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今さらではなく今こそ、トランセンデンスを語る。

ギリシャの極右政党の党員で国会議員でもある人物が、ギリシャの国立美術館に展示されていたキリストやマリアの芸術作品を破壊した。(破壊と言っても、取り外して床に投げつけたという感じだが)

神を冒涜する作品を展示する権利は美術館に与えられていない、という主張のもと。「公共機関に、冒涜や不敬や脱キリスト教をうながすような作品を展示する許可を与えるべきではない」

なかなかおもしろいことを言う。で、あんた個人にそんな権限があると。

被害にあった作品の1つ。
カツァディオティス氏の『Icon』シリーズ。

イコンについては、以前に解説した。

国会議員は事前許可(?)なく訴追・逮捕・禁錮を受けることはない、私は不当に拘束された、とSNSに投稿。

アーティストは、「宗教は時々、信者を忠実な追随者か無法者に分類する。教義に従わない者は裁かれ地獄に追放されると警告することは、脅迫である」とコメント。


知っての通り、芸術作品に対する破壊行為は増加傾向にある。

2024年にオーストリアで催された、信仰における女性の役割を探求する展覧会では。キリストを出産する聖母マリアという彫刻の首が切断された。

いつまでやっているんだよ……と思う事例なため、とりあげてみた。このあたりも過去回で解説した。


2025年3月に発令された「ワシントンD.C.の治安と美しさを保つための大統領令」により、公共物への落書きの除去や公園や記念碑の維持管理といった美化活動が強化されるそう。

ドガの彫刻『Little Dancer Aged Fourteen』に(そのガラスケースや土台に)塗料を塗りつけて抗議行動を行った環境境活動家らに、最近、合衆国に対する共謀罪で有罪判決が下された。

米国では古くから「共謀罪」というものが存在し、幅広く使われている。

2人以上の者が合衆国に対する何らかの犯罪を犯した時。または、合衆国もしくはその機関を何らかの方法および目的で騙すことを共謀し、かつ、その内の1人以上の者が共謀の対象を達成するために何らかの行為を行った時。5年以下の拘禁刑もしくは罰金、または、その併科に処する。(合衆国法典第18編第371条)

その他、多数の共謀罪規定が設けられている。

ドガの作品の解説は他力本願で!動画をお借りする。


「私たちがケースにペンキを塗った時、ドガの彫刻は傷つかないように保護されていた。世界中の子どもたちは、気候が変動しても守られることはない」

うまいことでも言ったつもりか。笑止千万である。地道かつまっとうな努力で世界を変えてみろ。アツイ想いで正しい仲間を増やしてみろ。

守りたいものが特別にあり、そのために世界一行動したペイン氏は、より大きなビジョンももちあわせていた。「海が死ねばみんなが死ぬ」と言っていた。

おっしゃる通り。大量絶滅回避の困難さをなめるな。そんな方法でどうにかなるものではない。


ゴッホのひまわりにトマトソース、ストーンヘンジにオレンジ色のコーンスターチ、ビリヤード大会に粉末塗料、ダーウィンの墓石にスプレー、ロレックス店舗にペンキ……と、やりたい放題だった環境活動団体「Just Stop Oil(JSO)」が、今月末に活動を停止することを発表。

主張をとなえながら行進するとかであれば、かまわない。いや、「かまわない」なんて失礼か。権利があるもんなと思えるのだが。こんなことをされては、迷惑だと感じざるを得ない。

こういうのもアウトだよな。一生に関わる大事な面接に向かっている人がいるかもしれない。命にかかわる患者を乗せた救急車が来るかもしれない。

彼ら彼女らが活動を停止する理由は、何なのか。

JSOが訴えてきたのは、石油・ガス採掘プロジェクトの新規承認の阻止だ。その目的が達成されたと。

「私たちは、近年の歴史上、最も成功した抗議団体の1つとなった。化石燃料採掘の問題が大々的にニュースにとりあげられるきっかけをつくり、44億バレル以上の石油が採掘されることを阻止した。新規の石油・天然ガスの採掘が違憲であるという判決を裁判所が下す、足がかりを築いた」

