【体外受精】通院の流れや費用まとめ|初めて受けて知ったこと|P-06
2024年頃の妊活を振り返って投稿しています。
妊活は、個人差が大きく生じるものです。わたしたちが「偶然こうなった」というものもあるかもしれません。ご留意のうえ読み進めていただくようお願いします。
ここまでの流れ:
(1)風疹抗体検査とMRワクチン
(2)自己流タイミング法 6周期トライ
(3)クリニックで不妊検査
(4)人工授精について調べる
(5)人工授精2周期トライ
諸々の結果から、早めにステップアップしたほうが良い…との結論に至り、地元の婦人科クリニックから不妊治療専門の医院へ転院しました。
このシリーズでは「検査結果や治療内容」といった 個人的な内容の一部を 有料設定 していますが、「制度や費用」といった お役立ち内容は、すべて無料でお読みいただけます。
体外授精(IVF)の流れ
これまでに様々な血液検査(ホルモン値のチェック)や、排卵サイクルの確認、卵管造影検査などを行ってきまして、明確な原因の特定には至りませんでした。
次のステップは「体外受精」になりまして、卵巣から排卵直前の卵子(卵胞)を採取して、身体の外で受精させて、受精卵を子宮へ戻すという治療になります。
前回の 人工授精 は、排卵の時機を見きわめたり、受精までのルートをお助けする手法であり、「補助」という言葉に近いものでしたが、ここからはゴリゴリの「医療」感が増していきます。
医療業界の区分にて、
人工授精までは「一般不妊治療」ですが、
体外受精は「生殖補助医療」といって、
1段階上がる形になります。
① 卵胞の発育コントロール
体外受精において、おそらく負荷が最も大きい工程は「採卵」になります。
そのため、1度の採卵で、1つでも多くの卵子を採取できるように、事前に卵巣を刺激し、卵子のもととなる卵胞を育てていきます。
※ これ以降、月経〇日目のことを「D〇」と表記します。
卵胞を育てるために、
・クロミッド(錠剤)
・rFSH(注射)FSH補強
・hMG(注射)FSH+LH補強
などを使用するほか、
採卵前に排卵までしないように
・アンタゴニスト(注射)
・アゴニスト(点鼻)
などを併用してブレーキをかけることもあります。
そして卵胞の生育状況を見極めて、
・hCG(注射)LH同様の働き
を使用して、34時間後(排卵の直前)を採卵日時に設定します。
さて、卵胞育成を ざっくり 2パターンに分けると、
・高刺激法
hMG等でガンガン刺激してブレーキも併用
採卵数を期待できるが身体負担が大きい
・低刺激法
クロミッド服用のみでゆるく刺激
OHSS(卵巣過剰刺激症候群)のリスクが小さい
ということになりますが、どちらが良い/悪いといちがいに言えるものではありません。
各クリニックの担当医師が、患者ひとりひとりの状況に合わせて、各手法を部分的に組み合わせて実施することもあったり、そもそも 〇〇法という呼び名がクリニックによって異なる ので、
・事前に予習していたのと違う名前の手法で実施になった
・自分が取り組む手法の名前で検索してもヒットしない
…といったことがあるかもしれません。
② 採卵
採卵当日は 麻酔 をかけるため、前日の夜から絶食で、当日の朝「コップ1杯の水のみ」飲むことができます。
そして朝イチで医院へ行き、薬の服用状況【とくにhCG注射を時間どおりに打ったか】を確認されたのち、トイレを済ませて採卵室へ入り、ガウンに着替えます。
これまでテレビドラマでしか見たことのなかった、「手術」さながらの様相です。
(※ 採卵はれっきとした「手術」の一種です)
そして、局所麻酔もしくは静脈麻酔をかけて、針を刺して採卵していきます。
麻酔をかけて手術…!
