テニス上達メモ541.「頭で覚える人」と「身体で感じる人」──語学もテニスも、“できない人”なんていない
NHK『鶴瓶の家族に乾杯』で出会ったインドネシア人の兄弟は、短期間のうちに日本語を使いこなせるようになりました。日常生活に、まったく支障がないレベルです。テニスも同じ。できない人なんていない。ただ、情報の入れ方が違うだけ。頭で覚えず身体で体験。上達の最速ルート。
▶学校の「先生」ではなく、暮らしの「実践者」から学ぶ
NHK『鶴瓶の家族に乾杯』、ゲストは元女子バレーボール選手でタレントの栗原恵さんでした。
北海道苫小牧市を訪れる「ぶっつけ本番旅」。
漁師として日本へ出稼ぎに来ているインドネシア人の若い兄弟が紹介されていました。
今夜の鶴瓶の家族に乾杯、栗原恵さんと苫小牧だったけど、鶴瓶さんが苫小牧の漁師を訪ねた時、インドネシアから出稼ぎに来ていた漁師達との会話が温かかった。国の子供のこと、危険な仕事に「気いつけや」。排外主義とは対極の心温まる、真の国際交流。鶴瓶さんが改めて、大好きになりました。
— オリーブ (@olive0704) October 20, 2025
敬語・タメ口うんぬんはさておき、いわゆる「ブルーカラー」の彼らが短期間のうちに、とても流暢な日本語を使いこなせるようになったのには、理由があります。
▶「当たり前」の外に出ると、見えるものがある
ちょうど池上彰さんのニュース解説2時間『世界に誇れる日本を再発見!!』で、日本語の難易度について紹介されていましたので、少し引いてみます。
日本語には、ひらがな、カタカタ、漢字の3種類があり、文字数も多くて複雑。
日本に住んでいれば当たり前なのですが、言われてみればそうですね。
英語で使われるアルファベットは1種類、26字だけ覚えれば、文字の問題はクリアです。
▶「秘策」はある
しかも日本語は同じ漢字でも、読み方が違うのもややこしいと言います。
本は「ほん・ぽん・ぼん・もと」。
「ブック・スティック・ルート」など、意味も違う。
幼少期を中国で過ごしたプロ雀士・タレントの岡田紗佳さんは、「10時10分前」が難しいと言います。
磯野貴理子さんは「9時50分」と応えます。
でも「10時9分」とも取れると番組は伝えます。
日本人は、アルフォベット26文字の英語ですら難しいのに、こんな複雑怪奇な外国語がほかにあって学ぶとしたら、とても挑戦する気にならないかもしれませんね。
私もタイへ行ったおり、「なんじゃ、このヘビみたいなニョロニョロ記号は!?」と、途方に暮れました(苦笑)。
สวัสดีครับ
でも、できるようになる「秘策」があるという話は後述。
▶「できない」のではなく、「体験させてもらえなかった」だけ
では、くだんのインドネシア人兄弟は、どうやって日本語を身につけたのか?
