鳥取県関連〜3/29.2026



山陰の新しい旅行スタイル 鳥取県と韓国を結ぶ国際定期貨客船のウオーキングイベント 米子城跡で“米子の春”を満喫 鳥取県米子市|日本海テレビNEWS NNN

https://news.ntv.co.jp/n/nkt/category/society/nke1ed2cb961f549f4bcb20de62cf86302  

総務省統計局が公表している 賃金構造基本統計調査 表番号 表題一般_産業大・中分類_勤続年数階級別DB から産業別の勤続年数計×年齢計による所定内給与額を抽出すると 国際定期貨客船が区分される産業と思われる 水運業 における賃金水準は 380.4【千円】。一方で同産業枠組みである 運輸業,郵便業 の賃金水準は 294.3【千円】。比較すると同産業枠組みにおいて高い賃金水準にある。
運輸業,郵便業 294.3【千円】における産業の内訳を見ると水運業 380.4【千円】の他に鉄道業 355.2【千円】、道路旅客運送業 277.0【千円】、道路貨物運送業 282.0【千円】、航空運輸業 519.0【千円】、倉庫業 281.5【千円】、運輸に附帯するサービス業 300.8【千円】、郵便業(信書便事業を含む) 316.2【千円】。
この中で国際定期貨客船に関連する枠組みは、水運業 380.4【千円】の他に鉄道業 355.2【千円】、道路旅客運送業 277.0【千円】、道路貨物運送業 282.0【千円】、航空運輸業 519.0【千円】だろうか。
上記を前提に仮定・比較すると水運業 380.4【千円】は道路旅客運送業 277.0【千円】、道路貨物運送業 282.0【千円】、鉄道業 355.2【千円】より賃金水準が高い。特に道路旅客運送業 277.0【千円】、道路貨物運送業 282.0【千円】と水運業 380.4【千円】は一回りから賃金水準が離れている。一方で航空運輸業 519.0【千円】は水運業 380.4【千円】よりも一回り賃金水準が高い。
以上の背景から 水運業 380.4【千円】は 運輸業,郵便業 294.3【千円】において最も賃金水準が高い 航空運輸業 519.0【千円】よりは賃金水準が低いが、運輸業,郵便業 294.3【千円】において 航空運輸業 519.0【千円】に次いで高い賃金水準にある事がわかる。
問題なのは観光業という枠組みで物事を考えた場合、航空運輸業 519.0【千円】と同様に他の観光業に関連した産業が恩恵を受ける事ができていない事にある。上記で述べた通り、水運業 380.4【千円】は 航空運輸業 519.0【千円】よりは賃金水準が低いが、運輸業,郵便業 294.3【千円】において 航空運輸業 519.0【千円】に次いで高い賃金水準にある。一方で同産業種である 道路旅客運送業 277.0【千円】、道路貨物運送業 282.0【千円】と比較した場合、水運業 380.4【千円】の賃金水準は一回りから高い。
次に他の産業における観光業枠組みの産業と水運業 380.4【千円】を比較すると関連してくる観光業は 小売業 277.6【千円】、宿泊業,飲食サービス業 259.5【千円】。両者と比較してみても 道路旅客運送業 277.0【千円】、道路貨物運送業 282.0【千円】の時と同様に水運業 380.4【千円】は一回りから賃金水準が高い事がわかる。
以上の背景から県内において国際定期貨客船の動きがあるが、航空運輸業 519.0【千円】の時と同様に水運業 380.4【千円】の賃金水準と他の観光業種における賃金水準は一回りから離れてた状態にある。国際定期貨客船を稼働させる事により 水運業 380.4【千円】は利益や恩恵を受けられるかもしれないが、観光業全体から見た場合、全体が恩恵を受けられる仕組みにはなっていないのではないか。
勿論、国際定期貨客船=水運業 380.4【千円】自体を否定するわけではない。日本🇯🇵の場合、石油やLNGを始めとしたエネルギーや鉱物資源であるレアアース、食料に関しても海上輸送を通して供給しており必要不可欠である。だが同時に、観光における側面と物資輸送の側面を分けて見る必要がある産業でもある。観光における経済収益が発生する一方でその内訳には物資輸送の側面が上乗せされている。この部分を分けて考えないと統計自体が全く違う統計になってしまう。この部分が課題。

賃金構造基本統計調査 表番号 表題一般_産業大・中分類_勤続年数階級別DB
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003425894

勤続年数計×年齢計所定内給与額【千円】

産業計 318.3

鉱業,採石業,砂利採取業 366.7

建設業 349.4
総合工事業 353.9
職別工事業(設備工事業を除く) 328.2
設備工事業 354.3

製造業 306.0
食料品製造業 241.6
飲料・たばこ・飼料製造業 300.6
繊維工業 238.8
木材・木製品製造業(家具を除く) 267.5
家具・装備品製造業 282.8
パルプ・紙・紙加工品製造業 286.2
印刷・同関連業 302.5
化学工業 386.1
石油製品・石炭製品製造業 345.7
プラスチック製品製造業(別掲を除く) 283.1
ゴム製品製造業 307.3
なめし革・同製品・毛皮製造業 252.7
窯業・土石製品製造業 305.7
鉄鋼業 321.7
非鉄金属製造業 326.7
金属製品製造業 296.1
はん用機械器具製造業 335.0
生産用機械器具製造業 324.7
業務用機械器具製造業 337.4
電子部品・デバイス・電子回路製造業 329.7
電気機械器具製造業 333.7
情報通信機械器具製造業 359.0
輸送用機械器具製造業 326.0
その他の製造業 308.0

電気・ガス・熱供給・水道業 410.2
電気業 431.3
ガス業 392.3
熱供給業 355.1
水道業 306.9

情報通信業 381.2
通信業 396.4
放送業 448.6
情報サービス業 373.2
インターネット附随サービス業 416.3
映像・音声・文字情報制作業 376.0

