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ベトナムの歴史を学ぶならここ_ハノイ市内の博物館4選

どうも!
セイタです!!
北京大学博士課程で社会学を学んでいます。



一連の記事にて、2026年7月9日から14日までのハノイ滞在について執筆していきます。以下がハノイ滞在の概略となります。


この記事では特に、ハノイ市内で実際に訪れた博物館に焦点を当てています。ベトナムは戦争、革命、多民族社会など歴史的な複雑な歴史的背景を抱えた国であり、博物館を巡ることで街歩きだけでは見えない一面が見えてきました。


この記事ではそうした一面を中国に長く滞在している社会学博士である筆者の目線から紹介したいと思います!!




この記事は以下のような方を想定しています。
・ハノイに旅行予定の方
・ベトナムの歴史に興味がある人
・海外の博物館巡りが好きな人







ホーチミン博物館

ホーチミン廟のそばにある白い立派な建物で、1990年5月19日、ホー・チ・ミンの生誕100周年を記念して建てられた博物館。旧ソ連などの援助でレーニン博物館の専門家が設計や内装を担当し、斬新でアーティスティックな造りと内装だ。ホー・チ・ミンの生家の模型、愛用品、書簡などの展示のほか、革命への歩みもわかりやすく展示されている。

『地球の歩き方 2025~2026 ベトナム』p294より


所要時間:30分~1時間
入場料:4万ドン(約220円)



ここはホーチミン廟からすぐ近くにある博物館です。もちろん、ホーチミンがメインで展示されているのですが、同時にベトナムの長きにわたる戦いの歴史にも触れられており、非常に見ごたえのある博物館でした。



館内は非常によく設計されており、博物館の真ん中を中心に展示が配置されており、すべての展示が効率的にまわれるような設計になっています。



このように絵や文書もたくさん飾られており、学びをどんどん深められるような設計となっています。



全体的に独特な設計でした。2025年だけでも30以上の博物館を訪れた自分にとっても新鮮に感じられました。ソ連の設計士が手掛けたというのもうなづけます。



革命家としてのホーチミンだけでなく、私生活や思想に関する展示もあり、人物像を立体的に理解できる構成になっていました。





このように展示が非常にしっかりとしていて、ベトナムの波乱万丈の歴史をホーチミンの生涯という角度から学ぶことができます。ハノイでどれか一つ選ぶとすればこの博物館に行くべきです!!












国立歴史博物館

A館
B館

道路を挟んでふたつの建物で構成される博物館。エリアA(チャンティエン通り側)は先史時代から近代までのベトナムの歴史が年代を追って紹介されている。1階の注目はドンソン遺跡から出土した銅鼓コレクションで、最も古いゴクリュ銅鼓は紀元前5世紀前後の物。2階の注目はチャンパ王国時代のヒンドゥー神の彫刻の数々で、クアンナム遺跡群から出土した11世紀頃のガルーダ神の頭部、ビンディン遺跡群から出土した12世紀頃のシヴァ神の彫刻などはチャンパ芸術の一級品だ。

エリアB(チャンクアンカイ通り側)はフランス植民地時代の税務署だった所で、2000年来のベトナム人民の抵抗と独立への苦難の歴史が、その記念の品々とパネルなどで時代順に紹介されている。19世紀中頃の抗仏運動からインドシナ戦争終結、そして現代の発展まで、ベトナムの歴史をたどることができる。

『地球の歩き方 2025~2026 ベトナム』p300より


所要時間:1~1時間半
入場料:4万ドン(約220円)


ここはA館とB館から構成されており、前者は主に中世までの展示を、後者は近現代に関する展示が行われています。




まずはA館からです。以下の写真のように、近代的な設備が訪問者を出迎えてくれます。館内は思ったよりもきれいで、整然とした展示がなされており、少しびっくりしました。




以下のように先史時代の遺物が展示されています。



ベトナムが仏教の影響を強く受けていることも仏像が多く飾られていることからもわかります。




個人的に興味深かったのは、ベトナムでは漢字が多用されていることです。漢字文化の影響が色濃いのだなと感心しました。


試しに読んでみようと思いましたが、それぞれの漢字は分かるのですが、全体の意味はよく分かりません。おそらく韓国語のように音だけ当てているものがあるのでしょう。
※詳しい人教えてください~