「体験」ももちろん情報です。
泳ぐ体験をすれば、水の抵抗や浮力などの感覚的な情報を得て、人は誰でも泳げるようになります。
ただ北国(あるいは南国でもジャマイカなど)では、泳ぐ体験学習環境が乏しいから情報が得にくいので、「自分は生まれつき泳げないカナヅチだ」「水が苦手」「向いていない」などと錯覚するだけなのです(関連記事「この世に『カナヅチ』はいない」)。
▶「眼耳鼻舌身(げんにびげつしん)」で体験しよう
「英語なんて言葉なんだ。こんなものやれば誰だってできるようになる!」と言ったのは、東進ハイスクールの安河内哲也先生でした(関連記事「可能を不可能にした実例」)。
日本で3・3・4年の計10年を勉強に費やしても、英語ができるようにならないのは、仕入れる情報が頭の中でこねくり回す「机上の空論」(文法=フォーム) だからであって、「眼耳鼻舌身(げんにびぜつしん)」を使った「体験」ではないからです(関連記事「人間の認識システムの話」)。
なのにホワイトカラーは「これぞアカデミック!」とばかりに、(体験ではなく)知識でどうにかしようとするから難儀になるのは、語学学習もテニスレッスンも同じなのです(関連記事「ドロップショットの打ち方、アルカラスに聞いてみたら?」)。
▶「知識」でなく「感覚」を使う人が、語学もテニスも上達する
くだんのインドネシア人兄弟は、「は」と「が」 の文法的な区別なんて(恐らく)説明できません(関連記事「『は』と『が』の違い」)。
だけど米国国務省が「レベル5+」に認定した(池上先生の番組では4と紹介されていた)、世界で最高難易度の日本語を、あっという間に日常生活で支障なく使いこなせるようになったのです(関連記事「テニスと英会話のそっくりすぎる共通点と、『10倍速超』の習得法 」)。
▶「文法を知らない」のに話せる人たちがいる理由
さてテニスもまったく同じです。
打ち方やフォームなどという机上の空論を、「これぞアカデミック!」とばかりに頭の中でこねくり回すせいで、「私はテニスができるようにならない」「球技が苦手」「向いていない」などと、思い込んでいるだけなのです。
泳ぐ体験学習環境が乏しいだけで「自分は生まれつき泳げないカナヅチだ」「水が苦手」「向いていない」などと錯覚するのとそっくりです。
改めて強調しますが、この世に英語が話せない人も、泳げないカナヅチも、そしてテニスができない人も、いません。
ただ、「入れる情報」が、間違っているのです。
▶「できない」は才能ではなかった
英語も、目で見て耳で聴いて身振り手振りで伝える身体を使った「体育」だと、体験情報が蓄積されて、あっという間です(関連記事「『英語アレルギー体質』が量産され続ける理由!?」)。
そしてその英語と同じく、インドネシア人の兄弟が日本語を(頭で覚えたのではなく)身につけたように、テニスも体験情報で学べば、「10倍速超」でマスターできるのです。
体験情報とは、頭で打ち方やフォームについて頭で意識するのではなく、視覚、聴覚、触覚などを通じて「感じる学習」です。
▶五感で学ぶ「10倍速」の近道
また机上の空論勉強だと、リスニングはイッパツで聴き取れないとダメみたいな雰囲気があるかもしれないけれど、日常会話はまったくそうではありませんよね。
私たち日本人同士の日本語による会話だって、聞き取れずに「え?」「何?」って、聞き返す例は枚挙にいとまがないでしょう。
そういう「やり取り」をする体験情報を、心身に入れてやる学習が大事。
▶「完璧に聴き取れない」は当たり前。だから上達する
これはテニスでいうならば、「壁打ち」ではなく「対人」による練習と、言い換えられるかもしれません(関連記事「壁だとスムーズだが、コートだと上手くいかない 」)。
テニス好きの坂下千里子さんがスタジオ出演を務めるNHK『おとなの基礎英語』では、「自転車のサドルをもう少し下げて」が英語で言えない、「これ以上は下がらない」の英語が聴けないシチュエーションが、紹介されていました。
ご自身は、英語で言えますか?
難しいでしょうか?
インドネシア人の兄弟なら、それくらいのフレーズは、きっと流暢な日本語で、言えたり聴けたりするのです。
▶では、テニスができるようになるには?
以上が、冒頭で申し上げました「秘訣」です。
では、テニスができるようになるには、何が必要でしょうか?
『ベースメソッド』は、努力も時間も、特別な器具も、一切いりません。
「ウインブルドン養成ギブス」は必要ないのです(笑)。
打ってくれる相手さえいれば、コーチも不要の「たった一人でできる究極のテニス上達法」。
何かを用意する煩わしさもなく、今日からできます。
▶「学びの原点」を、もう一度確かめる
NHK『鶴瓶の家族に乾杯』、北海道苫小牧市を訪れる「ぶっつけ本番旅」は11月1日(土)に再放送されるそうですので、ご興味のある方はどうぞー。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero