加します!*
戴いた投稿はすべて💗スキ&コメント&マガジン追加するので、思い切って投稿してください!(何万投稿も来たら別ですが……。) チャレンジングな作品も大歓迎です!
僕の企画用の「初代王天君の企画マガジン」があるので、これもぜひフォローしてください!
*「fatrasie」について*
さて、肝心のテーマの「fatrasie」について、説明します。まずは僕の記事を載せます――
この記事に fatrasie について書いてあるので、詳細はそちらに譲ります。ここでは簡単にご紹介します。
まずは、その詩を引用します――
死んだ鮭が
星のめぐりを
罠でとらえたとき
角笛の音が
雷の心臓を
酢につけて食べた
これがファトラジーです(日本語訳されている唯一の)。この「とっても不思議な詩」が。通常・日常・現実の言語使用ではあり得ない言葉の組み合わせが行われていて、日常・現実とは まったく別の論理で世界が進行しているような、そんな詩です。
こういったファトラジーは13世紀末のフランスで流行したそうですが、その後に忘れられ、数百年後の20世紀にシュルレアリスト達によって発掘されたそうです。そして、そのシュルレアリスムの創始者A・ブルトンはファトラジーを「最も美しいもの」と評したそうです。
※2025年11月27日 追記
当記事を詩人・小笠原鳥類さんに ご紹介して頂きました――
僕は前ファトラジー記事で、「日本でファトラジーについて書いてある本は、高橋康也先生の『遊びの百科全書① [言語遊戯]』がほぼ唯一です。」と書いたのですが、これは正しくありませんでした。
小笠原さんによると、アンドレ・ブルトン/ポール・エリュアール編『シュルレアリスム簡約辞典』(江原順 訳、現代思潮社、初版1971年6月、第二版第一刷1976年4月、第二版第二刷1990年6月25日)の 11 ページにファトラジーが載っているそうです。当書は僕も持っているので確認してみると、次のように載っていました――
FATRASIES ファトラジイ――13世紀につくられた辻褄のあわない詩 ファトラジイは,大抵無名である.例「死んだ鮭が/星のめぐりを/罠でとらえたとき/角笛の音が/雷の心臓を/酢につけて食べた……」.
確かに載っていました。ファトラジーについて この本のことを失念しておりました。小笠原さん、教えて頂き ありがとうございました。また、一記事の制作というお手間を煩わせてしまい、申し訳ありませんでした。“笑芸の詩” としてのファトラジーは、デペイズマンとコラージュで作って参ります。
従来はファトラジーは「でたらめ詩」や「がらくた詩」と訳されていたのですが、上の〈死んだ鮭が ~〉の詩の魅力・魅惑性を最大限に肯定できるように、僕は「綺想詩」(=奇妙な発想の詩)と勝手に訳しました。《だだぁ・ぐぅす》にもファトラジーの巻を入れる予定で、子供向けには「とっても不思議な詩」と訳します。「ナンセンス詩」と訳されることも多いですが、僕はこの言い方をする場合もあります。
*
しかし、このファトラジーは なんと、日本語での本がありません! Amazon で検索しても出てきません! フランス語の本なら出てくるのですが、新品のもので3万円とか5万円の値段が付いています! それならば――無いのならば――作るしかあるまい、ということで、作ることにしました。
もちろん、“笑芸(=笑いの文学)の詩” として。僕はファトラジーを、「笑いの文学」の詩という形式として確立したいと思っています。そして、20世紀のシュルレアリスト達が発掘したものを、僕が21世紀の日本で復活・再興させたいと思います。
そうして、以下に、僕が作ったファトラジーを15篇 載せます。これらは前掲の記事に載せたものですが、各篇には「Fat・~」という番号を付けます。最初に作ったのが「Fat・1」で、これは〈死んだ鮭が ~〉の詩をかなり模倣しています。それ以降は作った順番ではなくなりますが、こういったものを “笑芸の詩” としてのファトラジーとします――
Fat・1
シナプス日和の庭で
六匹の夜中が
金縛りを磨り減らす
ナイフを産む卵もまた
宇宙を閉じた
Fat・2
炎で髪を洗うもち
の時計は溶け
左利きのトイレが
ラベンダーで出来た迷宮で
トランペットを吹くと
石の泡が
進化した
Fat・3
442年振りに復活した
鰐畳学派は
エリマキトカゲに
禁錮八千年を言い渡した
エリマキトカゲは
豚の鼻にはちみつを掛けて
その豚を弱らせて
遊んでいる
Fat・4
ビッグバンを「神の屁」とするならば
「神のくるぶし」は
何だろうか?