アート・アタックで、か。最低だな。


作品は作品だが。作品は誰かの手紙だ、作品は誰かの願いだ。作品は魂だ、作品は人間だ。

他の人の別の想いを聞こうとしない輩が、自分の想いだけは広く伝えたいと。冗談も休み休みにしてほしい。

SNSで。とあるセクシー女優さんが、自身の仕事を認めてほしいと。彼女の声は無視されるべきではない。同じ人物が、アリエルの実写に対して「私のアリエルを返せ」とのたまったのを見た時。私は、あなたの夢が叶わないとして、それはあなた(のような人たち)のせいかもしれないねと思った。木ではなく森……波ではなく海全体にしておくか……を見渡せていないから、そんなふうになるのだ。

私など、素で、彼女に人魚姫はハマり役にしか見えないけれどね。とても似合っている。

そうだね、私みたい!だね。プリンセスうれしいよね。私もあなたたちがうれしそうでうれしいよ。

言いたいことを言っていい。みんな。他の人たちの口をふさぐな。みんな。あらゆる暴力はよせ。みんな。

現代人が、こんな簡単なルール1・2・3も守れないのか。正直、理解に苦しむ。難しい議題にさしかかった時は、冷静に話しあえばいい。具体的な手段として、選挙などを介した多数決もある。


JSOは新しい手段を模索していると言う。地球の未来を案じる気持ちはわかるが。一体、次は何をするつもりなのか。一抹の不安が心をよぎる。

ハリウッドのSF映画の中には、私たちが今どこにいて・どこへ向かっているのかという議題に対して、誠実な方法で表現にとりくんでいないものがある。物語として、エンタメとして、素晴らしく。私がそれらを嫌っているという意味ではないが。

巨大ロボも恐竜も大好きだ。

『トランセンデンス』は、さしせまった技術革新がごく近い将来の生活におよぼす影響について、興味深く推測する映画だろうか。


そういった真摯さをもつ作品か。それとも、ジョニー・デップの力に頼った作品なのか。

主人公と同じメガネが販売され、完売だったらしい。ジョニデだもんな。

え、本当にステキなメガネじゃん。これは売れるわ。

パイレーツの6も出たんでしょ。動画、Captain Jack Sparrow sails again. 言ってる。

彼が『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを通して、ハリウッドでトップの報酬を獲得したことを解説する動画。驚く人が誰もいない情報、という感じ。

木村さんのモノマネ、似ているね。

監督はウォーリー・フィスター。『メメント』以降、ノーラン監督作品にたずさわってきた(常連撮影監督をしてきた)人物だ。『インセプション』でアカデミー賞撮影賞を受賞。

『トランセンデンス』が彼の監督デビューだ。

この作品は、たとえば『インターステラー』のように、テクノロジー 生死 愛 人間性 トランス・ヒューマニティーについて普遍的なものを語っているか。


※以下、ネタバレ。

主人公はスティーブ・ジョブズ風のテクノロジーの第一人者で。人工知能研究の最前線に立っている。

彼は、妻とともに、人格をもち知覚力のある/魂のデジタル複製であるマシーンを生み出そうとしている。プロトタイプを死にゆくサルに接続し、脳の内容をアップロードしたり。次のステップは人間でそれを行うことだろう。

商業利用ばかりを考える支援者らに辟易しつつも、研究資金を得るためだと妻から説得され、講演会に参加する主人公。

自我をもつ人工知能がネットにつながれば、人類を超える。人工知能が人間と同じ感情をもつことを特異点と呼ぶ者もいるが、自分はそれを「超越(トランセンデンス)」と呼んでいる。そこに到達するには、意識とは何かという問題を解き明かす必要がある。などと語る。

「あなたは神をつくるつもりか」観客の1人が質問をして。彼は答える。「人間は今までもそうしてきた」

科学技術の進歩を阻止しようともくろむ過激派組織は、そんな彼の研究を遅らせようと、一連の攻撃を企てていた。どうやら、プログラマーの1人が「毒入りのケーキをもちこんだ」ようだ。

各地の人工知能研究施設が相次いでテロ攻撃を受け、多くの研究者たちの命がうばわれる。主人公は放射能をおびた弾丸で撃たれ、数週間後に(肉体的には)亡くなる。

妻は夫をあきらめきれず、「延命」を試みる。人間の意識のプログラム化に挑む。

ニューラル・ネットワークにアップロードされた存在は、夫なのか。それとも、夫のデジタル・コピーなのか。「拡張のためのパワーが必要だ。ネットに接続してくれ」と要求してくる。

