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救急外来受診の目安と医師の本音|前半は有益な医療情報、後半は“言えない本音”を書きます

今回は、最初の方は役に立つ一般的な医療記事を。
「どのような症状があれば救急外来を受診したら良いか」
似たような記事はたくさんあるし、小児科の先生が書いているやつも多い。
他の記事と合わせて見てみてほしい。

後半は、私という器の小さい怒りんぼが実際にどんな風に思っているかを書いていく。多くの人に目に留まっても性格の悪さを露呈するだけなので、そこは有料で。
前半は全親に向けて書いているので、そこはしっかり届いて欲しい。



まず、救急外来と夜もやっている小児科は別だということは先に述べておく。最近は都市部を中心に、夜20時とか21時までやっているクリニックもあるとか。
そこは、経営のため自分たちの裁量で開けているので、受診に遠慮することはないだろう。どんな症状でも受診すればいいのではないだろうか。開けている病院のポリシーなのだろう。

救急外来は、大きい病院などで開けてはいるが、基本的には重症の人が行く所だ。救命救急という言葉がある通り、命を救うためにある。
すでに少し強い言葉を使うが、親の心配を取るための外来ではない。そこは強調しておく。

まずは、私が必ず受診した方がいいと思われる症状。
ただまぁこれも一医者の意見なので、絶対ではないと逃げは言っておく。
先に結論から


・呼吸が苦しい
・変な咳
・どこか痛い(特にお腹)
・急にじんましんが出た(じんましん+咳が止まらない、お腹が痛い、下痢している、ぐったりしている場合は救急車)
・けいれんした
・吐いていて寝られない、水が飲めない
・生後3ヶ月未満(特に2ヶ月未満)の発熱

このあたりだろうか。
それぞれ、ちょっとした解説を行う。


呼吸が苦しい


訴えだけだとわからず、家では酸素飽和度(SpO2)も測れないが、呼吸が苦しいという訴えと、呼吸の仕方を見てみて欲しい。呼吸が速くなっていたり、肩を動かして呼吸をしていたり、胸や首を凹ませながら呼吸をしている時。医学的には陥没呼吸と言うが、これはとても怖いサインである。ためらわず、何時でも受診をしてほしい。

変な咳


上の呼吸苦とつながることもあるが、いつもと違う咳の場合、喘息の発作であったり、クループという特殊な咳(犬・オットセイが鳴くような咳)、百日咳でも特殊な咳をすることがある(百日咳は救急じゃなくてもいいかもしれないけど)。これらは吸入や特殊な薬が必要になることがあるので、受診をお勧めする。受診の時にその咳があるかどうかわからないので、しているところを動画で撮影してもらえると診断にも繋がりやすい。

どこか痛い(特にお腹とキャンタマ)


眠れる程度ならいいのだが、眠れないくらい痛い場合、それは受診をしてほしい。どこであってもだ。腹痛の場合、一番多いのは便秘や胃腸炎ではあるのだが、やはり中には虫垂炎(盲腸)や、腸重積など入院が必要になるような疾患が隠れていることがある。虫垂炎は夜に来られると検査ができなくてこちらは困ることもあるが。。。我慢はしないでほしい。あとは男児の金玉が痛い。これは、精巣捻転という緊急手術が必要になるような状態のこともあるので、必ずすぐに受診を。

急にじんましんが出た


あくまで、夜間急にである。昼に出たものでじんましんのみならば、なるべく昼間に受診してほしい。薬を飲まないと痒くて寝られない可能性もある。いわゆるアレルギーのこともあるが、そうでないことも多い。できれば食事や食べたものも覚えておいてほしい。じんましんと一緒に激しい咳、腹痛、下痢、ぐったりしているなどが出ると、アナフィラキシーという状態かもしれない。これは、急激に進行して命に関わることもあるので、救急車で受診をしてほしい。

