サロン楽屋話026:試合でも会議でもデートでも、「普段の実力を出す方法」は、伊藤あおいに学べ
▶伊藤あおいの「へにょへにょ」は、プレー以上の心理学
「へにょへにょテニス」というと、のらりくらりとかわす(?)フォアスラのプレースタイル ばかりが、フィーチャーされがち かもしれません。
けれども過去の伊藤の発言から、彼女は「メンタルもへにょへにょ」なのかもしれない。
昨年の木下グループジャパンオープンテニスで活躍するなどし、時の人となった伊藤あおい。
いきなり世界の檜舞台へ行ってなお、動じないのは、まさに「柔よく剛を制すメンタル」によるのです。
▶「頑張ろう」はプレッシャーを生む罠
試合に臨むにあたっては、うっかり「頑張らなきゃ!」と、意気込んでしまいがちです。
ウォーミングアップをいつもより入念にしたり、普段はあまり気を遣わないのに、ストリングやグリップテープを新調したりする。
そのために、試合前日にわざわざ時間をかけてテニスショップへ足を運ぶ などして、それで疲れちゃう 。
あまつさえ「これだけ準備したのだから結果を出さなきゃ!」 という思いから、自分で自分に余計なプレッシャーをかけてしまう。
▶入念な準備が緊張を生む。伊藤あおいは漫画で整える
だけど伊藤あおいは、そうではありません。
入念なウォーミングアップはしないし、控室では漫画を読んだり、絵を描いたりして過ごす。
いわく
「私は試合の時だけ、練習の時よりも入念にウォーミングアップをして、いつもやらない試合のプランを入念にしていました。「普段」とは違うルーティンをして、試合が「特別」なものになって、結果的に緊張する(笑)。身体や頭のウォーミングアップはできていても、メンタルという観点ではダメでした」
「本番では頑張らなきゃだめだ」という思いが染み付いてしまっている私たち。
そのせいで、普段どおりの実力が出せなくなるのです(関連記事「その驚きの内容とは!?」)。
▶普段どおりが「最強戦略」
もちろんストリングやグリップテープについて、いつもボロボロでいいなどと、言いたいわけではありません。
だけど試合とのギャップを作らないためには、だったら普段からテンションメンテナンスに気を配り、グリップテープに向ける意識を少しは高めておく。
その一方で、試合だからといって過剰に気遣うのをやめる。
そうすれば、試合と普段との間に生じるギャップが小さくなるから、精神的にも緊張せずにすむ。
伊藤自身、ストリングは「プロなのに」、切れるまで張り替えないと公言していますからね(関連記事「伊藤あおいの『プロなのに』」)。
▶真面目ばかりが平常心ではない。「へにょへにょ心」も平常心
これは何も、テニスの試合に限った話ではありません。
大事な会議や彼氏とのデートなどでも、同じ。
緊張するのは、自分をよく見せようとして、ありのままの自分ではだめだと意気込むから。
普段はあまり服装など気を配らないのに、ここぞとばかりに「勝負服」を選ぶのに、あれこれ時間をかける。
そうやって普段の自分と違う、ちゃんとした自分になろうとするために、彼氏の前では余計に疲れちゃう。
「自然体を意識すると不自然になる」とは、そういうことではないでしょうか?
私たちは 錯覚しがちです。
平常心というと、真面目に、静まり返って、ちゃんとする心と、捉えがちです。
しかし普段がへにょへにょなのに、いざというときに限ってちゃんとしようとする、それは「特別心」。
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