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【BTS】新アルバムPD・Diploが語るソングキャンプ【ARIRANG】


世界的PDがアルバム制作の裏側を語る

アルバムリリース後のお楽しみは、周りの人から出てくるBTSバンタン証言!

中でも狙い目なのは全体を統括したPDです。
ARMYファン友に「Diploのフルインタビューがありましたよ」と教えてもらったので、大喜びで見に行きました。
前はショートインタビューだったのですが、今回はどんな話が聞けるかな?

Diploのインタビューが話題です。
アルバム発表の頃、「スーパーボウルの演出で有名なプロデューサーが関わってるらしい!」と噂になった人ですね!

今回はプロデューサー兼コラボレーターとして、楽曲制作に直接関与したと言われています。

「【BTS】新アルバムPD・Diploが語るバンタン【ARIRANG】」より

元動画

注意書き

申し訳ないですが、素人仕事なので品質保証はしかねます💦
引用する時は、この記事へのリンクを貼っていただければと思います。

※会話内の話題に関係ない雑談部分は一部削っています。


Why Diplo’s Weirdest Ideas Became the Biggest Songs in the World

(ディプロの最も奇妙なアイデアが、なぜ世界最大のヒット曲になったのか)

■21:27~

21:27~

Diplo:
現在、BTSのアルバム全体に取り組んでいます。
世界中のあらゆるソングライターがこのプロジェクトに参加しているような状態で、とても不思議な感覚です。これまでに85曲ほど制作しました。

BTSがリリースするものは何であれ大ヒットして1位になるでしょうが、彼らはこのアルバムが自分たちの最高傑作になることに非常にこだわっています。

■55:44~

Diplo:
今までで一番奇妙なソングキャンプですよ。
John Bellionとか、Danny L Harle、Cashmere Cat、私、Ryan Tedder、Tyler Spryがいてね。

■以下は「ARIRANG」のクレジットに名前があるPD
Diplo:アメリカの著名なDJ兼プロデューサー。Major LazerやSilk Cityなどのプロジェクトで知られる。
 『Body to Body』『FYA』『Like Animals』『One More Night』『Into the Sun』
Ryan Tedder:アメリカのバンドOneRepublicのフロントマンであり、プロデューサーとしてBeyoncéやTaylor Swiftなど世界的アーティストのメガヒットを生み出している。
 『Body to Body』『SWIM』『NORMAL』『Please』
Tyler Spry:アメリカのプロデューサー兼ソングライター。Ryan Tedderの頻繁なコラボレーターとして知られる。
 『SWIM』『Please』

■以下は「ARIRANG」のクレジットに名前がないPD
John Bellion:アメリカのシンガーソングライター兼プロデューサー。Justin BieberやEminemなどの大ヒット曲を手がける。
Danny L Harle:イギリスのプロデューサー。PC Musicの主要メンバーであり、Charli XCXやDua Lipaなどの最先端のポップ・サウンドを手がける。
Cashmere Cat:ノルウェー出身のDJ兼プロデューサー。Ariana GrandeやThe Weekndなどに楽曲を提供している。

クレジットに載っている以上のPDやソングライターがソングキャンプに参加していたことがわかる

Tylerが「10時半には来いよ」って言うから、「おいおい、マジかよ。BTSは14時まで来ないだろ」って返したんです。
昨夜遅くまで作業して、彼らにいくつか素材を渡して「これを作業しておいてくれ」って伝えてありましたから。

今日がLAでのBTSの作業最終日なんですが、このJohn Bellionとの作業のために期間を延長することになったんです。奴らが台無しにしないか、しっかり見届けなければならないんですよ。
JohnやRyan Tedderは9時か10時半にはスタジオにいます。彼はサイコパス(訳注:異常なほどのワーカホリック)ですからね。

Interviewer:
BTSの件ですが、BLACKPINKなどの仕事の前に、それに取り組んでいたとさっき言っていましたよね。

Diplo:
ええ。パン(訳注:HYBEのパン・シヒョク議長)とミーティングをしたんです。
HYBEのパン議長と、当時HYBE Americaで働いていたScooterと一緒にね。それにCoach KもHYBEの一員なんです。HYBEがQuality Control(訳注:ヒップホップ・レーベル)を買収しましたから。