運輸業,郵便業 294.3
鉄道業 355.2
道路旅客運送業 277.0
道路貨物運送業 282.0
水運業 380.4
航空運輸業 519.0
倉庫業 281.5
運輸に附帯するサービス業 300.8
郵便業(信書便事業を含む) 316.2

卸売業,小売業 319.6
卸売業 354.1
各種商品卸売業 459.1
繊維・衣服等卸売業 327.3
飲食料品卸売業 329.9
建築材料,鉱物・金属材料等卸売業 346.3
機械器具卸売業 376.9
その他の卸売業 364.7

小売業 277.6
各種商品小売業 274.6
織物・衣服・身の回り品小売業 269.8
飲食料品小売業 242.5
機械器具小売業 315.6
その他の小売業 278.1
無店舗小売業 307.3

金融業,保険業 393.4
銀行業 382.7
協同組織金融業 340.9
貸金業,クレジットカード業等非預金信用機関 386.7
金融商品取引業,商品先物取引業 584.2
補助的金融業等 443.9
保険業(保険媒介代理業,保険サービス業を含む) 383.7
不動産業,物品賃貸業 340.8
不動産取引業 364.8
不動産賃貸業・管理業 325.6
物品賃貸業 335.8 

学術研究,専門・技術サービス業 396.6
学術・開発研究機関 442.5
専門サービス業(他に分類されないもの) 426.4

広告業 421.8

技術サービス業(他に分類されないもの) 360.8

宿泊業,飲食サービス業 259.5
飲食店 262.9
宿泊業 258.7

持ち帰り・配達飲食サービス業 250.3
洗濯・理容・美容・浴場業 255.1
その他の生活関連サービス業 301.7

娯楽業 281.7

教育,学習支援業 377.2
学校教育 400.7
その他の教育,学習支援業 298.7

医療,福祉 298.0
医療業 334.8
保健衛生 334.8
社会保険・社会福祉・介護事業 264.7
複合サービス事業 302.0

郵便局 319.7

協同組合(他に分類されないもの) 281.6
サービス業(他に分類されないもの) 285.7

廃棄物処理業 295.8

自動車整備業 297.5
機械等修理業(別掲を除く) 339.8

職業紹介・労働者派遣業 264.6
その他の事業サービス業 290.5

政治・経済・文化団体 335.5

宗教 313.4
その他のサービス業 289.2

招聘/しょうへい=丁重な態度で招くという意味から考えると日本🇯🇵側に韓国🇰🇷のアイドルを呼んで観光を呼び込むにも関わらず、日本🇯🇵のアイドルを🇰🇷に呼んで韓国🇰🇷への観光を呼び込んではいない。これは相互関係と言えるのか?

前提条件として韓国🇰🇷便の利用者数を1年間統計にしても米子↔東京の1/7しかない。香港🇭🇰便は米子↔東京便の1/22しかない。鳥取県における国際観光は全国比率だと0.3%。鳥取県におけるGDP割合で見ると宿泊・飲食業1.6%、運輸・郵便業3.7%、その他サービス4.0%足しても9.3%ぐらいの割合。

厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると産業別にみた賃金は宿泊業・飲食サービス業が最も低いという統計結果がある。
電気・ガス・熱供給・水道業と比較すると宿泊業・飲食サービス業の賃金は半分近く低い。
観光業が儲かっているならば観光業の収入や賃金がどの業界・業種より高いハズである。だが実態としては低い。国や県をあげた観光の推進や報道でも何千万人外国人が来た、何億経済効果があったとやたら持ち上げられているがこの矛盾は何か?

東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校によるとコンシェルジュの仕事内容や1日の流れが紹介されているが、シティホテルや高級ホテルのフロントスタッフ業務と大して変化がない。
そもそも観光におけるコンシェルジュ自体が協会があって会員がいるだけであり資格制度があるわけでもない。これは行政における 評価者や専門家として扱う根拠としてはかなり弱い。
そんな中で資格者でも専門家でもない肩書の人たちがフロントスタッフ業務と大差のない事をコンシェルジュといってよくわからない事をやっている。
しかも今回はFAMツアー。行政が税金を旅費、謝金、コーディネート費という形で委託金として支払っているとしてもそれは、観光業における現場の清掃員や調理補助、フロント一般職等の賃金には波及しない事が考えられる。
観光業は業種別で平均賃金が最も低い。こんな事やってても観光業の中で賃金が高い層と賃金が低い層の格差が広がるだけであり、業種別の平均賃金も一向に上昇しないのではないか。

令和4年度における歳出総額は3834億円。
内訳で高い割合を占めるのが補助費等 1055億円。歳出総額における1/3〜1/4の割合を占めている。つまり歳出の大部分が補助金に注ぎ込まれている。この補助金の部分が給付だけでなく、公共サービスの向上に注ぎ込まれているとしてもその恩恵を受けているという実感を県民は感じられているか怪しい。
この歳出はインバウンド観光における航空便の割引や外国人留学生の支援といった日本人🇯🇵以外が恩恵を受けるものも含まれる。割引や支援にかかる補助費等 1055億円、それに伴って必要な人件費 896億円と仮定した場合、歳出総額3834億円の半分近くを占める事になる。
憲法第15条2項において すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない とある。外国人を優遇して国民を疎かにする国や県の動きは全体の奉仕の精神に反するのではないか?

