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CGS1次試験の勉強法|1課目ずつやるより"混ぜて学ぶ"方が論文で強い理由―読んでいるのに書けない、の正体は"学習順序"かもしれません

こんにちは。Mr.Kです。

今日は、CGS1次試験の学習方法についての記事を書きます。

1課目ずつ終わらせる勉強には、強い安心感があります。

でもCGS1次試験のような長期戦では、その安心感が、忘却と偏りを生むことがあります。


1. 戦史を終えてから防衛法制へ。そうやって勉強していませんか。


戦史を何周も読み込む。

ひと段落したら、防衛法制を固めにいく。

防衛法制が落ち着いたら、戦術にまとまった時間を取る。

1課目ずつ、順番に仕上げていく。

このやり方は、進んでいる感覚がはっきり出ます。

真面目な受験生ほど、自然にこのルートを選びやすい。

ただ、長期間1課目だけに集中していると、ある時ふと気づきます。

戦史に集中している間に、防衛法制の記憶が抜けていく

防衛法制を固めている間に、戦術の答案感覚が鈍る

ようやく戦術に戻った時には、以前覚えていたはずの内容が、かなり曖昧になっている。

「あれ、前はもっと書けていた気がするのに」

この感覚、心当たりはないでしょうか。

これは努力不足ではありません。

長期学習で起きる、ごく自然な現象です。

ただ、そこに手を打たないままでいるのは危険です。

2. このやり方が悪いのではない。真面目な人ほど、そうなりやすい。


1). 1課目集中は、サボりではない

最初に、はっきりさせておきたいことがあります。

1課目ずつ固める勉強法は、決して悪いやり方ではありません。

むしろ、真面目な人ほど選びやすい方法です。

一つずつ潰した方が、進捗が見える。

途中で切り替えると、中途半端に感じてしまう。

「ひと通り終わってから次へ行こう」と考えたくなる。

その気持ちは、とても自然なものです。

2). 初期の集中は必要。でも、分断しすぎると危ない

特に基礎を固める初期段階では、一定期間1課目に集中することにも意味があります。

用語を覚え、全体像をつかみ、骨格を作る。

この段階で細切れに切り替えると、かえって混乱します。

問題はそこから先です。

受験期間全体を通して、各課目を完全に分断してしまうと、長期戦では苦しくなります。

1ヶ月、2ヶ月と触れていない課目は、確実に抜けていく。

だからこそ、以前やった課目に定期的に戻る仕組みが必要になります。

その勉強法が悪いのではありません。
ただ、長期戦では"戻る仕組み"が必要なのです。

3. CGS1次試験は、各課目ごとに書き切る試験である


ここで、今日のテーマを誤解されないために、大事な前提を置かせてください。

CGS1次試験は、基本的に各課目ごとに答案を書く試験です。

戦史の試験課目は、戦史の知識で書き切る。
防衛法制の試験課目は、防衛法制の知識で書き切る。
戦術の試験課目は、基本的に戦術の知識で書き切る。

この原則は動きません。

ですから、この記事で言う「混ぜて学ぶ」は、答案の中で課目を混ぜて書くという意味ではありません。

むしろ、逆です。

各課目を正確に書き切るために、学習段階で課目を分断しすぎないという意味です。

混ぜて学ぶとは、答案の中で課目を混ぜることではありません。
各課目を正確に書き切るために、学習段階で課目を分断しすぎないということです。

ここを押さえたうえで、続きを読んでください。

4. "混ぜて学ぶ"方が、長期的には忘れにくい


1). インターリービングという考え方

学習科学の世界で知られている方法に、インターリービング(交互学習)があります。

1つの課目だけを長く続けるのではなく、関連する複数のテーマを切り替えながら学ぶ方法です。

研究では、このやり方は練習中はやりにくく感じやすいものの、長期保持、つまり時間が経っても思い出せる力において有利だとされています。

一方で、同じ課目だけを長時間続けるブロック学習は、その場では気持ちよく進みます。

ただし、時間が経った時の再現力という点では、必ずしも強くありません。

2). 大事なのは、定期的に「戻る」こと

誤解してほしくないのですが、インターリービングは「課目をぐちゃぐちゃに飛び回ること」ではありません。

1テーマをある程度進めてから、別のテーマへ移る。

そして、時間を置いて、また戻る

この「戻る」動作こそが、長期的な定着に効きます。

CGS受験では、戦史・防衛法制・戦術を完全に分断せず、1週間の中で定期的に触れるだけでも、忘却をかなり防げます。

混ぜる目的は、課目をぐちゃぐちゃにすることではありません。
忘れないために、定期的に戻ることです。

ここが、今日の記事の一番の軸です。

5. 各課目の中でも、"似た論点"を比較すると強くなる


インターリービングには、もう一つ大切な側面があります。

それは、似ているものを見分ける力を鍛えることです。

そしてCGS1次試験では、課目をまたぐ比較よりも、各課目の中での論点比較が特に効いてきます。

1). 戦史の中での比較

戦史なら、複数の戦例を並べて比較する。

なぜ成功したのか。
なぜ失敗したのか。
どの局面で指揮官の判断が分かれたのか。
地形、兵力、時期、意図、どこに違いがあったのか。

戦例を単体で覚えるのではなく、並べて違いを言語化する

これだけで、戦史の答案は一段深くなります。

2). 防衛法制の中での比較

防衛法制なら、各出動類型の違いを比較する。

防衛出動、治安出動、災害派遣。

それぞれの要件、手続、権限、武器使用、指揮関係を、隣に並べて見る。

似ているものほど、違いを明確にしないと、答案で曖昧になります。

「どの出動類型の話をしているのか分からない答案」は、ここで差がつきます。

3). 戦術の中での比較

戦術なら、陣地攻撃、陣地防御、警戒、偵察、遅滞などを比較する。

それぞれの目的、要領、着意事項、時間と空間の使い方を並べてみる。

似ている概念ほど、違いを言語化しないと、答案の中で溶けてしまいます。

CGS1次試験で大事なのは、課目を混ぜて書くことではなく、各課目の中で"似ている論点の違い"を見分けることです。

6. 伸びていない気がする。でも、そこで止めるともったいない。


ここまで読んで、こう感じた方もいるかもしれません。

「でも、混ぜると進んでいる感じがしないのでは?」

その感覚は、正しいです。

1). ブロック学習は、気持ちよく進む

同じ課目を続けると、頭が慣れてきます。

用語も、論点も、思考パターンも滑らかに動く。

分かった気進んだ感覚がはっきり出ます。

これは気持ちのいい状態です。

ただ、それが「長期的に再現できる力」と同じかというと、別の話です。

2). 混ぜると、最初はやりにくい

一方、複数課目をローテーションすると、切り替えのたびに少し苦労します。

戦史から防衛法制に移ると、頭のモードが切り替わりにくい。

防衛法制から戦術に戻ると、前回の内容を思い出す負荷がかかる。

このやりにくさは、本物です。

でも、その「思い出す負荷」こそが、長期記憶を強くしているのです。

短期の手応えと、長期の再現力。

この二つは、必ずしも一致しません。

その場で分かった気がする勉強と、試験当日に再現できる勉強は違います。

7. CGS受験では、課目ごとの"答案感覚"を切らさないことが大事


もう一つ、長期戦で見落とされがちなポイントがあります。

それは、答案感覚です。

CGS1次試験では、各課目ごとに答案の書き方のクセがあります。

戦史には、戦史の書き方がある。

事例を起点に、教訓を抽出し、普遍性のある論点へつなぐ感覚。

防衛法制には、防衛法制の書き方がある。

要件、手続、権限を整理し、論理的に並べる感覚。

戦術には、戦術の書き方がある。

目的、原理原則、作戦の流れや機能を軸に組み立てる感覚。

これらは、定期的に使わないと鈍ります

1課目だけを何週間も続けていると、他課目の答案感覚が確実に落ちる。

知識が残っていても、「書き方のモード」が戻ってこなくなる。

これが、受験直前に焦る大きな原因の一つです。

CGS受験で切らしてはいけないのは、知識だけではありません。
課目ごとの"答案感覚"です。

8. では、CGS受験ではどう混ぜればいいのか


ここから、具体的な設計の話に入ります。

インターリービングは、雑に混ぜることではありません。

比較可能な単位で、戻るタイミングを作って設計するのがポイントです。

実践例1:1週間の中で複数課目に触れる

まず王道は、1週間単位の設計です。

例えば、

  • 月曜:戦史

  • 火曜:服務(防衛法制)

