ハノイの歴史観光スポット5選_ベトナムの過去に触れる定番名所を紹介
どうも!
セイタです!!
北京大学博士課程で社会学を学んでいます。
一連の記事にて、2026年7月9日から14日までのハノイ滞在について執筆していきます。以下がハノイ滞在の概略となります。
この記事では特に、ベトナムの歴史的な観光地(博物館除く)に焦点を当ててています。
※博物館は別途記事でまとめようと思います。
ベトナムは近代までずっと中華世界の影響を強く受けており、儒教文化が根強く残っています。しかしながら、近代以降はフランスによる植民地化やアメリカとの泥沼の戦争といった壮絶な近現代を経験しています。
この記事で紹介する観光スポットはこうしたベトナムの歴史を肌で感じることのできる場所となっています。
この記事は以下のような方を想定しています。
・ハノイに旅行予定の方
・ベトナムの歴史に興味のある人
・世界史が好きだった人
ホーチミン廟

このホーチミン廟ができたのは1975年9月2日の建国記念日。総大理石造りの廟は、ハスの花をかたどっていて、内部にはベトナムの民族的英雄、ホー・チ・ミンの遺体がガラスケースに入れられて安置されている。毎日ベトナム全土から人々が参拝に訪れ、ホー・チ・ミンが亡くなった9月2日(1969年)の命日には、特にたくさんの人々が訪れる。ホーチミン廟の前にあるバーディン広場(Quảng Trường Ba Đình)は、1945年9月2日にホー・チ・ミンがベトナム民主共和国の独立宣言を読み上げた場所として有名で、廟の左右には大きく「Nước Cộng Hòa Xã Hội Chủ Nghĩa Việt Nam Muôn Năm!」(ベトナム社会主義国万歳!)「Chủ Tịch Hồ Chí Minh Vĩ Đại Sống Mãi Trong Sự Nghiệp Của Chúng Ta!」(偉大なるホー・チ・ミン主席は、永遠に我々の中で生きている!)の文字が掲げられている。
ホーチミン廟は、夜は22:00くらいまで美しくライトアップされ、バーディン広場には夕涼みや見学に人々が集まってくる。ちなみに広場の国旗掲揚塔では、毎日6:00(冬季は6:30)からは国旗掲揚儀式、毎晩21:00からは国旗降納儀式が、純白の制服を着た衛兵たちによっておごそかに行われている。一般見学も可能だ。
所要時間:3分
入場料:無料
自分が訪れた7月は、ちょうど6月15日から8月15日の休館期間にあたっており、内部には入れませんでした、、、

なので、面白い形の建物だけ写真を撮っておきました。
ホーチミンの家

ホー・チ・ミンの家の敷地へ入り、まず右側に見えるクリーム色の洋館は、ホー・チ・ミンが1954年から亡くなる1969年まで執務を行った大統領府。残念ながら見学はできない。さらに道なりに進むと左側に平屋の建物が見えてくる。左側に展示されているのは実際にホー・チ・ミンが使用していた車で、右側は1954年から1958年までホー・チ・ミンが書斎として使った部屋。壁にマルクスやレーニンの肖像画が飾られているのが印象的だ。池を左手に見ながら進むと1969年まで住んでいた家が見えてくる。室内へ入ることはできないが、周りの廊下から書斎や寝室内の小さな木の机、簡素なベッド、愛読書や時計などが、生前のたたずまいのまま見学できる。
所要時間:30分
入場料:4万ドン(約220円)
この建物が執務を行う大統領府だったそうです。なかなかかわいい色合いをしています(笑)

こちら実際に乗っていた車だそうです。


以下のように制服やポスターが飾られています。




ここはホーチミンが書斎として使っていた建物です。



大統領の書斎だったとは思えないほど簡素な造りでした。
このようにホーチミンの生きざまを垣間見ることができます。また、敷地内には外国人だけでなく、国内の観光客も多く、国民に如何に愛されているかが分かります。
タンロン遺跡

旧市街の西側、バーディン広場の東側に、11〜19世紀に栄えたベトナム王朝の城が築かれていた。その一帯は軍の管理下におかれ一般の入域は制限されていたが、2005年から、発掘調査を終えたタンロン遺跡の一部が一般公開されている。時間が許すなら、ぜひこれらの遺跡にも足を運び、栄華を極めた首都、タンロン(昇龍)の匂いを感じてほしい。タンロン遺跡は2010年、ベトナムで6カ所目のユネスコの世界遺産に登録された。
2024年4月現在、遺跡内の各見どころは一般公開されているが、再調査・発掘のため入域制限されることもあるので、訪れる前に旅行会社などで確認するのが望ましい。
所要時間:1時間
入場料:10万ドン(約560円)