鳥取県生活環境部 くらしの安心局 くらしの安心推進課によると鳥取県で届出が出されている民泊は29件。
民泊サイトAirbnbで鳥取県の民泊を検索すると宿泊先は196件。
Googleで鳥取県 民泊を検索すると173件の宿泊施設。
以上の背景から鳥取県における民泊は8割以上が届出のない運用がなされている事が考えられる。

国土交通省の訪日外国人の消費動向によると訪日外国人の一人あたりの消費支出額は22万7000円。
免税含めた消費支出額であるかの記載はない。まずこの部分が問題。
仮にこの消費支出額から消費税10%を免税した場合20万円前後。

鳥取県の観光入込動態調査によると令和6年度累計外国人観光客は、観光施設利用の外国人が72568人。宿泊施設利用の外国人は61083人。

観光施設利用の外国人72568人×消費支出額22万7000円=16472936000円-免税10%(1647293600円)=14825642400円
観光施設は免税により16億円収益を損失している事になる。

宿泊施設利用の外国人61083人×消費支出額22万7000円=13865841000円-免税10%(1386584100円)=12479256900円
宿泊施設は免税により12億円収益を損失している事になる。

社民党が不法滞在者は不法ではなく非正規・無登録だと騒いでいる現状がある。この主張に触発されて日本🇯🇵で不法滞在しても違法ではないと思い込んで訪日しようとする人たちが発生する恐れがある。結果、出入国管理及び難民認定法第70条が適用され拘束や罰則が課せられるような事態が発生したらそれは詐欺と変わらないのではないか?
こんな状態で国際観光が推進されている事が問題である。

https://x.com/SDPJapan/status/1981920736240624038?s=20 

インバウンドに関わる補助金は観光庁や国土交通省=政府が主導する補助金制度であり分類としては国庫支出金に該当するようだ。
政府が主導し地方と共同で政策を行う資金である為、地方交付金/地方交付税交付金/地方交付税と異なり地方自治体は使用の用途を決める事ができない。つまりインバウンドとしての政策であれば、その交付資金はインバウンドにしか使用できない事になる。結果、自治体側がインバウンドに反対したり、快く思っていなくても国策として実施せざるを得ない状況が発生。この外国人を優遇する姿勢が売国奴だという話の流れを作り出している。この部分が問題。

昭和二十六年政令第三百十九号 出入国管理及び難民認定法 第五条
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=326CO0000000319_20240621_506AC0000000059

第七十条 次の各号のいずれかに該当する者は、三年以下の懲役若しくは禁錮若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はその懲役若しくは禁錮及び罰金を併科する。
一 第三条の規定に違反して本邦に入つた者
二 入国審査官から上陸の許可等を受けないで本邦に上陸した者
二の二 偽りその他不正の手段により、上陸の許可等を受けて本邦に上陸し、又は第四章第二節の規定による許可を受けた者
三 第二十二条の四第一項(第一号又は第二号に係るものに限る。)の規定により在留資格を取り消された者で本邦に残留するもの
三の二 第二十二条の四第一項(第五号に係るものに限る。)の規定により在留資格を取り消された者(同条第七項本文の規定により期間の指定を受けた者を除く。)で本邦に残留するもの
三の三 第二十二条の四第七項本文(第六十一条の二の十一第二項において準用する場合を含む。)の規定により期間の指定を受けた者で、当該期間を経過して本邦に残留するもの
四 第十九条第一項の規定に違反して収入を伴う事業を運営する活動又は報酬を受ける活動を専ら行つていると明らかに認められる者
五 在留期間の更新又は変更を受けないで在留期間(第二十条第六項(第二十一条第四項において準用する場合を含む。)の規定により本邦に在留することができる期間を含む。)を経過して本邦に残留する者
六 仮上陸の許可を受けた者で、第十三条第三項の規定に基づき付された条件に違反して、逃亡し、又は正当な理由がなくて呼出しに応じないもの
七 寄港地上陸の許可、船舶観光上陸の許可、通過上陸の許可、乗員上陸の許可、緊急上陸の許可、遭難による上陸の許可又は一時庇ひ護のための上陸の許可を受けた者で、旅券又は当該許可書に記載された期間を経過して本邦に残留するもの
七の二 第十四条の二第九項の規定により期間の指定を受けた者で当該期間内に出国しないもの
七の三 第十六条第九項の規定により期間の指定を受けた者で当該期間内に帰船し又は出国しないもの
八 第二十二条の二第一項に規定する者で、同条第三項において準用する第二十条第三項本文の規定又は第二十二条の二第四項において準用する第二十二条第二項の規定による許可を受けないで、第二十二条の二第一項に規定する期間を経過して本邦に残留するもの
八の二 第五十五条の八十五第一項の規定により出国命令を受けた者で、当該出国命令に係る出国期限を経過して本邦に残留するもの
八の三 第五十五条の八十八の規定により出国命令を取り消された者で本邦に残留するもの
八の四 第六十一条の二の四第一項の規定による許可を受けた者で、仮滞在期間を経過して本邦に残留するもの
九 第四十四条の二第七項に規定する監理措置決定を受けた者で、第四十四条の五第一項の規定による許可を受けないで報酬を受ける活動を行つたもの又は収入を伴う事業を運営する活動を行つたもの(在留資格をもつて在留する者を除く。)
十 第五十二条の二第六項に規定する監理措置決定を受けた者で、収入を伴う事業を運営する活動を行つたもの又は報酬を受ける活動を行つたもの
十一 偽りその他不正の手段により難民の認定又は補完的保護対象者の認定を受けた者
2 前項第一号又は第二号に掲げる者が、本邦に上陸した後引き続き不法に在留するときも、同項と同様とする。
第七十条の二 前条第一項第一号から第二号の二まで、第五号若しくは第七号又は同条第二項の罪を犯した者については、次の各号に該当することの証明があつたときは、その刑を免除する。ただし、当該罪に係る行為をした後遅滞なく入国審査官の面前において、次の各号に該当することの申出をした場合に限る。
一 難民であること。
二 その者の生命、身体又は身体の自由が難民条約第一条A(2)に規定する理由によつて害されるおそれのあつた領域から、直接本邦に入つたものであること。
三 前号のおそれがあることにより当該罪に係る行為をしたものであること。

日本🇯🇵におけるエネルギー課題として中東からの石油に8割以上依存している背景がある。県内においても直結する話であり、電力供給、商品製造、輸送といった様々な場面で直結する課題である。
現在の中東情勢を読み解く事は県内企業だけに限らず個人レベルでも大きな意味を成すものと考える。