  • 水曜:戦術

  • 木曜:職種

  • 金曜:服務

  • 土曜:戦術、服務の論文練習

  • 日曜:弱点補強と復習

大事なのは、1課目を何週間も放置しないこと。

必ず1週間の中で、各課目に戻ってくる動線を作っておく。

実践例2:1日の中で軽く混ぜる

1日の中でも、軽い混ぜ方ができます。

  • 60分:その日の主課目

  • 20分:前日にやった別課目の復習

  • 10分:もう一つの課目の答案骨子だけ確認

メインの学習は1課目でも構いません。

ただ、短くていいので、別課目に触れる窓を設ける。

これだけで、忘却のスピードはかなり落ちます。

実践例3:各課目内で似た論点を比較する

各課目の中で、比較を意識的に入れます。

戦史なら、複数戦例の成功・失敗要因を並べて比較する。

防衛法制なら、出動類型ごとの要件・権限を並べて比較する。

戦術なら、攻撃・防御・警戒などの目的、要領、着意事項を並べて比較する。

そして、最後に必ず一言メモを残す。

「何が同じで、何が違うのか」

たった数行のメモですが、これが答案の輪郭を作ります。

実践例4:答案化で仕上げる

比較した内容は、必ず短い答案骨子に落とします。

読むだけで終わらせない。

要旨、本論、結言の流れに、ざっくりでいいので当てはめてみる。

課目ごとの答案として書ける状態まで持っていく。

ここまでやって、ようやく「使える知識」になります。

混ぜるだけでは足りません。
切り替えながら、"何が違うのか""なぜその違いが答案で重要なのか"を言語化することが大事です。

9. インターリービングは、"ごちゃごちゃ勉強"ではありません


ここは、誤解を防ぐための章です。

1). やってはいけない混ぜ方

インターリービングは、課目を無秩序に飛び回ることではありません。

❌ 5分ごとに課目を切り替える
❌ 何も理解していない初学段階で、いきなり全課目を混ぜる
❌ 関連のない論点を脈絡なく並べる

これらは、ただのマルチタスクになり、定着も集中も失われます。

基礎を作る時期には、ある程度まとまった学習時間も必要です。

2). 効く混ぜ方

効く混ぜ方には、いくつかの条件があります。

長期間、1課目だけに閉じこもらないこと。

似たテーマ、比較できる論点で組むこと。

切り替えた後に、比較メモを短く残すこと。

そして、必ず戻るタイミングを作ること。

最初の一歩としては、1週間の中で2〜3課目に触れるところから始めれば十分です。

慣れてきたら、比較の深さと答案化の密度を上げていく。

混ぜるとは、散らかすことではありません。
戻るタイミングを作り、比較できる形に並べることです。

10. 答案化まで一緒に進めたい方へ


CGS1次試験では、読んで終わりにしてしまうと、なかなか答案に結びつきません。

最終的には、各課目の知識で、その課目の答案を書き切れる状態まで持っていく必要があります。

私が書いている記事や教材でも、単に知識を増やすことだけでなく、知識を答案で使える形に整理することを大事にしています。

「読んでいるのに書けない」
「各課目の答案感覚をどう作ればよいか分からない」

こうした悩みがある方は、必要に応じて参考にしていただければと思います。

ただ、教材は読むだけで力になるものではありません。

自分で比較し、整理し、短くてもいいので答案にしてみる。

そこまで落とし込んで、初めて力になります。

11. まとめ:1課目ずつ終える安心感より、定期的に戻って書ける状態を作る


最後に整理します。

1課目集中が、悪いわけではありません。

基礎を固める段階では、必要な場面もあります。

ただ、受験期間全体を通して、1課目ずつ完全に分断するのは危険です。

CGS1次試験で必要なのは、次の4つです。

  1. 各課目の知識を、忘れずに維持すること。

  2. 各課目内の似た論点を比較し、違いを言語化できること。

  3. 課目ごとの答案感覚を、切らさずに保つこと。

  4. そして、試験当日に、その課目の知識でその課目の答案を書き切れること。

この4つを同時に満たすには、課目をローテーションしながら、定期的に戻る設計が一番効きます。

まずは次の1週間から。

月〜日の予定表に、戦史・防衛法制・戦術の3課目を、少しずつでいいので散らしてみてください。

1ヶ月後、思い出す速さが変わっているはずです。

CGS1次試験で伸びる人は、1課目ずつ"終えた人"ではなく、必要な課目に何度も戻り、試験当日に書ける状態を維持した人です。

12. 最後に、あなたに聞いてみたいこと


この記事を読んで、何か感じることがあれば、ぜひコメントで教えてください。

あなたは今、1課目ずつ固める派ですか?
それとも複数課目をローテーションする派ですか?

最近、長期間触れていない課目はありますか。

あなたの気づきが、同じように悩む受験生の支えになるかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Mr.K


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