入るとドアン門が出迎えてくれます。ここの上から敷地内を簡単に見渡すことができます。


敷地内はこんな感じです。

ちょっとした展示も飾られていました。




これは確か後楼という王の側近たちが使っていた建物になります。


キンティエン殿という建物で、龍の手すりが飾られています。


このすぐ裏には旧北ベトナム軍が作戦司令部として使用していた建物もあります。なお、薄暗くてジメっとしています、、





敷地を出てすぐのところに、ホアンジエウ18番遺跡があり、様々な発掘物が飾られています。


敷地内は割と広く、雰囲気も良い感じでした。自分以外にも日本人観光客が団体で見学していました。あまり日本では知られていないベトナム王朝の雰囲気を味わうことができます。
文廟

1070年、孔子を祀るために建立された廟で、孔子廟とも呼ばれる。1076年には、境内にベトナムで最初の大学が開設され、1779年までの約700年の間に数多くの学者や政治指導者を輩出した。大学施設として使われていた建物のなかでも、19世紀のグエン(阮)朝時代にできたクエ・ヴァン・カック(Khuê Văn Các:奎文閣)はハノイの象徴のひとつとなっている。
クエ・ヴァン・カックを通り抜けた先にある池を囲むように並ぶ82の石碑は、すべて異なる顔をした亀趺(亀形の台石)の上に置かれており、1442〜1779年の間の科挙試験合格者1304人の名前が刻んである(科挙試験は3年に1度の官吏登用試験。ベトナムではリー(李)朝より採用されていた)。この82の石碑は、2011年にユネスコの世界の記憶遺産に登録された。
所要時間:30分
入場料:7万ドン(約400円)
ここはベトナムで最初の大学だそうです。ベトナムは中華文化圏の影響が根強く残っているというのは知っていましたが、いたるところに漢字が使われているのには少し驚きました。




建築様式や漢字文化の痕跡を見ると、中国の南方を思わせる雰囲気もありました


敷地内は観光客こそ多いものの落ち着いた雰囲気が流れており、居心地は割とよかったです。
ホアロー収容所

ベトナムの歴史の暗部ともいえる建物が市内のど真ん中に取り残されている。1km²にも及ぶ敷地内には、最も多いとき(1953年)で、2000人以上も収容されていたという。ディエンビエンフーの戦い(1954年)でフランス軍が敗戦したあとも、ベトナム戦争におけるベトナム人民軍の捕虜収容所として使われていた。その後1993年に完全に取り壊され、建物の半分以上が取り壊され、1997年にサマセット・グランド・ハノイ(通称ハノイ・タワーズ)という高層ビルが建設された。だが、一部は歴史的遺物として保存され、1997年、一般公開されるにいたった。
館内には、独房、集団房の内部や、拷問の道具やその様子を描いたレリーフ、処刑に使われたギロチン台、収容所の持ち物などが展示されている。ベトナム戦争当時、収容所内の過酷な状況を皮肉って、米軍の収容所からは「ハノイ・ヒルトン」とも呼ばれ、後に捕虜としてこの収容所で暮らした米軍兵士の体験が『ハノイ・ヒルトン』のタイトルで映画化されている。
所要時間:1時間
入場料:5万ドン(約280円)
ここは収容所だけあって、ほかの観光地よりも少し空気が重苦しいです。以下の写真のように、ベトナム人捕虜の生活が展示されています。



また、勇ましいレリーフや絵画も飾られていました。



ガイドもいました。

『地球の歩き方』ではアメリカと戦争した際に、この収容所にアメリカ兵を収容しており、過酷な環境を皮肉って、「ヒルトンハノイ」と呼んでいたとありました。しかし、現地で展示を見ていた感覚としては、心の底からアメリカ兵はこの収容所を気に入っていたような表現に思えました。
※現代のベトナムに詳しい人がいればぜひ教えてください~

以上が自分がハノイで巡った歴史観光スポットになります。
ハノイには、王朝時代の遺構から儒教文化の名残、独立運動の象徴、そして戦争の記憶まで、ベトナムの歴史を立体的に感じられるスポットが数多くあります。実際に歩いてみると、教科書や映像だけでは分からない、この国の過去の重みや空気感を強く感じました。
単なる観光地巡りにとどまらず、「ベトナムという国がどのような歴史を歩んできたのか」を知りたい方には、ハノイの歴史スポット巡りはかなりおすすめです。ハノイ旅行を予定している方は、ぜひこうした場所にも足を運んでみてください。
それではこの記事は以上とさせていただきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今後もハノイの観光に関する記事を執筆していきます。引き続きよろしくお願いいたします。
以下の記事はベトナム旅行全体の概略記事となっています。
以下の記事は、ハノイの博物館について執筆しています。
以下の記事はローカルな観光地にスポットを当てています。
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