中東における食料問題。


現在、アメリカ🇺🇸、イスラエル🇮🇱とイラン🇮🇷の武力紛争により中東情勢の不安定化。石油やLNGの輸送航路であるホルムズ海峡の通行が難しくなっており石油価格高騰。国によっては作物を製造する上で使われる化学肥料の原材料に使われるLNGの価格が高騰。このLNGは科学肥料を作る際の原材料に使用されている。 LNGの価格が高騰する事により作物を製造する際のコストが増加。食品価格の高騰に繋がる事態が発生。問題になっている。

中東紛争、肥料市場に新たな脅威-リン酸・硫黄逼迫で食料供給に懸念
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-03-23/TCBOTIKJH6V800

中東での戦争は窒素肥料の世界的な供給に大きな混乱をもたらしてきたが、足元では新たにリン酸肥料で大きな脅威が浮上しつつある。

  紛争開始以降、焦点はトウモロコシに使用される主要な窒素肥料である尿素に当たってきた。戦争によりホルムズ海峡を通過する輸送が妨げられ、農家が供給確保に奔走する中、尿素の価格は急騰している。

  一方、この混乱の中で見過ごされてきたのが、リン酸肥料へのリスクだ。リン酸肥料は、大豆など食料生産の基盤となる作物に不可欠となっている。

  肥料研究所(TFI)によると、主要なリン酸製品3品目の世界貿易に占める中東の割合は約2割にとどまる。しかし、リン酸肥料の加工に用いられる硫酸の原料となる硫黄の世界供給のほぼ半分は、ホルムズ海峡の混乱に脆弱(ぜいじゃく)な中東諸国に依存している。

  調査会社ICISで硫酸市場を担当するアンディ・ヘムフィル氏は、既存の硫黄および硫酸の在庫が消化された後、紛争が長期化すれば供給網への影響は指数関数的に拡大し始める可能性があると指摘した。

  これは世界の食料供給にとって悪材料となる。リン酸は大豆からジャガイモに至るまで、あらゆる作物の生育を支えるために不可欠だからだ。今回の紛争はすでにインフレと食料安全保障への懸念を高めている。また、高い生産コストに長年直面してきた米国の農家にとって、新たな打撃となる。米国で使用されるリンの約80%は大豆とトウモロコシの生育に投入されている。大豆やトウモロコシは家畜飼料や燃料に加工される。

紛争前から、リン酸と硫黄の供給はすでに逼迫(ひっぱく)していた。硫黄価格は過去最高水準に急騰しており、その一因は銅やニッケルなどの金属抽出に硫酸を使用する鉱業からの需要だ。ロシアの輸出はウクライナ戦争と輸出禁止措置により制約され、中国も国内需要を優先してリン酸の輸出を抑制している

米国の政策も一段の圧力となっている。2023年に導入され現在も継続しているモロッコ産リン酸への関税や、トランプ大統領が昨年導入した広範な関税措置により、輸入は制限されている。

  ストーンXグループの肥料担当バイスプレジデント、ジョシュ・リンビル氏は「リン酸は戦争前から多くの問題を抱えており、今回の戦争が状況をさらに悪化させた」と指摘。「現在の尿素や窒素よりも状況はさらに悪い可能性がある」との見方を示した。

石油危機よりずっと怖い…ホルムズ海峡封鎖で「肥料争奪戦」が始まった、海外メディアが報じる食糧危機の予兆
https://president.jp/articles/-/110932

米クルマ社会に広がる動揺

全米で最もガソリンが高い州として知られるカリフォルニアに、イラン戦争の衝撃が押し寄せている。

全米自動車協会(AAA)によると、州平均のガソリン価格は1ガロン5.5ドル。これはリットル換算で約227円/Lに相当し、史上最高値を更新した日本の全国平均190.8円すら上回る。

米公共ラジオ放送局のNPRはサンノゼ市内のスタンドで、消費者の声を集めた。新車のメルセデスSUVで乗り付けたカーン・リキさんの目に映ったのは、レギュラー6ドル(約247円/L)、プレミアム6.39ドル(約263円/L)の店頭表示だったという。「先週この車を買ったとき、こんなことになるとは思いもしなかった」と語るリキさんのように、動揺はクルマ社会の全米に広がっている。

ディーゼル価格も1ガロン5ドル(約206円/L)を突破し、3年以上ぶりの高値を付けている。

トラック、鉄道、河川を行くバージ船など、アメリカの物流を担う輸送手段は、多くがディーゼル燃料で動く。米ビジネスニュース専門局のCNBCによると、全国平均は1ガロンあたり5.04ドル(約208円/L)。アメリカ・イスラエルがイランへの大規模空爆に踏み切る前日と比べ、34%急騰した。

ディーゼルが上がれば、モノを運ぶコストが一斉に膨らむ。トラック会社や鉄道会社はすでに燃料サーチャージを引き上げており、その上乗せ分を最終的に背負うのは消費者だ。

海運の急所が封じられた

アメリカや世界を揺るがす危機を呼び起こしたのは、幅わずか34キロのホルムズ海峡だ。

この海峡で今、150隻を超えるタンカーが身動きのとれないまま、ペルシャ湾内に停泊している。ベルギー発EU専門英字メディアのブリュッセル・シグナルによると、超大型原油タンカー(VLCC)の運賃は航行1日あたり42万ドル超(約6510万円)と史上最高値を記録した。前日比94%超の急騰である。 
海運大手のマースク、MSC、CMA CGM、ハパックロイドの4社がそろって同海域を含む運輸の予約受付を停止した。主要保険会社も、そろって戦争リスク保険を解約している。ホルムズ海峡はペルシャ湾から外洋へ出る唯一の海上出口であり、船舶の迂回路は存在しない。紅海沿岸とアラビア海側に抜けるパイプラインが2本存在するが、合計でもホルムズ海峡の通常の通過量約2000万バレルには遠く及ばない。

航路が塞がれると同時に、生産拠点自体も攻撃にさらされている。米シンクタンクの大西洋評議会の分析によれば、3月2日、イランのドローンがカタール国営エネルギー会社カタールエナジーのラスラファンLNG施設を直撃した。生産は即座に止まり、欧州の天然ガス指標価格は同日、50%超急騰した。

