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なぜ私はFUJIFILMを選んだのか——色と形と、写真への向き合い方

X-E5を購入してから早いもので8ヶ月が経ちます。
X-M5を使い始めた時から考えると、1年半が経つ事になります。

FUJIFILMのカメラを使うようになってから、圧倒的に写真を撮りに出かける日が増えました。仕事での撮影を抜かしたら、スナップに出かける事なんて今まであまりなかったんです。

そんな時にふと思いました。

なんでFUJIFILMだったんだろうかと。

今カメラを探している人がいると思います。いろんなメーカーがあって、どれも良いですよね。

その中でFUJIFILMを選ぶ方がどのくらいいるのかわかりませんが、カメラに迷うあなたの背中を押せるように願いを込めて書きました📸

写真を撮る、ということ

カメラを買おうと思ったとき、最初に考えたのは「何を撮りたいか」ではありませんでした。「どんな気持ちで撮りたいか」でした。

写真は記録。でも、それだけじゃありません。

シャッターを切る瞬間に何かを感じて、その感情ごと残す。そんな漠然とした欲求が、新しいカメラを探し始めた理由だったのかなって思います。

スペックを調べ、レビューを読み漁りました。YouTubeで比較動画を何本も見ればセンサーサイズ、オートフォーカスの速さ、動画性能。数字や機能の話はいくらでも出てきます。

でも、あまりしっくりこない。自分が求めているものが、スペックの中にはない気がして。

そんなとき、FUJIFILMを思い出しました。


形に、一目惚れ。


最初の印象は「かっこいい!」それだけ。



金属の質感、レンジファインダーらしいフラットなボディ、主張しすぎないシンプルなデザイン。「持ち歩きたい」と思わせる佇まい。スペックなんかよりも先に、見た目で虜になりました。

カメラは持ち出さなければ意味がありません。どんなに高性能でも、重くて大きくて「今日は持っていくのが面倒」と思ったら、もう写真は撮れない。

FUJIFILMのカメラには「今日も持っていこう」と思わせる抗えない魅力があります。

そこから改めて調べなおしました。スペックではなく、「このカメラがどういう思想で作られているのか」を知りたくて。

そしてフィルムシミュレーションという存在と出会うことになります。

最初は正直、「フィルター機能みたいなものか」と考えていました。でもそれは違います。

FUJIFILMはもともとフィルムメーカー。
PROVIA、VELVIA、Classic Neg。これらはかつて実在したフィルムの発色特性を、デジタルで忠実に再現しようとしたもの。

単に「それっぽく加工する」のではなく、フィルムそのものが持っていた光の捉え方、色の乗り方、シャドウの沈み方を再現しようとしています。そこには、長年フィルムを作り続けてきたメーカーならではの哲学がありました。

これは面白い!!そう思いながら、実際に撮られた写真をとにかく見まくりました。


フィルムシミュレーション沼

使い始めると、あっという間にハマりました。

VELVIAで撮った空の青は、目で見たよりも鮮やかで、でもどこか懐かしい。CLASSIC NEGで切り取った街角は、まるで古い映画のワンシーンのようだった。ETERNAで撮ると、日常のなんでもない瞬間が、静かなドラマを帯びるような気がします。

同じ場所、同じ光、同じ被写体でも、フィルムシミュレーションを変えるだけで写真の「語り口」が変わります。これは設定ではなく、表現の選択だとふと気がつきました。

撮影前にフィルムシミュレーションを選ぶとき、「今日はどんな写真を撮りたいか」を自然と考えるようになります。それだけで、シャッターを切る前からすでに写真が始まっている感覚がありました。機能にハマったというより、写真との向き合い方そのものが変わった気がします。

気づいたら、FUJIFILMしか考えられなくなっていた。


X-E5という選択

機能だけで選ぶなら、もっと「強い」カメラはいくらでもあります。でも私がX-E5を選んだのは、最初に感じた「持ち歩きたい」という直感を、一番素直に形にしていたから。

薄くコンパクトなボディ、金属外装の質感、シンプルに整理されたダイヤル類。バッグに入れても、街に出ても、浮かない。それでいて、シャッタースピードや露出補正を物理ダイヤルで操作できる。その操作感が、撮影をより意識的にしてくれる気がする。

「撮る」という行為に、ちゃんと自分が関わっている感覚。それがX-E5にはある。


FUJIFILMを使う人たちの空気感

FUJIFILMには、独特のコミュニティがあります。
特定のコミュニティではなくSNS上での"空気感"と言いますか。

Instagramでハッシュタグを検索すると、世界中のユーザーが撮った写真が流れてきます。スナップ、ポートレート、風景、日常——ジャンルはバラバラなのに、どこかトーンが似ています。みんな「写真を楽しんでいる」感じもする。

スペックの話よりも、どのフィルムシミュレーションが好きか、どのレンズと組み合わせるか、そういう話をしている人が多い。それはFUJIFILMというブランドが「写真表現そのものを楽しむ」ことを中心に置いているからかもなんて思ったり。

カメラを買うということは、ひとつの文化に参加することでもあります。FUJIFILMを選んだことで、自分が共鳴できるコミュニティに自然と近づいていきました。

最後に——このカメラで撮り続ける理由

結局のところ、FUJIFILMを選んだ理由を一言で言うなら「写真が楽しくなるから」だと思います。

最初は形に惹かれた。調べていくうちにフィルムシミュレーションの哲学を知った。使い始めたら沼にハマった。そしてX-E5を手にして、毎日持ち歩くようになりました。

振り返ると、スペックで選んだ部分はひとつもありませんでした。全部、「このカメラで撮りたい」という感覚が先にありました。

性能や価格だけで語れないものが、カメラにはある。

どんな気持ちでファインダーを覗くか。シャッターを切る瞬間に何を感じるか。撮った写真を見返したとき、何を思うか。

これからもX-E5と一緒に、そういう写真を撮り続けていきたいと思っています。



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中澤紘大 ||写真家 サポートありがとうございます。今後の写真活動の資金にしていきたいと思っております。写真を通して”幸せを目に見える形に”していきます。

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