つづいてはB館になります。




ここからは近現代の展示中心になります。



ベトナム人の上に白人が居座っていることを表している風刺画です。









日本でもベトナム戦争に反対するデモが行われていたとか。





以上が国立歴史博物館の内容になります。展示物が非常に豊富でベトナムの歴史が学べる貴重な博物館です。時間に余裕を持って訪れることをおすすめします









ベトナム女性博物館

歴史・文化においてベトナム女性が担ってきた役割、その活躍ぶりをさまざまな展示で紹介。暮らし、服装から戦争中の女性兵士について、またあらゆる方面での女性の業績などが資料や模型、映像、写真などで展示されている。ベトナムにおける女性の立場の重要さ、なぜベトナム女性が強いといわれるのかがわかるとともに、この国の歴史や文化の一面に触れられる。

『地球の歩き方 2025~2026 ベトナム』p301より


所要時間:1時間程度
入場料:4.5万ドン(約250円)


ベトナムは「かかあ天下」の国といわれ女性が強いそうです。また、『地球の歩き方』によると、ベトナム女性の美しさは歴代の宗主国の間でも共通認識となっているそうです。そうした背景があってこの博物館が設立されたのでしょう。



基本的には下記の画像のような女性の服飾品に関する展示が続きます。



服飾品以外にも解放戦争やアメリカとの戦争で活躍した女性兵士がたたえられています。




「女性」にフォーカスした博物館は珍しく、ヨーロッパを周遊していた時には見たことがありませんし、アジア各国を旅行した際も特に記憶にありません。こうした展示からは、ベトナム社会において女性の役割が重視されてきたことがうかがえます。






ベトナム民族学博物館

ベトナムを構成する54の民族の暮らし、風俗、祭礼などがこと細かに展示されており、ベトナム全土から収集された資料は1万5000点にも及ぶ。生活道具や衣装、図解や模型、ビデオを用いた視覚的な展示がほとんどなので、たいへんわかりやすい。北部、中部、南部と地域ごとに分けられていて、順路をたどるにつれ、ベトナムが多民族国家だということがよくわかる。常設展示の中南部高原地帯の文化を紹介した「タイグエンのゾウ」や各国の大使館と協働した企画展にも注目したい。また、建物の裏庭には各民族の住居やお墓が移築されている。

『地球の歩き方 2025~2026 ベトナム』p303より


所要時間:30~1時間(新館除く)
入場料:4万ドン(約220円)


ここはベトナム各地の民族学的な資料が大量に保管されています。自分は時間がなくて、新館の見学はできませんでしたが、本館だけでも結構なボリュームがあります。



これはベトナムの民族分布を表しています。ベトナムが多民族国家化であることが視覚的に分かります。


全般的に展示が凝っており、見ていて飽きません。


この博物館の展示の見せ方には、私がヨーロッパで見た民族学博物館と通じるものがありました。おそらくこの博物館は欧州の人類学者が監修して作ったような気がします。また、説明が多いというわけではないのですが、何となく分析的な文章が多かった印象です。






以上が自分がハノイで見て回った博物館になります。


今回訪れた博物館を簡単に整理すると、
・ベトナム近現代史を学ぶならホーチミン博物館
・通史を押さえるなら国立歴史博物館
・ジェンダーの視点から文化を見るならベトナム女性博物館
・多民族国家としてのベトナムを知るなら民族学博物館

という印象でした。


限られた時間の中でどこに行くか迷っている方は、自分の関心に合わせて選ぶと満足度が高いと思います



それではこの記事は以上とさせていただきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。



今後もハノイの観光に関する記事を執筆していきます。引き続きよろしくお願いいたします。



以下の記事はベトナム旅行全体の概略記事となっています。



以下の記事は歴史観光スポットに焦点を当てた記事になります。


以下の記事はローカルな観光地にスポットを当てています。



ニンビンとハロン湾への日帰りツアーに興味のある方は下記の記事をご覧ください。





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