同社はわずか2日後に不可抗力(フォースマジュール)を宣言し、供給契約の履行を中断した。仮に紛争が即日終結しても、施設の完全復旧には数週間から数カ月を要する見通しだ。

カタール北部の工業都市ラスラファンにはLNG施設に加え、世界最大の尿素プラントもある。LNGも窒素肥料も、原料は同じ天然ガスだ。ひとつの施設が止まっただけで、エネルギーと肥料の供給網が同時に断たれた。

カタール国営衛星テレビ局のアルジャジーラによると、インドではすでに3カ所の尿素工場が減産を余儀なくされ、バングラデシュでは5カ所中4カ所の肥料工場が操業を停止した。

肥料・食料問題は石油より深刻

肥料問題は食料供給に直結するため、石油よりも厄介とも言える。

石油であれば、安全弁がある。米ビジネス誌のフォーチュンが報じるように、3月11日、国際エネルギー機関(IEA)加盟32カ国は緊急備蓄から4億バレルの放出に全会一致で合意した。だが肥料には、世界に主だった備蓄がない。

米シンクタンクのカーネギー国際平和基金によれば、世界の肥料海上貿易のおよそ3分の1がホルムズ海峡を通る。湾岸諸国は天然ガスからアンモニアを合成して窒素肥料をつくる一大産地であり、リン酸肥料でも世界生産の約20%、石油・天然ガスの副産物で肥料製造に欠かせない硫黄でも世界供給の約25%を送り出している。海峡が閉ざされ、原料から製品まで、肥料の供給網が丸ごと断たれた形だ。

危機対応の現場でも、肥料は後回しにされがちだ。同基金は、肥料は石油より経済的価値が低いと指摘。海峡を強硬突破するとしても、海運会社も護衛艦を出す海軍も、まず石油を選ぶ。一方、G7各国に肥料の戦略備蓄は一切なく、海峡が再開通しても正常化には数週間を要する見通しだ。

肥料の価格はすでに急騰している。アルジャジーラが伝えたエネルギー・商品価格調査機関アーガスのデータによると、中東産の尿素輸出価格は約40%跳ね上がり、1トンあたり700ドル強(約10万5000円強)に達した。前年同期比で約60%高い。モーニングスター社のアナリスト、セス・ゴールドスタイン氏は、窒素肥料で現水準のおよそ2倍、リン酸肥料でも約50%の上昇がありうると見る。

「25年で初めて」英独農家に肥料届かず
4月には春の作付けシーズンが控えており、残された猶予はわずかだ。

イギリスでもドイツでも、農家は肥料と燃料の確保に追われている。英政治文化週刊誌のニュー・ステイツマンによれば、全国農業者連合(NFU)のトム・ブラッドショー会長は、今の事態は「世界の食料生産における次のインフレサイクルの始まり」だと警告する。

燃料や肥料が手に入っても、価格は最大75%跳ね上がっている。それどころか、業者に問い合わせても価格の見積もりすら出してもらえない日があるという。ディーゼル燃料の調達に25年間あたってきた同氏は、「こんな状況は初めてだ」と語る。4月初旬の期限までに調達のめどが立たなければ、作付けを断念する農家が出かねない。種がまかれなかった畑から、秋に穀物は採れない。

加えて、仮に見積もりが出たとしても、採算が取れるかは別問題だ。欧州のニュース専門放送局ユーロニュースが取材したドイツ・ザクセン=アンハルト州のパウル・ヘンチキ氏は、80ヘクタール(東京ドーム約17個分)の農場を副業で営む。大規模農家のように秋のうちに備蓄する余裕はなく、今の高値で買うほかない。

尿素は1トン550ユーロ(約8万8000円)、石灰硝酸アンモニウムは同370ユーロ(約5万9200円)。ところが、飼料用小麦の売値は1トンわずか168ユーロ(約2万6880円)だ。肥料を買えば、小麦を売っても手元にはほとんど残らない。2〜3カ月もすれば、スーパーの店頭価格にも跳ね返るおそれがある。

我が国の食料安全保障をめぐる情勢PDF
農林水産省
https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&opi=89978449&url=https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/kikaku/bukai/attach/pdf/241106-9.pdf&ved=2ahUKEwj0lo7Es72TAxVvklYBHTFTKAoQFnoECCMQAQ&usg=AOvVaw1HSGbTPbbLi9skyoOVBNSd

ここが変だよ 日本の有機農業(第2回)自給率が低くては、有機農業拡大はできない
2022-02-05
現代農業
https://gn.nbkbooks.com/?p=5632

物質循環のネックは遺伝子組み換え飼料

 食品の国際基準を作るコーデックス委員会の、有機農業に関するガイドラインには「有機農業は、生物の多様性、生物学的循環及び土壌の生物活性等、農業生態系の健全性を促進し強化する全体的な生産管理システム」で、「動植物の廃棄物を循環利用して養分を農地に還元し」「地域の農業システムの再生可能資源を活用する」と記述してある。強調されているのは「循環」である。

 一方、日本では有機農産物(販売用)の生産はJAS法(農林物資の規格化等に関する法律)によって規定され、これに基づいて有機の農産物、畜産物、飼料、食品と藻類(海藻やノリ、2021年12月に追加)の五つの生産基準が作られている。そのうち、有機食品と藻類を除く三つの生産基準では「農業の自然循環機能の維持増進を図るため……生産する」と、やはり物質循環の重要性を強調している。有機農業で物質循環を重視するのは、生き物の働きや人の力によって、堆肥や作物残渣などの養分を土壌に還元し、外部からの化学資材の投入を極力排除するためである。