『ターミネーター』シリーズで言うところの、このシーンだ。ポイント・オブ・ノーリターン的な表現になっている。

「本当に彼なのか」とたずねる主人公の友人。雲ゆきはあやしいようだ。

妻を荒廃した町へと導き、僕らの夢を完成させようと提案する「主人公」。地下にデーター・センターを設置させる。

2年後、「主人公」は、今までにない速度であらゆる物を復元させる能力を会得していた。人体も例外ではない。


脚本は聖書の暗示に満ちてもいる。

妻の名が、創世記で知恵の​​実を食べた女の名と似ているのも。神がかった複合施設が砂漠にあるのも。偶然ではなかろう。

後者は、ギリシャ神話(オリンポス山)にたとえてもいいし。日本のマンガで考えてもいい。

死にゆく枯れた町が、肉体を修復させたり自然を意のままに操ったりする技を生む土地へと、変貌をとげる。

トルコの内陸部、岩場と砂漠が広がるアナトリア地方には、4世紀頃につくられた初期キリスト教の隠れ里の遺跡が残っているそうだ。そこで、ワインを醸造していたと推測されている。

これも荒唐無稽な話ではない。

滋養豊かな雨粒は不吉な秘密を隠している。ナノボットは黒い雲となって上昇する。『天国の日々』のイナゴのように。

庭園のシーンは、旧​​約聖書で最も有名な言葉の1つ「光あれ」を暗示するかのように、白からフェード・インし白へとフェード・アウトする。


But we were born of risen apes, not fallen angels, and the apes were armed killers besides. And so what shall we wonder at? Our murders and massacres and missiles, and our irreconcilable regiments? Or our treaties whatever they may be worth; our symphonies however seldom they may be played; our peaceful acres, however frequently they may be converted into battlefields; our dreams however rarely they may be accomplished. The miracle of man is not how far he has sunk but how magnificently he has risen. We are known among the stars by our poems, not our corpses.   Robert Ardrey

私たちは、堕落した天使ではなく蘇った猿から生まれた。武装した殺人猿から。私たちの殺人や虐殺やミサイルや不和連隊を考えれば、なんら不思議なことではない。ちっとも価値を見い出せない条約、非常にまれにしか演奏されない交奏曲、あまりにもひんぱんに戦場と化す平和な土地、めったに実現しない私たちの夢。人類の奇跡は、どれほど深く堕ちたかではなく、どれほど壮大に昇ったかにある。 星々の間では、私たちは、死体ではなく詩によって知られる。 ロバート・アードレイ

The only thing that really matters now is whether man can climb up to a higher moral level, to a higher plane of consciousness, in order to be equal to the superhuman powers which the fallen angels have played into his hands. But he can make no progress until he becomes very much better acquainted with his own nature.   Carl Jung

今、真に重要なこととは。人間がより高い道徳水準・より高い意識次元へとのぼりつめ、堕天使たちが操る超人的な力に匹敵できるかどうか、である。だが。自らの本質をより深く理解するまで、人間は何の進歩もとげることはできない。 ユング


「主人公」が侵入できない原始的な装置が必要、というようなセリフがある。

私は、以前から、このような意見だ。日本の遅れた状態がせっかく功を奏するのに、紙で管理していた情報をデーター化するな。世界は今、その逆をするために(あえて古い状況に戻すために)コストをさいているのを知らないのか。要するに、いつも遅れているんだよ。最新情報をキャッチアップできていない。

世界中の風景は、人の手によってだけではないが、日々破壊され・再構築され続けている。

物理的な物体が破壊され、別の形で再構築される時。元のものの本質は保持されるかもしれないが、それらは同じではない。再構築を行った者の思惑や再構築の手段や使用される材料によって、その形状や機能は変化する。汚されることもある。

鋼の錬金術師がここで語っているものと、『ザ・フライ』で「ステーキの詩」と呼ばれるものは、同じである。つまり、人間を人間たらしめる形のない奇跡的な何かの話だ。

The poetry of the steak. I'm gonna start teaching it. この作品の主人公は、コンピューターは私たちが理解できるようステーキの解釈を翻訳してくれている・再現ではなく再考・その過程で何かが失われている、と考え。テレポーテーション・ポッド間でそれを伝達するには「ステーキの詩」が必要だ、と述べた。