Scooter Braun:Justin BieberやAriana Grandeなどの発掘・育成で知られる、アメリカの著名な音楽マネージャー兼起業家。自身の会社Ithaca HoldingsがHYBEに買収された後、HYBE AmericaのCEOを務め、2025年に経営から退いた。取締役会には残っており、パンPDの上級顧問となっている。
Kevin "Coach K" Lee:Quality Control Musicの共同創設者兼COO(最高執行責任者)

要するに、HYBE Americaの偉い人たち

私はScooterやQuality ControlのCoach Kとすごく親しいんです。アトランタの連中とはたくさん仕事をしてきましたからね。私の息子の母親の友人が彼と知り合いだったりして、アトランタ繋がりで昔からの付き合いです。
だからおそらく、Coach Kが私の名前を出してくれたんだと思います。
「おい、誰がこのBTSのアルバムをやれる? EPをやれる奴はいないのか?」ってなった時に。

EP
エグゼクティブ・プロデューサー。アルバム全体の総責任者。

相手方としては、よくある普通のポップ・プロデューサーとはもうやり尽くした感があったんでしょうね。彼らはK-POPやそういったものをすでに一通りやってきていましたから。
そこで私の名前が挙がって、彼らに会ったんです。

私がこのプロジェクトに選ばれたのは、私が周りの目を気にせず自由に作るタイプだからだと思います。
それに、昔の私は「風変わりな奴」っていう立ち位置でしたから。尖った、斬新な曲を提供して、それが何かを起こしてくれればいい、みたいな。
彼らがこのプロジェクトで求めていたのも、「ポップになりすぎず、いかにクリエイティブでユニークで、エッジの効いたものにできるか」ということだったんだと思います。

それで最初のミーティングをして、ほとんど全員がこの制作キャンプに参加することになったんです。

Interviewer:
ええ、あなたが挙げた名前は驚きですし、この番組にとっては友人でもあるんです。John BellionやRyan Tedder……本当に素晴らしいです。

Diplo:
Ryanもですね。この世界にいられるのはクールなことです。
この話が来るまで、私はJohn Bellionが誰なのかさえ知りませんでした。

私は出会った人たちとしか仕事をしないから、ちょっと疎くなっているところがあるんです。ポップ界隈やソングライティングの形式なんかについて、音楽業界で今何が起きているのかよく分かっていない時があるんです。
私はただ旅をして、好きなことをやって、その道中で仕事をしているような感じだから。

だから彼を検索して調べなければなりませんでした。
私は彼をJon Batisteだと思っていたんです。その二人が別々の人だとは知らなくて。

John Bellion:アメリカのシンガーソングライター兼プロデューサー。Justin BieberやEminemなどの大ヒット曲を手がける。
Jon Batiste:アメリカのシンガーソングライター、ピアニスト。第64回グラミーで最優秀アルバム賞を受賞。

確かにこんがらかりそうw

ゴールデングローブ賞受賞歌手のジョン・バティステは、K-POPグループBTSのVが自身のインスピレーションの源であることを明かした。二人の友情は、ファンがアカデミー賞授賞式での二人の出会いの可能性について語り始めたことから始まったという。

THE NEWS「Golden Globe winning singer Jon Batiste claim s BTS' V is his inspiration(ゴールデングローブ賞受賞歌手のジョン・バティステは、BTSのVが自身のインスピレーションの源だと語っている)」より

Interviewer:
彼はJon Batisteともよく仕事をしているんですよね。

Diplo:
それでやっと理解したんです。「ああ、この人たちは一緒に仕事をしているんだな」と。「同じ人じゃないんだ」って。先週まで二人の顔すら知らなくて、検索して調べましたよ。
でも二人ともリスペクトしています。今では大好きです。彼らについてたくさんのことを学びました。
彼も今日いるかもしれません。今週来る予定でしたから。

