作品タイトル&一部内容紹介! 宿木文庫の新刊ZINE『呑まさる』2026年7月発売
この夏、宿木文庫より酒にまつわるオムニバス『呑まさる』を発行します。「呑まさる」とは、主に北海道や東北地方で使われる方言で、「ついつい呑んでしまう(ほど美味しい)」「自分の意志とは無関係に酒が進んで仕方がない」という状況をあらわす言葉です。
ZINE『呑まさる』は、宿木屋メンバーとゲスト執筆陣が書く酒にまつわるエッセイや短編小説など、呑まさる文章、酔える文章を収めた本です。

さまざまな種類と味わいがあり、何と合わせるか、誰と呑むかといった条件によっても、実に豊かな表情の違いを見せてくれる。それが酒の魅力です。酒をテーマにすれば、書き手の個性も伝わりやすくなるだろうと考えました。
……と、もっともらしい理由を並べていますが、正直なことを言えば、宿木文庫の発起人である私、宿木が、大の酒好きであるということが何よりもの理由です。ずっと前から、酒をテーマにした一冊をまとめたいと心に思い描いてきました。
さて、2026年6月1日に公開したnoteでは『呑まさる』の執筆陣を発表しましたが、本noteでは各作品のタイトルと一部内容を紹介します。「酒にまつわるオムニバスZINEってどんな内容なの?」という方はぜひご覧ください。

(以下、著者名は敬称略で紹介)
エッセイ

事前の打ち合わせはなかったのですが、偶然にも若き日の思い出が集まりました。
題材も語り口も異なるのに、どこか通じ合う、そんな4編をお届けします。
「かつて夢見た葡萄酒と弾けるブルチャーク」
(著者:ayan)
「これは怖い話ではなくとある日の酒盛りの話」
(著者:ERIKO)
「鏡月で嘘を割っていつかまた笑えたら」
(著者:宿木雪樹)
「アポロンの部屋、バッカスのグラス」
(著者:瀬良万葉)
短編小説

お酒が主役とも言える、“読まさる”恋愛小説です。
おうちで、あるいはお店で。お酒を片手に、物語の世界に酔ってください。
「本音酒」(著者:もちもち)
夢丸商事の営業マン、村田康二は、経理課の小柳玲子にひそかに想いを寄せていた。ある日、村田は新人歓迎会の幹事を任される。会場の居酒屋には、飲むと普段言いたくても言えない本音が出てくる「本音酒」という不思議な酒があって――。好きな女性になんとか想いを伝えようとする恋愛コメディ。
「プレミアムウイスキー『未来』」(著者:寿すばる)
22歳の会社員、ミユは、ひょんなことから3本のウイスキー『未来』を手に入れる。誰かを思い浮かべて飲むと、その人と結婚した場合の10年後、25年後、50年後の生活が見えるという。未来がわかれば、幸せをつかめるのか。3本のウイスキーは残りわずかになり、とうとう――。期待と不安に揺れる女性の心を表情豊かに綴る、恋愛短編小説。
「暁を待つ」(著者:宿木雪樹)
舞台は明治初期。文明開化の音がまだ届かない新潟の山間部で、郷土料理と地酒の店を営む女性、すみ。ある日の夜、真っ黒な外套を着た、見目麗しい「異人さん」がすみの店を訪れ――。やわらかく緻密な筆致で幽玄な世界を描き出す、おとぎ話のような物語。
短歌

三十一文字で描かれるのは、お酒が隣にある少し大人の世界。
短歌は読む人それぞれの記憶と重なり、異なる情景を映し出します。
詠み手:
・みずみぞのいずみ
・髙橋みゆき
・ayan
・三田珠理
・宿木雪樹
偏愛つまみ

お酒も好きだけど、おつまみはもっと好き!?
4人のおつまみ談義を読み終える頃には、今晩のおつまみが決まっているはずです。
「パンは、世界一美味しいお皿」
(著者:ERIKO)
「直売所、それは酒呑みの味方」
(著者:みすみぞのいずみ)
「夜ふけのサーモンなめろう」
(著者:宿木雪樹)
「それならおれは割り離しグルメだ!」
(著者:高下龍司)
書籍紹介

“お酒”や“酔う”という言葉から、連想される本はありますか?
四者四様の視点で語られる“酔える本”をご紹介します。
「うまい酒は旅をしない 私に旅をさせてくれる」
(著者:ayan)
「普通の人生に訪れる 失楽園鍋しない恋物語」
(著者:ERIKO)
「創造の女王に溺れる 言葉の泥酔体験を」
(著者:宿木雪樹)
「ジントニックが似合う 孤独で爽やかな小説」
(著者:えなりかんな)
章末&巻末のお楽しみ

その他、宿木屋メンバーが呑みながら本音を語る「呑んだくれ座談会」や、お酒が大好きなメンバーが「こんなメニューの居酒屋があったらいいな」と考えた「妄想呑まさる酒場」など、コンテンツ盛りだくさんです!
お酒を愛する人には、きっと楽しんでいただける内容だと自負しています。そして、お酒を飲まない方にも、“文章に酔う”体験を味わっていただけるといいなと思っています。
『呑まさる』ZINEの仕様

発行所:株式会社宿木屋
発行日:2026 年7月20 日(第1刷)
版型:B6版(文庫より少し大きいサイズ)
ページ数:128ページ
イラスト:ちぃ
装丁・デザイン:宿木雪樹
価格:1,500円(税込)
2026年7月20日文フリ札幌&オンラインで発売

『呑まさる』は2026年7月20日(月祝)に開催される「文学フリマ札幌11」での初売りをいたします。当日は代表の宿木ほか、メンバーがブースに立つので、お近くの方はぜひ遊びにきてくださいね。
文学フリマ札幌11
・開催 2026年7月20日(月祝)
・時間 11:00〜16:00(最終入場15:55)
・入場料 無料
・会場 札幌コンベンションセンター 大ホール (F-41)
宿木文庫の出店ブースは「F-41」で、会場の中央あたりです。
(下の会場配置図で黄色く囲んだ部分)

▽昨年の文学フリマ札幌 出店レポ(会場の雰囲気がわかると思います)
また、同日(7月20日)より、オンラインショップ「宿木文庫」での販売も開始します。通販で購入を考えてくださっている方はぜひご覧ください。

日本酒、ウィスキー、ビール、ワイン、焼酎……。お酒をこよなく愛する方も、そうでない方も、お手に取っていただけたらうれしいです。

▼既刊のZINEもオンラインショップでご購入いただけます。
