鴨川デルタの暗号|あらすじ
京都・鴨川デルタ。
大学生たちが行き交う飛び石に、ある夜から奇妙な記号が現れ始めた。SNSでは“京都版宝探し”として拡散され、街は熱狂に包まれる。だが、考古学を学ぶ女子大学生・雨宮澪は、その記号に強い違和感を覚える。
それは単なる落書きではなかった。戦時中に秘匿された文化財の位置を示す「古い暗号」の一部だったのだ。
やがて、暗号を追う学生、情報を隠そうとする大学関係者、観光ビジネスに利用しようとする人間たちの思惑が交錯する。
そして澪は気づく。暗号の中心には、失踪した父が追っていた“京都地下水路”の痕跡が隠されていることに――。
水の流れのように、真実は静かに形を変えていく。
京都を舞台にした、青春知的ミステリー。
第一章 五月の鴨川デルタ
第二章 拡散する遊び
第三章 古地図のズレ
第四章 水の下の京都
第五章 夜の飛び石
第六章 失われた文化財
第七章 沈黙する教授
第八章 嵐山の観測点
第九章 暗号の完成
第十章 地下水路
第十一章 残された録音
第十二章 デルタの夜明け
最終章 流れるもの
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