けいれんした


まず、ためらわずに救急車を呼ぼう。救急車を呼んで、まだ続いているならばまずは横向きにする。小さい子なら縦抱っこでも良い(嘔吐して、それで窒息を防ぐため)。そして、できるならばその様子を動画に収めてほしい。けいれんはどのような様子だったか、どれくらいの時間続いたかも大切だ。特に初めてならば気が動転して様子や時間があいまいになってしまうので、できれば撮影を。それも厳しければ、とりあえず窒息だけ防いでほしい。さすがにもう最近は大丈夫だと思うが、口の中に絶対にものを詰めてはいけない。多くは熱性けいれんと言って熱に伴うけいれんで、1回きり短い時間で終わることが多いが、そうである保証はない。長く続いたり、1回止まったがまた起こすこともあるので、必ず救急車で受診しよう。自分で運転していくと、また車内で起こった時にパニックになってしまい、事故などの二次災害も怖い。これについては医師によって意見は違うかもしれないが、私は安全第一、オーバーでも良いので救急車を呼んでほしいと思う。これについては必ず単体で記事を出す。

吐いていて寝られない、水が飲めない


子供はさまざまな原因で嘔吐する。熱が出るだけでも吐きやすい子もいる。そして、小さいほど低血糖・脱水になりやすい。吐き気止めはドラッグストアなどで市販もしていない。少し落ち着いた時、ペットボトルの蓋1杯分程度の水を飲み、10分吐かないならば次は2杯という風に水を飲ませてみてほしい。それならばたいがいの子は吐かない。それでも嘔吐するならば受診を検討しよう。ただし、点滴を強要するのはやめてほしい。その判断はこちらが行うことである。

生後3ヶ月未満(特に2ヶ月未満)の発熱


これは、本来母からの免疫がまだ体に残っているはずの時期で、風邪は引かないはずの年齢である。もちろん、特に兄弟がいたりすると風邪がうつったりしていることもあるのだが、重症の感染症のことがあるので、時間を気にせず受診してほしい。検査や、入院などアルゴリズムもある程度決まっている。ただし、もともと体温が高い時期だし、こもり熱のこともあるので、少し涼しい格好にして、それでも脇で測って(非接触性はやめよう)38℃以上であればそれが発熱だ。予防接種後であれば、特に24時間以内は熱を出すことがあるので、そこだけは様子を見てもいい。しかしその熱は24時間以上は続かないので、続くようなら受診と、ぐったりしてミルクが飲めないようならば予防接種後でも受診を検討しよう。


以上が、私が考える夜間に救急を受診すべき状態だ。異論は認める。ここに、熱が入っていないことに注目してほしい。基本的に発熱だけで夜間救急を受診する必要はない。熱+ぐったりなどあれば受診を検討でもよいが、救急外来では夜間に急いで発熱の検査をする必要はないことが多い。インフルエンザだったとしても、翌日の受診でいいはずだ。「明日の学校や保育園に行けるかどうか知りたい」は救急外来を圧迫している一番の原因なのでやめてほしい。
また、もともと何か既往(病気にかかったことがある)がある人は別だ。それぞれの主治医と、どういう時には夜間でも受診をした方がいいかはあらかじめ相談しておいてほしい。

#8000という、全国共通の夜間の電話相談が使えるので、そちらも有効活用してほしい。また、地域独自で電話相談があったりするので、そちらもいざという時のために控えておこう。


さて、ここまでが本編、ここからはおまけ。私という器の小さい人間の愚痴である。一人の不真面目な小児科医師がどれだけブラックなのか、気になる人だけ購入をお願いする。
すでに本編にも少し愚痴は滲ませたけれども。。。これ以上の新しい医学情報はないのでご安心を。ちょっと熱くなりすぎて、これまでのキャラ完全崩壊している。やっちまったが後悔はない。
それではまた次の記事で。何か質問もいつでも受け付けます。


おまけ

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