 そこで問題になるのが、トウモロコシなどの遺伝子組み換え飼料(GM飼料)や飼料添加物である。

 例えばGMトウモロコシには、害虫を殺す毒素生成遺伝子や、除草剤や殺虫剤を分解する酵素を生成する遺伝子を細菌から組み込んでいる。それによってトウモロコシが害虫に食い荒らされるのを防いだり、高い濃度の除草剤や殺虫剤を散布したりできるようにしているわけだ。おかげで農家の作業は大幅にラクになり、世界の主要輸出国では、すでに大部分がGMトウモロコシに切り替わっている。同様にナタネや大豆、ワタなどの輸出国でも、大部分でGM作物が生産されている(下図)。

 しかし有機農業では、通常は起こらない異種生物間での遺伝子交配を、人為的に行なう遺伝子組み換えを認めていない。どこの国の有機農業規則でも、GM飼料や飼料原料を有機畜産で使用することは禁止しているのだ。

非GM飼料が手に入らない日本

 ただし、GM作物の検出にはコストと労力を要することなどから、実際の扱い方は国によって異なる。例えばEUでは、販売する飼料や飼料原料などにGM作物を使用しているかどうかラベル表示させ、有機農家にはそのラベルなどを証拠として保持するよう義務化している。

 一方、日本ではそうした義務もなく、飼料や家畜糞尿などがGM作物に由来していないか確認することも求めていない。日本で使用されている飼料用子実トウモロコシは、事実上すべて輸入したGM作物である。国内での非GMの子実用トウモロコシの生産量はまだごくわずかにすぎないからだ。

 非GMトウモロコシが事実上入手できないため、EUのようにラベル表示を義務化しても意味がない。また、畜産農家が海外から非GMトウモロコシを入手しようとしても、世界での生産量も少なく法外に高額となるため、やはり実際は購入できない。つまり、GM作物を含まない家畜糞堆肥の入手も、国内では難しいということだ。

 そこで日本では、日本農林規格の附則において、当分の間はGM飼料を与えた家畜の糞尿堆肥を使用することができるとしている。「当分の間」というのは、日本の有機畜産農家が必要量の非GM飼料を購入できるようになるまでの間、という意味であろうが、それはいつになるかわからない。GM飼料をいつまでも使っていては日本の有機畜産は育たず、その堆肥を使い続けるのも、正しい有機農業とはいえない。

 ちなみに、GM作物の生産には別の問題もある。GM作物を栽培すると、その導入遺伝子を含む花粉が、周囲の同種の非GM作物に運ばれ受粉して組み込まれる。作物の種類によって花粉の移動距離は異なるが、非GM作物への汚染を防止するため、両者の間に十分な距離を開けなければならない。その距離は国によって異なり、カナダは大豆で10m、トウモロコシで300m、油糧用アブラナや採種用アルファルファ、リンゴで3kmとしている。

 狭い農業経営体が隣接しあっている日本では、例えば1軒の農家がGM作物を導入すると、同じ作物を栽培している周辺の農家でGM汚染が生じて、有機栽培ができなくなるケースが続出してしまう。

自給率を上げないと物質循環は実現しない

 最初に述べたように、有機農業は「地域の農業システムの再生可能資源を活用する」ことを重視している。ここでいう「地域」は明確に定義されていないが、自然条件や社会・経済的条件、農業の主要作目が類似している連続した地帯というイメージであろう。

 そこで問題になるのが、日本の自給率である。食料や飼料の大部分を輸入し、自給率が低い日本のような国では、有機飼料や堆肥の循環は成立しない。国内で飼料用子実トウモロコシを栽培しなければ(つまり自給率を大幅に向上しなければ)、畜産農家は非GM飼料を購入できず、耕種農家も非GM堆肥を入手できない。

 飼料に加えて、有機の作物栽培で多用されている有機質肥料のナタネ油粕や大豆粕、魚粉なども、外国からの輸入に頼っている。そして、世界のナタネや大豆の輸出国では、大部分がGM作物を栽培している。

 輸入したGM飼料やGM有機質肥料でつくられた家畜糞尿や作物残渣を利用したのでは、本来の物質循環とはいえず、有機農業ではないであろう。日本で健全な有機農業を育てるには、食料・飼料の自給率を向上する努力が不可避なのだ。

 EUの有機農業規則では、牛やヤギや馬では、少なくとも60%の飼料は農場自体か、同じ地域の有機(または転換中)圃場の飼料や飼料原料を使用しなければ有機畜産とは認められない。しかもこの割合は、2023年から70%に引き上げられる。他の畜種でも、豚や家禽やシカで少なくとも30%、ウサギで70%とされている。


肥料
アース製薬
https://www.earth.jp/earthgarden/knowledge/hiryo.html

植物の生長に必要な養分は、動物や昆虫、落ち葉等により養分が循環している自然界とは異なり、庭や鉢植えの土壌中では、どうしても養分が不足してしまうので肥料として補ってあげる必要がある。

肥料成分の働き

三要素
成分/別名/はたらき
窒素(N)/葉肥(はごえ)/植物の生長を促進し、葉色を濃くする
リン酸(P)/実肥(みごえ)/開花や結実(実がなること)を促進する。
カリ(K)/花肥(はなごえ)/これらの成分は他の成分とも助け合って機能するため、このうちのどれが不足しても植物は正常に育たない。

中・微量要素

成分
カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ほう素(B)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、塩素(Cl)
別名-
はたらき
これらの成分は他の成分とも助け合って機能するため、このうちのどれが不足しても植物は正常に育たない。

有機質肥料

原料が動植物に由来するもの。
油かす・骨粉・魚かす・鶏ふん等です。土中の微生物によって分解されてから効くためゆっくりと長く効きます。

無機質肥料

鉱物や石油などを科学的に反応させて作った肥料。
一般的に、速効性があるが、成分が急激に溶け出さないように加工した緩効性のものも多く使われます。

化学肥料Q&A
日本肥料アンモニア協会
http://www.jaf.gr.jp/faq.html

6 化学肥料は日本の農業にどのように役立っていきましたか。


化学肥料を使うことにより、耕地面積当たりの食料生産は増加し、多くの人口を養うことが可能になりました。自給肥料の生産に必要な時間・労力を節約するのにも役に立ちました。