それで、私はデモ音源とアルバムのサウンド作りに取り掛かったんです。
これは大きく変わるかもしれないけれど、最初はトリップ・ホップのようなノリでした。それが元々の方向性だったんですが、そこからかなり変化したんです。

トリップ・ホップ:
ヒップホップよりテンポを落としたビートが特徴。「ARIRANG」で言うなら『Like Animals』。

「【初心者歓迎】BTSの語った「ARIRANG」全14曲【本人発言詰め合わせ】」より

私は「よし、君たちのためにいくつか曲を作ったぞ」と提案したんですが、彼らはそれを全部気に入らなかったんです。でも一つのトラックを選んでくれたから、それをベースに作り上げていくことにしました。
それからずっと、1月からずっと曲を書き続けていますよ。今はもう10月ですからね。

かなりの時間を割いて、会いに行き、彼らのバイブスを掴もうと死に物狂いで通い詰めました。
彼らは今、非常にユニークな立場にいますからね。全員、兵役を終えたばかりなんで……ボーイバンド(訳注:男性アイドルグループ)ではあるけれど、もうただの少年ではなく「大人の男」なんです。

BTSは何か「大人」らしいものを作りたいと思いながらも、同時にファンのために素晴らしいものを作りたいとも願っています。
だから、私たちが最高のプロジェクトをまとめ上げられることを願っていますよ。

私のやったことが一つも採用されないかもしれません。アルバム全体を書き直すことになるかもしれません。Rihannaのセッションでも、アルバム全体がボツになって最初からやり直したことが何度もありましたから。どうなるかは決して分かりません。
でも、ここ半年の私の人生は、彼らと死に物狂いで向き合い、本当に素晴らしいレコードを作ろうとすることに捧げられてきたんです。

今日が最終日なんですが、コンウェイ・スタジオでのセッションでは、ほとんど全員が缶詰状態で参加していましたよ。これがもし完成したら、私はジャマイカに引退して、またレゲエ音楽でも作ろうかなって気分です。
でも、本当に良い経験でした。私はそれをやり遂げたんです。

コンウェイ・スタジオ(Conway Recording Studios)
LAにある家族経営の四棟立て音楽スタジオ。グクの「GOLDEN」レコーディングにも使用された。

内装ですぐわかるコンウェイ

■1:02:50~

1:02:50~

Diplo:
確か6週間後にはその曲がリリースされました。信じられないスピードです。BTSの場合は、3月のリリースのために10月までに完成させなければなりませんでしたから。


感想

このインタビューはBTSのLA作業最終日に撮られたそうなので、2025年8月下旬頃ですね。「3月のリリースのために10月までに完成」というスケジュール感が興味深いです。

  • 2025年夏のスケジュール

    • 6月:

      • ホビソロツアー終了

      • 残り5名が転役し、全員軍隊から戻る(祝7⃣!)

      • ジン君ソロツアー開始

    • 7月:

      • それぞれLAへ集結

        • ホビはロラパルーザ出演・ファンイベント後合流

      • ジン君はソロツアー中

    • 8月:

      • ジン君ソロツアー終了→LA合流

      • ジン君一足先に帰国

      • ソングキャンプ終了→残り6名順次帰国

最初バンタンに提供曲蹴られてたりしてて、興味深かったですw
バンタン自身が明確に求めるものを持ち、それに向けて戦ってた様子が感じられます。
「成熟」は今回のキーワードですね。日本人にはあまりピンときませんが、「兵役帰りの一人前の男」っていう概念は、兵役のあるアメリカや韓国では共通で受け入れられやすいため、ここでボーイバンドのイメージを一新したいという意欲も漂ってますね。

ソングキャンプ参加者から出たインスタなどから、クレジットに載ってないPDがたくさんいるっぽいという予測は立ってたんですが、ここで具体的にお名前が聞けて嬉しかったです!

関連以外の話も面白かった

インタビューは一時間以上あるので、話題が豊富です。
彼はK-POPだとHYBEやYG・BLACK LABELとやってるみたいですね。このへんも興味深かったです。是非動画をどうぞ!

