テニス上達メモ540.山本由伸「いつも通り」。MLBワールドシリーズでも平常心は「作らない」
MLBワールドシリーズ第2戦先発予定のドジャース山本由伸は「いつも通り、それ以上は求め過ぎずいきたい」と語った。「平常心」は、作る努力ではなく、戻る感覚。緊張を排除するのではなく、スッと受け入れる。テニスも同じ。心を整えようと意識するほど、自然体は遠のく。人生は、ゲーム。
▶「いつも通り」は、作らない
ワールドシリーズ第2戦の先発が予定されている山本由伸が「いつも通り。それ以上は求め過ぎずいきたい」と言ったのは、いつもより気合を入れない・真剣にならない・カッコつけないことの表れ(関連記事「『頑張る』と『自然体』は、両立しない」)。
山本の言う「いつも通り」が、平常心。
真面目ばかりが「平常心」ではありません。
いつもが「へにょへにょ」なら、へにょへにょが「いつも通り」の自然体です(関連記事「真面目ばかりが平常心ではない。『へにょへにょ心』も平常心」)。
▶「求めすぎない」は“能動的セーブ”である
「それ以上は求め過ぎない」というのは、頑張ればできるけれどそうしない「能動的セーブ」とも言えます(関連記事「『残す勇気』。全力の前の余力に宝がある」)。
「ちょっと物足りない」くらいでやめておくのが、やる気や集中力、習慣持続力を高めるコツ。
つまりまとめて言うと全般的に「上手くいく生き方」と言い換えられます(関連記事「『もう少しやりたい』で止めると伸びる」)。
「いつも全力!」というと聞こえはいいけれど、完璧主義的で脆いのです(関連記事「ブレーキを踏める人が、トップギアへ行ける」)。
▶大舞台でこそ「ありのまま」──ワールドシリーズにも通じる自己肯定力
そして、いつもより気合いを入れない・真剣にならない・カッコつけない自分というのは、「ありのまま」。
ありのままの自分を「それでいい」と肯定するのが、自己肯定感ですね。
言葉を変えれば「演じない」。
「いい人」を演じて人に取り入ろうとするのが相手に対するディスリスペクトであり、自己肯定感が下がる相関です(関連記事「自分の『気持ち』『やりたいこと』が、分からない!」)。
▶『青い鳥』を探さないピッチング
結局のところ「いつも通り」というのは、メーテルリンクの『青い鳥』なのではないでしょうか(関連記事「『「青い鳥」をさがしすぎる心理 後悔しない自分の人生を歩むために』加藤諦三 (著)」)。
幸せは、どこか遠くにあるのではなく、日常の中にいつもある。
だから山本由伸の言葉を借りれば「それ以上は求め過ぎない」、つまり「足るを知る」というわけで、すると「富む」という全部つながっている「縁起」です(関連記事「ぜんぶつながっていく感じがして、とても楽しい」)。
▶ワールドシリーズも「人生ゲーム」である
そりゃ人ですから、特に大舞台ではいつも以上を求めたくなる。
それが欲の「罠」なのです。
人生にはこうして、巧妙な罠がいくつも仕掛けられている。
だから「人生はゲーム」です(関連記事「『ゲームセット』は訪れる。その時、あなたは?」)。
罠は、楽しむためでもあり、修行のためでもある。
▶怒りも迷いも「ゲーム」に変えるメンタル術
怒りそうになるところを、いかに怒らずにやり過ごすかも、ゲームです。
どっちか迷いそうになるのもゲームだし、人と比べたくなるのも、巧妙に仕掛けられた罠。
そっちを選んだほうが「得」なんじゃないかと思うから、迷うわけですけれども、迷う時点で大差なし(関連記事「迷いを『楽しい』と錯覚して『苦しむ』私たちの心」)。
端から大差が分かっていれば、迷わず「そっち」ですからねー。
▶絶対「後悔しない生き方」があった
結局、迷うストレス自体が「損」なのだし、逆の選択肢を体験していない以上、本当にそっちが「得」だったかどうかは絶対に分からないから、後悔は本来的にできないもの。
これが「後悔しない生き方」なのでした。
▶ゲレーロJr×アルカラス──勝敗を超えた「楽しむ猛者」たちの共通点【MLB×テニス】
最後に、相手チームの顔として紹介されたブルージェイズ、ゲレーロJrの言葉。
「僕らは勝っていても負けていても楽しむことを忘れない」と言ったのは、テニスのカルロス・アルカラスが言う「コートに立ったら、ただ楽しもうとするだけ。勝っても負けても関係ない」と、ぴったり符合します。
https://www.instagram.com/reel/DQLwSkEiSxW/
勝つから楽しいのではありません。
「楽しいこと」をするのではなく、勝っても負けても「楽しむ」のです(関連記事「楽しいことをするというより、することを楽しむ」)。
それが、集中(関連記事「雨音はショパンの調べ」)。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero