noteの有料記事に失敗してきた話|しうまい先生のしくじりカルテ①
これは、普段「不真面目な小児科医しうまい」として書いている私の、あまり表には出してこなかった芯の部分。そして、人生でしくじってきたことを扱うシリーズです。
成功者として「こうすればうまくいく」と教えるつもりはありません。私が何を考え、何をして、どう失敗したのか。そのとき何を感じ、今はどう思い、これからどうするつもりなのか。それらを一つずつ、カルテのように振り返ります。
問題点をあぶり出し、最後には一応プランも立てます。ただし、すべて私の主観です。診断もプランも、全然見当違いかもしれません。何しろ、まだ成功していない本人が書いています。
願わくば、同じ失敗をする人が一人でも減るように。あるいは、読んだ人が「まだ自分の方がマシかもしれない」と少し安心できるように。
これまで私のアカウントを面白いと思ってくれていた人は、幻滅するかもしれません。内容によっては、暗い気持ちになるかもしれません。それでも、できる限りごまかさずに書きます。
読んで「全然違った」「そんなのしくじりでも何でもない」「ちっとも面白くなかった」と思った場合は、遠慮なく返金を申請してください。全力土下座で受け止めます。
不真面目の、本当の意味。私にとっての諸刃の剣。
人生是賭博。
さぁ、人生にメスを入れよう。
有料記事を出せば、何かが起きると思っていた
私がnoteを始めたきっかけは、本当に偶然だった。
何度か触れているが、フォローしているのぞみさんの記事を読んだことから登録した。
そしてnoteを始めると、おすすめ記事がたくさん出てくる。そこで、有料記事という存在を知った。存在だけではない。実際に、たくさん売られていた。
noteで副業。
そんなものがあることも、初めて知った。
これは、お金になるのか!?
今も土日まで働いてばかりいる私である。お金についてはまた別のカルテにしようと思っているが、稼げるならば稼ぎたかった。
なんなら、月に1回くらい仕事を減らせないものか。
そんな甘い思いもあったのである。
noteは最初から、チャッピーを使いながら書いていた。どんな内容を書いていくのか、アカウントをどういう方向にするのか。相談しながら進めていった。
最初はROM専(読む専門)のつもりだった。
しかし、自分でも稼げるかもしれない。そう思い、記事を書く側にも回ることにした。
まずは信用を積み上げるために、自分のことを書いた。父のことや、医者シリーズである。
そして、最初の有料記事候補として考えていたのが、医者シリーズの最終話だった。そこを目指して書いていった。
ただ、当初は週2回投稿だった。これもチャッピーの作戦である。
週1回は医者シリーズ。残り1回は好きなことを書く。
そのペースでは、第7話にたどり着くまで1か月以上かかる。
いつものことなのだが、私は刹那的で、待てない。
早く、お金にしてみたかった。
チャッピーとも相談した。そして私は、有料記事を出せば、それなりに売れるものだと思っていた。
何部売れるのかという目算もない。
誰に届けたいのかもない。
それでも公開した直後から、
「さてさて、いくらになるんだ」
とウキウキしていた。
しかし、当日、翌日、翌々日。
いつまでたっても、購入通知は来なかった。
最初の記事は、ほぼ全部AIに書かせていた。
AIを使えば、なんとかなるんじゃないのか?
私は本気で、そう信じていたのである。
当時の気持ちを振り返ると、
誰が買うのかは、一人も想像していなかった。
それなのに、誰かが買うことだけは想像していた。
お気楽なものだ。
まずは、私がこれまでに出した有料記事
ここまで「有料記事が売れなかった」と書いてきたが、まずは実際に出してきた記事を並べておく。
1本目 AIにほぼすべてを任せた記事
2本目 シリーズの最終話を有料にした記事
3本目 売れなかった経験そのものをネタにした記事(今回の切り口とは違う、売り方の話)
4本目 専門性と実用性を詰め込んだ記事
5本目 医療の裏側と本音まで出した記事
AIへの丸投げから始まり、自分の体験、売り方の勉強、専門性、医療の裏側と、売れないたびに色々なものを足してきた。
では、その結果はどうだったのか。
結果を公開する
これまでに公開した有料記事は5本。
結果は、こうだった

※販売数は公開直後ではなく、現在までの累計です。
合計12部。
有料記事そのものの売上は、合計4600円。
半年以上noteを書き、フォロワーは650人ほどまで増えた。
それでも、有料記事だけで見ればこの数字である。
多いと思うか、少ないと思うかは人によるだろう。
私は毎回、これよりずっと多く売れると思っていた。
では、私は何を考えて、この5本を作ったのか。
順番にカルテを開いていこう。
症例1 有料記事を出すこと自体が目的になった
記事名は、
《光に吸われるとき、私は私に戻る》
有料記事の存在を知り、note副業というものを知った。
また本当にたまたまなのだが、コンビニで買った生成AIの使い方みたいな本にも、note副業のことが載っていたのだ。
AIで記事を書いて、それを出せば副業になる。
誰かの困りごとや、困ったときに自分はどうしたのか。自分の体験。そういうものが、かけがえのない資産になる。
そんなことが書いてあったと思う。
そこで私は、
「医者がパチンコについて書くのは珍しいだろう」
と思った。
その話題性だけで十分だろう、と。
ターゲットも、読者がそれを買う理由も、何も考えていない。
「売れる記事を書いて」
そんな、プロンプトにもならないようなプロンプトを使い、出てきたものをそのまま承認した。
自分の言葉は、ほぼ入っていない。
チャッピーが書いた文章である。
私が直したのは、パチンコの描写があまりにリアルではない部分くらいだったと思う。
しかし、なかなかに文学的で、それっぽい記事ができたと思った。
初めての有料記事だったし、100円なら誰かが買うだろう。