K-POPについてもたくさん取り組んでいますが――今はアーティストに自由を与えすぎています。
かつてはA&R(訳注:制作・宣伝担当者)やレーベル、マネージャーが方向性を見つける手助けをしていました。マドンナのような人が80年代初頭に現れた時、「これはクールだ。まだ粗削りだからこれを試してみよう」と言い、彼女も「アイデアがあるわ」と応える。そんな化学反応があったんです。

今はソングライティングや、アーティストがどうなりたいかという点において、対立する要素が多すぎます。
多くのアーティストが、一曲の楽しい曲で突然売れます。名前は出しませんが、その後「アーティストらしいアルバムを作りたい」と言い出します。でも誰もそんなものは求めていません。彼らが売れるきっかけとなったことを続けてほしいんです。

もちろん、変化し進化できる人もいます。
この新しい時代の流れを理解している人もいますが、レコード契約を結んだ途端にレーベルの言うことを聞かなくなるアーティストも多い。A&Rの言うことも聞きません。そもそもA&Rなんてどこにもいませんが。
彼らは脱線してしまい、何が良いのか分からなくなっています。観客の声を聞く必要があることに気づいていません。

25:00~くらい

ここは笑ってしまいましたw
ゲームでも、1作目が売れた後に何故か2作目でいらん機能に力入れすぎて評判を落としたものの、2作目自体は1作目のおかげで売れてしまい、3作目が下がった評判のツケを払わされる、みたいな図式を見かけます。何が良くて売れたのか、当事者が正しく判断するって難しいですよね……。

ドキュメンタリーを見ている限り、バンタンにはまだフィードバックが届いているように感じられます。彼らのクリエイターとしての主体性は最大限担保しつつ、重要な点ではパン議長やニコル副社長も出て来て大会議をやってましたし。
ちなみにパンPDはずっと音楽プロデューサーをやってますし、ニコル副社長はTOMORROW X TOGETHERのA&R総括もやってた人なので、どちらも本職中の本職です。

キム・ヒョンジョンVP(訳注:ニコルさん)はコロンビア・レコード加入前、HYBEにてBTSやTOMORROW X TOGETHER(TXT)のA&R総括、そしてBTSのクリエイティブ部門の責任者を務めていた。
2017年にHYBEに入社したキムVPは、BTSをはじめ、Coldplay、Halsey、Nicki Minaj、Megan Thee Stallionなど、多数のアーティストとのコラボレーションを実現してきた。
HYBE勤務以前は、ソニーミュージックパブリッシング韓国支社およびStarship Entertainmentで勤務していた。

「ハンギョンコリアマーケット「김현정 BTS 크리에이티브 실장, 하이브 떠나 美 콜럼비아레코즈로(BTSクリエイティブディレクターのキム・ヒョンジョン、HYBEを離れ米コロンビア・レコードへ)」より

「観客の声を聞く必要がある」ことについては、長男のジン君がプロなので、この意識はバンタンにも根付いていると期待しています。
彼らの周りには鏡でありBIGGEST VOICEでもあるARMYがいるので、また感覚が違うかもしれません。

JIN:
はい、僕たちの業界でもコミュニケーションは非常に重要です。
――ファンは何を望んでいるのか、どんなコンテンツを望んでいるのか?
たとえば、自分たちが聴きたい音楽を作るとします。しかし、ファンが気に入らなかったら、僕らのキャリアは終わってしまいます。
ゲームも同じだと思います。ファンが満足できるコンテンツをリリースしなければなりません。ゲーム会社は、プレイヤーを満足させるゲームを作るべきです。
もし僕たちが次のような考え方を持っていたら……
「すごいですね!」「最高です!」「これを聞かない人、このゲームをプレイしない人はバカだ」
そうなったら、僕たちは破滅するでしょう。

「【NEXON】BTS長男、MapleStory開発者になる【出勤勇者・キムソクジン】」より

沼落ち初期はバンタンしか興味がなかったのですが、こうして周辺の人の言葉を拾っていると、色んな角度から物事が見えてとても面白いです。この記事を読んでくださった方にも、それが伝わりますように!

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Diploによる『Body to Body』制作ビハインド。


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