以下は、最近私が最も関心を抱いたニュースだ。

いろいろとやらかしてんな。まさに、Winter has come. じゃないか。G.O.T. を知らない人にはわからない話なのに、解説しなくてごめん。

『ザ・フライ』の俳優が『ジュラシック・パーク』で言った。「科学者たちはできるかどうかばかりに気をとられ、やるべきかどうかを考えることを忘れてしまった」

最初の1文にだけは完全に同意だが。
後はどうだかね。
そうね。

現実世界が仮想世界と融合するにつれ、現実は仮想世界の付属物になるのだろうか。

『マトリックス』シリーズや『her/世界でひとつの彼女』といった作品が、この問いにチャレンジしてきた。私もいろいろと考えてきた。

不気味の谷系だと全て、「きもちわるい」しか言えなくなる人たちがいるが。恐怖心や不快感がわいたため、防御姿勢をとっているのだ。動物のごく自然な反応だと言える。

ちなみに、サルもそうする。

今そういう人らをバカにしてる?まぁ、ちょっとね。
夏油さんのミームを使って、ごまかそうとしてる?笑

人類は機械とのハイブリッドになっていっている。(スマホは、手指の延長であり脳の拡張だ)


まぁ、何が言いたいかというと。

代弁してもらった。

私はこの老人に、「何を寝ぼけたことを言っているのだジジイ」とまで言い返すと思う。できたら呼んで〜じゃあないんだよ。あんたも一緒につくるんだよ。別に、肉体労働をしろとは言わないから。私は全員に期待しているんだ。


『トランセンデンス』は、主人公がマッド・サイエンティスト2.0であるとして、明らかに無力化すべき脅威/あからさまな悪役だという描き方をしていない。 『フランケンシュタインの花嫁』の感じで、「博士の妻」もあつかわれている。

現実的な話。このような事態をひき起こすのは、1人か2人の聡明だが無責任な人間ではなかろう。

一部の精神異常者が人類の総意に反して、世界を変えてしまう?同様に、これもピンとこない。トランプが2度も大統領になったのにだって、背景がある。


〇〇大統領になったから、洋上風力発電をやめる?(例)戦略的なつもりか。私には、ヤケになってちゃぶ台をひっくり返しているようにしか見えない。根性なしのくせに何が全国制覇だ……夢見させるようなこと言うな!!

私たちは今や、利便性の奴隷だ。人々はこぞって、コスパだタイパだととなえている。時間が大切なものであることは、間違いないけどね。

「もっと祈りに時間をかけたい。自分の脳内をいくら旅したって、ダメージを受けるだけで、そこに恵みなどないかもしれないから。私がにぎりしめているものは、本当は、私が手放すことができないものだ。けれど、私はそうとは認めようとしない。私は、自分の魂を失恋や傷心に鎖でつないでしまっている」

問題は、世界の崩壊に抵抗するだけの意志が私たち1人1人にないことだ。


今回、笑い話が少なかっただろうか。

海外の一般人の『トランセンデンス』レビューで、私が吹いてしまった文章を紹介する。彼?彼女?の言葉はもっと粗野なものだったため、やや書きかえさせてもらう。合作を許して!見知らぬ人。

「株価を操作して盗んだ金で日雇いした労働者たちがこさえた地下研究所で、ナノマシンを開発。展開が荒れる万能ボタン(あらゆる脚本に頻出する)を誰かが押したせいで、ナノマシンは完全に狂い出す。ナノマシン、あの灰色のグー👊だ。ナノマシン、SF物語のガイドラインに80サイズの赤いフォントで危険だと書いてある、あのナノマシンだ」😂

「冷凍キャセロールの頭皮をもつ男が、ベイビー、俺はこの男の体の中にいて君に触れることができると言う。彼女はそれを拒絶する。その後、ピクセルでできたペニスに犯されるという不吉な夢精を見るが。高解像度なため、奇妙にエロい」😂

「インターネット全体が崩壊してから数年後。夫婦がすごした家の庭には、Wi-Fiを遮断する銅線が張られたままだ。そこに、1輪の花が咲いていた。〆のナレーションが入る。彼がこの庭をつくった理由と彼が全てを創造した理由は、同じだった。2人が一緒にいられるようにするためだったーー。吐く。以上だ」😂

「ヤハウェはこの作品を気に入るだろうか、私はそうは思わない」😂

悪口を書くなら、ここまでおもしろく書け。


超越。

自分がすでにもっているものとは異なる何かになる能力。また、そうなる過程。

シモーヌ・バーヴォワールによると。人々は、常に自己を超越し目標を追求することで、新たな何かへと成長していく。しかし、同時に。自分がなりたいものに集中しすぎて本来の自分を忘れ、超越の中で自分を見失う傾向もある。

『トランセンデンス』がいい映画かどうかの結論を書いていない?そんなの人それぞれとか言わずに、Y/Nで言うか。いい映画だと思う。


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