その程度の根拠しかなかった。
また、noteをきっかけに有名になれればいいという野望まで持っていた私は、自分の記事を宣伝するためにSNS、特に使い慣れていたXも同時に始めた。
それも、
「とにかくバズるように」
とチャッピーに指示を出し、言われた通りに全部やった。
Xでも記事を宣伝した。
それまでに、「AI副業」や「noteで収益化」といったnote記事も何本か読んでいた。
それらに倣い、Xで宣伝し、その前後にはパチンコの記事も書いた。自分では導線を作ったつもりだった。
形を整えた気になっていた。
これでいけるだろうと思った。
公開直後の販売数は、0部だった。
そして現在の数字は、
・51ビュー
・スキ5
・コメント0
・販売累計2部
である。
販売された2部も、noteを始めてしばらく経ち、よく交流するようになったnoterさんが買ってくれたものだった。
いや、それは本当にありがたいことなのだけれど。
ただ、記事そのものが知らない人に見つかり、商品として売れたわけではない。
今読み返したら、自分でも買わない。
何の文章なのか。
いや、誰の文章なのか、まったく分からない。
そこにいるのは私ではない。
ただ「パチンコが好きな医者」という設定の、誰かである。
しかも、医者要素も別にない。
今なら、有料記事にはしない。
出すとしても、無料の小説風エッセイくらいだろうか。
むしろ、今いつも出している小説の方が、よほどクオリティは高い。
ただ、記事を消そうとは思わなかった。
修正しようにも、別に山場があるわけでもない。どこを直せば商品になるのかも分からない。
「noteは積み上がる資産だ」とチャッピーも言っていたし、そういう記事もいくつか読んでいた。
だから、置いておけばいつか売れるだろうと思っていた。
医者とパチンコという組み合わせは、珍しかったかもしれない。
でも、珍しい素材を並べただけで、商品になるわけではなかった。
そこには、読者もいなければ、私もいなかった。
診断
AIを使ったこと自体が、失敗の原因ではない。
問題は、私自身の体験や言葉をほとんど入れず、誰が読むのかも考えないまま、AIに「売れる記事」を作らせようとしたことだった。
有料記事を出すことが目的になり、何を売るのかが抜け落ちていた。
読者不在。
書き手本人も不在。
今なら有料にはしない。書くとしても、自分の具体的な体験を入れた無料のエッセイにする。
ここまでが、最初の症例である。
この先では、
・シリーズを積み上げれば売れると思った記事
・有料noteを買って勉強し、その通りに作った記事
・実際の研修医教育を商品にした専門記事
・医療の裏側と本音まで出した記事
・そして、今読んでいるこの記事自体を使った販売実験
を、実際の数字とともに振り返る。
成功者の攻略法は出てこない。
代わりに、毎回それなりに反省し、前より工夫し、それでも思うように売れなかった記録が続く。
同じ失敗を避けたい人。
すでに有料記事を出し、売上画面を何度も見ている人。
あるいは、私があと何回同じことを繰り返すのか見届けたい人。
ここから先も、お付き合いいただければ幸いである。
売れそうな医療情報は、売らない
ちなみに、本当にお金だけを目的にするなら、私にはもっと売りやすそうな題材がある。
発達障害について小児科医の立場から、
「家庭で気をつけること」
「診断されたら、まず何をすればいいのか」
「受診や療育をどう考えるのか」
そんな記事を書けば、ターゲットも明確で、必要としている人も多いだろう。
ただ、私はそうした医療情報を有料にはしない。
困っている親が必要とする情報は、今後も無料で書いていく。
誰かに求められたわけでも、そうしなければいけない決まりがあるわけでもない。
ただの、意味の分からないプライドである。
医療情報は無料で届けたい。
でも、noteでは稼ぎたい。
ずいぶん都合のいい話だが、そこは今後も変えるつもりはない。
この記事は500円から始めます
この記事は、公開時点では500円です。
ただし、これまでのように公開して終わりにはしません。販売後の数字や反応を分析し、経過をこの記事に追記していきます。
5部売れ、最初の分析を追記した時点で700円。
10部売れ、修正や再告知後の変化まで追記した時点で980円。
20部売れるか、経過を重ねて完成版になったと判断した時点で、上限1500円にする予定です。
ただし、5部に届かなければ500円のままです。売れなかったのに、内容も増やさず値段だけ上げることはしません。
早い段階で購入してくれた方は、その後に追加される内容も、そのまま読むことができます。
つまり、今が一番内容は少ない。
そして、今が一番安い。
この先、この記事自体が成功例になるのか、新たな失敗例になるのか。
その経過も含めて見届けてもらえたらうれしいです。
追記:結局この記事は700円から始めます
本来、この記事は上に書いている通り、500円から販売を始める予定でした。
しかし、公開直後の設定ミスによって、700円でのスタートとなりました。
しかも、すでに700円で1部購入していただいています。
一度変更した価格は14日間変更できないため、販売数にかかわらず、公開から14日間は700円のままです。
その間に5部売れた場合は、最初の反応や流入、告知方法を分析して追記します。ただし、価格は700円のままです。
14日経過後は、
・10部未満なら700円を継続
・10部売れ、分析と追記を行った時点で980円
・20部売れるか、十分な完成版になった時点で1500円
とする予定です。
早い段階で購入してくださった方は、その後に追加される内容も、そのまま読むことができます。
500円で始める予定が、本文の検証を始める前に販売設定でしくじりました。
6作目にして、早くも症例6が始まっています。
ここから先は
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