というと緊張してしまいますが、
担当医師いわく「静脈麻酔は、全身麻酔のようにすぐに意識が飛ぶことはないけど、ボーっとした感じ になることはある」とのことでした。
採卵自体は10分程度で終わりますが、同日に複数の患者が採卵を行う場合、待ち時間が発生することがあります。
採卵終了後は回復室へ移動して、2~3時間安静にしたのち、軽食をとってから超音波検査を行い、採卵結果を確認して帰宅となります。
※ 医院によって採卵時間帯の設定や、麻酔のかけかた、飲食物の制限などが異なるかと思いますので、医師の指示に従ってください。
③ 夫 採精・提出・受精
採卵当日の朝、夫が採取したものを受付へ提出します。
お世話になった医院では、採卵時に夫は付き添いできなかったため、妻が持ち込む形になります。
人工授精と同様に、不要な成分を除去して調製したうえで、採卵した卵子へ受精させます。
受精方法には、
・ふりかけ法(IVF)
子宮内と同様の条件
・顕微授精(ICSI)
1匹だけ注入
・スプリット
ふりかけ、顕微を半数ずつ
…という選択肢があります。
一般的には、精子所見が悪くなければ、まずは「ふりかけ法」でやってみて、ダメなら再度 採卵 して「顕微授精」へ…という流れとなります。
しかし、顕微授精のほうが「上位の手法」かというとそうとも限らず、ガラス管で精子を注入する際に一定確率で「破損」が起こり得るため、こちらの医院では「必要がなければ、顕微授精は実施しない方針」とのことでした。
ただし、担当培養士いわく、ここまでに明確な不妊要因が分かっていない場合は「受精障害」の可能性があり、何度も採卵する負担とAMHが下がるリスクを考慮して、初回から「スプリット」または「顕微授精」という選択肢もあり得るとのことです。
う~ん、悩ましいですね。。
④ 受精卵から胚盤胞へ
無事に受精できた受精卵は、順調に細胞分裂するものもあれば、動きが止まってしまうものもあります。
細胞分裂が進行している「初期胚」を培養していくと、5日後には「胚盤胞」と呼ばれる状態になり、この段階で凍結します。
二段階移植を想定するなどの理由で「数」を確保するために分割中の胚を凍結する医院もありますが、こちらでは「胚盤胞まで進行できた」もののみ凍結していました。
⑤ 胚移植
胚盤胞まで育ったら、さっそく体内に戻そう…!と思うかもしれませんが、採卵周期では卵巣を刺激して「体に負荷がかかっている」状態のため、いったん胚盤胞は凍結しておき、次の周期(以降)で移植を行います。
凍結胚移植は、大きく分けて2通りの方法があります。
(1)自然周期
排卵させて、黄体ホルモンを分泌させる。
卵胞の生育次第で通院スケジュールが随時変わる。
卵胞が育ったらhCG注射で排卵させて、排卵+5日目に移植。
(2)ホルモン補充周期
排卵させないで、黄体ホルモンは薬で補う。
スケジュールを決め打ちしやすい。
D15頃から黄体ホルモン開始し、D20頃に移植。
排卵するタイミングに振り回されずに済むので(2)のほうが良い…とされる傾向のようですが、それぞれにメリット・デメリットがあり、(2)のほうが妊娠率が高いとも言い切れないそうです。
これらについて、色々と調べたのですが、わたしが納得のいく説明しているページは極めて少なく、理解するまでに難儀しました。
※ 参考リンクを貼っておきます。
そして、移植から10日後くらいに、血液検査にてhCGの値を確認して妊娠判定を行います。
体外授精の費用
ここまで説明してきましたように、体外受精は「採卵周期」「移植周期」それぞれにおいて、多くのパターンが存在します。
そのため、費用面については一概には言えないところですが、わたしたちの経験からしますと、
・採卵周期 約6万円/回
・凍結保存 約4万円(初年度)
・移植周期 約4万円/回
…となりました。
結果的に採卵1回・移植2回で卒業しまして、トータル支払額は20万円ほどでした。
超音波検査を保険適用で実施できる回数に上限があるとのことで、おなじ検査をしても費用が異なる…ということもありました。
かつて体外受精というと、かなり経済的ハードルの高い「超高額な治療」というイメージがありましたが、人工授精と同様に2022年4月から「保険適用(3割負担)」になりました。
ただし、年齢や回数の制限があり、これを超過すると、従来どおりの自費診療(クリニックが自由に価格設定可)に移行することになります。
体外授精 やってみてのアレコレ
体外受精をやってみての結果と実感については、次回以降、順次紹介していきます。
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