Fat・5
オレンジのように青い地球は
緑よりも赤い黒以上に白い
のは
最高に美しい
Fat・6
惑星直列やピッキングツアーを欲する
シーラカンスの薬指は
密告兵器のように気取り
けたたましく
胸に
〈ナポレオン〉という名の
逆光を巻き付けた
Fat・7
美しくて汚い
或いは
汚くて美しい
A・真珠
Fat・8
ぐずついた
ペリカンの照りつける
仮面の滴る
冬のヴェネツィアで
睡眠薬自殺をした
誰か
Fat・9
虹色の
奇跡が
咲いている
天空の神殿の
〈氷鏡の間〉の
純白銀で作られた女神像の
足元に打ち棄てられた
死神の
死体に
死を振りかける
パティシエの作った
ずんだもちは
安売りされていた
Fat・10
月光葬にされた彼女はそのまま――
Fat・11
羊の水飲み場では
皆
枯山水を飲んでいる
木星から溢れ出る枯山水には水が無く
そこでは誰もが
夢を得た魚だ
Fat・12
〈ケンデレイチン〉
もしくは
〈ケンデミチン〉
もしくは
〈ケンデイミチン〉
もしくは
〈ケイゼンミンチン〉
という名の
ケンデミンチン
Fat・13
波間に靴下を脱いだやじろべえは
朝陽を浴びて消化不良になったシュザンヌと延長して
オマール海老を鞭で打つ
Fat・14
教会でゴーギャンは
大動脈に梨とヒエログリフを当て
雨蛙は
おざなりに
組曲をその口実とした
Fat・15
曜日廃止論者である
平行四辺形とラザニアが
晴れたエビ達と戦闘機で贖罪すると
一匹の脳は
83世紀で
プパァイパァーした
このようなものを「ファトラジー」として作りました。現在は『Fatrasie ~綺想詩~』の書籍化・有料販売を目指して構想中です。(来年2026年の創作大賞にも出します。) そして、本として出版できたなら、当書は日本初のファトラジー本になります。
*
参考のため、ファトラジーと同種の詩を一篇、以下に挙げます――
ヘイ、ディドル、ディドル
猫とヴァイオリン
牝牛が月を飛びこえた
小犬がそれを見て大笑い
お皿はスプーンと一緒に逃げ出した
これは、イギリスの口承文化《マザー・グース》の中でも最も有名なナンセンス詩の一つ〈猫とヴァイオリン〉という詩です。これも文章の通り、猫がヴァイオリンを弾いてたら牝牛が月を飛び越えて、小犬はそれを見て笑い、お皿はスプーンと一緒に逃げ出した、というものです。こういうような、意味がよく分からなくて不思議で可笑しい詩・奇妙な発想の詩を「ファトラジー(綺想詩)」とします。
※日本にもファトラジーと呼ばれるものがあり、それは「無心所著歌」という名の和歌です。この無心所著歌は『万葉集』の第16巻に載っているそうです。詳細については、僕の『Fatrasie ~綺想詩~』(無料お試し版)をご覧ください。
*賞を開設します!*
本企画もこれまでの企画と同様に、賞を開設します。名付けて――
第1回ファトラジー賞!
先述の通り、僕はファトラジーを「笑いの文学」の詩という形式として確立したいと思っているので、授賞するか そうでないかの判断はしっかりと行います。(もちろん、戴いた投稿はすべてスキ&コメント&マガジン追加します。) そして、全企画と同様に、この賞も第1658回までやります。
※俳句や短歌(無心所著歌)の場合は、以下の賞とします――
第1回 無心所著歌 賞!
そして、次のタグも付けてください――
また、ナンセンスやギャグより、美的な綺想の歌を書かれる方は、次のタグもどうぞ――
綺想歌のために、次の賞も設けます――
第1回 綺想歌 賞!
*記事制作について*
新しく一記事を作って頂けるのは大歓迎です。その場合、ほんの一篇だけでもいいですし、何篇かまとめて一記事にして頂いてもいいです。
※長編詩もOKです!(長さは自由です。)
また、過去作にタグを付けての再投稿もOKです。その場合、どの詩がファトラジーなのか(全篇でも)分かるように表記してください。
新記事でも過去記事でも、何篇でも応募可能なので、好きなだけ応募してください!
※賞の授与は一記事に対してとします。
今回の企画については以上です。
不明点がありましたらコメント欄でお願いします。
それでは、皆さんの投稿をお待ちしています!
(果たして、来るでしょうか……!?)
#初代王天君の企画
#ファトラジー
( #無心所著歌 )
(#綺想歌)
↑ 俳句や和歌で応募する方はこちらも!
※2025年12月23日 追記
2025年11月21日の くいたろう さんの投稿以降、60作以上の応募があり、僕も新作のファトラジーを作りました。また、その作り方やファトラジーの発掘・評価者のシュルレアリスム紹介も詳細に行なっています。これから応募したい方はぜひ参考にしてください――
*
次の新作記事も実作と作り方が載っているので、どうぞ――
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