世界の国別に農耕地面積当たりの施肥量と穀物の収量をみると、高い相関関係がみられます。欧米諸国では、ここ20~30年に穀物の単収が大きく伸びましたが、同時に肥料の施用量も急速に増えています。

 日本の水稲も肥料によって現在の高い収量が支えられてきたのです。肥料を使わない国では10アール当たり150~200kgの収量しか得られていません。肥料がなければ、米を安定して多量に生産することはできません。


 また日本の畜産は、飼料用トウモロコシがアメリカなどから多量に安く入ったことによって急速に発展しました。トウモロコシは多肥作物であり、アメリカでも肥料がなければ、現在の高い収量は得られないのです。

 このように肥料を使うことによって現在の潤沢な食生活が可能になり、農家も生産を続けることができました。しかしその結果として農産物の過剰が問題になり、肥料が非難されだしたのですから皮肉なものです。

収量が多くなると収穫などの作業は多くなるでしょうが、耕起、播種、病害虫防除、除草などの基本的な作業はあまり変わりありません。したがって収量が多いほうが収穫物あたりの労力・時間は減ってきます。肥料はその意味で省力に効果があります。

 植物養分の補給や地力の向上のためには、たいきゅう肥などの有機質資材をもっと有効に使うべきだと私達は考えています。ただ現在では、たい肥などを作るのには大変な労力と時間が必要で、農家にとって大きな負担になっているのも事実です。軽くて少量で有効な化学肥料のほうが農家にとって省力的であることは確かです。

 しかし、これでは長期的に土壌の肥よく度を維持することが困難であり、持続的農業生産の見地からも問題があります。化学肥料と有機資材とをうまく組み合わせて使う視点が重要です。そのためには、たい肥などを効率よく製造し、また施用についても共同で機械化ができるように、技術開発と行政などの施策が必要だと考えています。

7 化学肥料と有機肥料はどう違うのですか。

化学肥料とは、化学的に合成しあるいは天然産の原料を化学的に加工して作った肥料です。有機肥料は動植物質を原料とした肥料です。

化学肥料とは、化学的工程を使って無機質原料から作られた肥料です。現在、使われている肥料の大部分は化学肥料です。尿素や緩効性肥料などは有機化合物ですが、これも化学的工程で作られるため化学肥料です。塩化カリウムのように鉱石を掘り出し、粉砕・選鉱などをするだけで、ほとんど化学的工程を必要としない肥料もありますが、これも無機質原料を使っているために化学肥料です。

 有機肥料とは、動物・植物性の有機物のうち肥料成分(窒素・リン・カリウム)を含むものを原料とした肥料のことです。原料・工程などによって公定規格が決められています。たい肥・米ぬか・家畜ふん尿・下水汚泥などは、有機物質が主体ですが、公定規格が決められてなく、特殊肥料に指定されているため、法律上では有機肥料とはいいません。

 有機肥料は、土壌に施用した後は、いったん微生物によって分解され無機化してから植物に吸収されるため、効果がゆっくりとしています。また肥料成分や副成分の含量が低いので、濃度障害や塩類集積などが現れにくい利点があり、農産物の品質もよくなりやすいともいわれています。有機物は微生物の餌(エネルギー源)となるため、土壌の微生物活性などにも影響します。

 しかし有機肥料は、供給量が限られ、家畜飼料など他用途との競合もあるため、価格が高く、肥料としてはふんだんに使えるものではありません。植物は本来無機養分で生育できるのですから、化学肥料をうまく使い、まず生産性をあげ、さらに品質も栽肥料とは 培技術の工夫により高くするのが農業の本質だと考えます。

10 有機農業で食料は十分に供給できるのでしょうか。

農業生産に必要なだけの有機質肥料は入手できず、また価格的にも高いものになります。化学肥料を使わなければ今の農業の生産水準を維持することはできないのです。

有機質肥料が安く豊富な時には化学肥料を使わなくても農業を営むことができました。江戸時代後半には、ワタやアイなどの換金作物に魚かすなどが使われていました。明治時代中期からは中国東北部から安いダイズかすが大量に入り肥料として使われました(当時の金肥)。しかし、このような有機質肥料には飼料など他の用途があり、それとの競合により次第に必要なだけの量を確保することができなくなっています。農業の生産性を上げるためには価格の安い化学肥料を使って効率を上げることが必要なのです。

 現在、約40種類の有機質肥料が普通肥料として規格が設定されており、ナタネ油かす、骨粉などが代表的なものになっています。

このように有機質肥料の種類は多いのですが、国内での生産量は限られています。現在、複合肥料(化成肥料・配合肥料など)だけで300万トン前後使われていますが、有機質肥料の生産量は80~90万トン程度です。有機質肥料の成分は低いので、成分量を同じにして化学肥料に替わるためには今の数倍の有機質肥料を必要とします。

有機質肥料で一番多く使われているのはナタネ油かすですが、これは家畜の繁殖に有害な成分が含まれていたため飼料とならず、肥料に使われていたのです。最近ではこの有害な成分が少ないナタネが育種されており、次第に飼料用に使われる量が多くなっています。

 さらに問題は、原料となるナタネはほぼ全量が輸入品だということです。骨粉なども多量に輸入しています。有機質肥料の輸入依存度は高いのです。

 有機質肥料は、このように供給量に制限があるばかりでなく、他の用途との競合があるために、価格が高いのです。

 有機性の資材には、成分の含量が低く、あるいは変動幅が大きいために規格が決められていなく特殊肥料に指定されている、たい肥、下水汚泥などもあります。これらは発生する量は多いのですが、肥効の発現が不安定、重い、臭い、重金属含量など品質的な問題があり、普及が限られています。

ナフサ不足で医療機器が出荷困難の可能性、透析・手術用の品目 4━8月にかけて=関係者
https://jp.reuters.com/markets/commodities/HJNOEZOE4RPQXNDYBVOA3CXZMA-2026-03-27/

東京 27日 ロイター] - 中東情勢の悪化を受けて石油派生品ナフサの供給不足がこのまま深刻化した場合、緊急性の高い医療機器が品目によって​は4月半ばから8月ごろにかけて不足に陥る可能性があることが分‌かった。高市早苗首相もこうした事態を把握しているとみられ、今後の政府対応が焦点となる。

経済産業省と資源エネルギー庁の幹部は26日夕、首相官邸で高市氏と​面会し、現状と今後の方針について説明した。事情を知る​関係者によると、面会の中では医療機器の調達見通し⁠についても協議があったという。

具体的には、人工透析に使うチューブな​どの「透析回路」に関し、国内シェア5割を占める企業から聞き取った結​果として、タイやベトナム工場へのナフサの供給不足により「早いものでは8月ごろから国内への出荷が困難」になる可能性を指摘。手術中に使用する廃液容器​についても、国内シェア7割を占める企業のタイ工場へのナフサ供給が4月​半ばまでで終了する見込みとした。日本透析医学会の統計調査報告書によると、‌国内⁠に透析患者は約34万人(2024年末時点)いる。

ナフサとは
石油連盟
https://www.paj.gr.jp/statis/faq/74

ナフサは、ガソリンに似た透明な液体で、石油製品のひとつです。LPガス留分の次に沸点(35℃~180℃)が低く軽い留分です。

ナフサからは、エチレン、プロピレン、ブタジエン、ベンゼン、トルエン、キシレンといった「石油化学基礎製品」が作られます。これらの基礎製品から、プラスチック、合成繊維、合成ゴム、合成洗剤、塗料などの原料となる「石油化学誘導品」(中間製品)が生産されます。さらに、中間製品は関連産業の工場に運ばれ、様々な製品に加工されます。例えば、われわれの生活で身近に利用しているパソコンや携帯電話、大型の薄型テレビ、その他家電製品、自動車のバンパー、シートや内装、ワイシャツやスポーツ用品などの衣料品、塗料、橋脚の補強材など様々な分野で使われています。

②ナフサ分解工場
https://www.jpca.or.jp/studies/junior/tour02.html

石油化学製品の原料となるのは、石油精製工場で分けられた、石油製品のひとつであるナフサが中心となります。ナフサはガソリンに似た透明(とうめい)な液体です。

ナフサ分解工場でナフサはどうなるのですか?

ナフサはここで化学反応によって、エチレンプロピレンブタジエン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどという重要な製品につくりかえられます。
工場のなかでは、コンピュータで温度や反応の状態が管理されています。

もう少しくわしく説明すると・・・


とても高い温度になっているナフサ分解炉(ろ)のなかの管をナフサが通ると、ナフサははげしい化学反応(熱分解反応)をおこします。
化学反応がおこると、
分子(ぶんし)が、ばらばらになったり、ほかの分子とくっついたり、いろいろなことがおこります。ナフサにおきる化学反応は、おもに、分子がこまかく切れて(分解して)もっと小さな分子になるものです。
それらがエチレン、プロピレン、ブタジエン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどと呼ばれる物質です。
これらは分解されてできたときは、高い温度なのでどれも気体で、まざり合った状態ですが、蒸留して分けて取り出すことができます。(これを分留(ぶんりゅう)といいます。)
これらの物質は、身近にある石油化学製品をつくっていく出発点となる重要なもので
石油化学基礎(きそ)製品とよばれています。

石油化学基礎製品は、おもにナフサから作られますが、原油に含まれるいろいろな成分を有効に使うため、ナフサ以外の物質から作られることもあります。

沸点が違うということはどういうことなのですか?

すべての物質は、その性質を示す小さな粒(つぶ)からできています。この粒のことを分子(ぶんし)といいます。分子の大きさはその物質によって違っています。
水は摂氏100度で沸騰しますが、お酒などに含まれるアルコール(エチルアルコール)は摂氏78.3度で沸騰します。このようなうなことが起るのは、それをつくっている分子の大きさが違っているからです。
原油からつくられる石油製品も、その中に含まれている分子の大きさによって沸点がちがってくることがわかっています。


中東情勢に伴う物資確保、赤沢経産相が担当閣僚に 高市首相が表明 - 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA307L40Q6A330C2000000/ 

高市早苗首相は30日、赤沢亮正経済産業相に「中東情勢に伴う重要物資安定確保担当相」を兼務させる人事を発令したと明かした。自身のX(旧ツイッター)に投稿した。

「海外を含めたサプライチェーン(供給網)全体を踏まえた安定確保のための具体的対応方針の検討を進めてもらう」と強調した。

原油や石油製品について「日本全体として必要となる量」を確保すると訴えた。「供給源の多角化に向けた取り組みを進めている」と説明した。医療関連製品に関し「直ちに供給が滞るわけではないが、代替製品を世界全体から調達するなどの対応を急ぐ」と記した。

首相は30日夕、首相官邸で赤沢氏と会談した。

赤沢氏は記者団に「供給制約により、影響を受ける恐れのある重要物資について需給動向を把握する」と述べた。物資の安定供給に向けた対応方針を策定すると表明した。

木原稔官房長官は記者会見で、石油関連製品のサプライチェーンを確保するため、近く政府の対応をとりまとめる方針を示した。工業や農業、医療など供給網全体を対象にする。

木原氏は「現時点では直ちに需給上の問題は生じていない」と強調した。国内のナフサ(粗製ガソリン)の消費量のうち中東地域からの輸入が4割を占めると説明した。

メタンは天然ガスの主成分である。商業生産には至っていないが将来的には資源・エネルギーとして活用できる可能性を秘めている。2013年には日本🇯🇵では愛知・三重県沖で世界初の海洋産出試験が成功。減圧法で天然ガスを取り出す事にも成功している。
2030年には商業展開も視野に入れている話もある。県にとっても、国にとっても経済効果が大きいものだと考える。是非とも資源開発やるべきだと思う。

鳥取県沖・隠岐海嶺から塊状メタンハイドレートを採取https://digitalpr.jp/r/118038  


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