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キューティーセラミー③(なんのはなしですかVer.)【月光伝説 編】

#なんのはなしですか

この話はフィクションです。
実在のあれこれとは一切関係ありません。

<前回までのお話>
現在、きのころは、別の世界に転生している。
この世界は、マンガやアニメなどが非常に少ない。

なんやかんやあって、きのころ原案のアニメ、
『キューティーセラミー』の放映が開始されたが、
なんやかんやあって、低視聴率にあえいでいる。

第1クールOP動画(制作:柴犬あん さん)


『キューティーセラミー』の放映が始まってから、
もう少しで6ヵ月が経過しようとしていた。
第2クール終了である。

その間、視聴率はアップダウンを繰り返していた。

アニメ制作会社の企画担当者、ヤバ井が言った。

「もう、何度も打ち切りかと思いましたが、
 第2クールも、なんとか乗り切れそうです」

きのころも、それに応じる。

「もう、何のアニメかわからなくなってましたけどね」

第2クールは、「ふたりはセラキュア」という
キャッチコピーで、魔法少女であるアンドロイド2人が、
セラキュアとして磁器を破壊しつつ、敵と戦ってきた。

ちょっと何を言っているかわからないと思うので、
ここで、第2クールのOP動画を見てほしい。
今回も、柴犬あん さんの肉球によって作られている。
コーヒーの使い方が斬新だ。



なにしろ、この世界には「プリキュア」どころか、
「魔法少女」という概念自体が存在しない。

そんなこともあって、アクションシーンの斬新さは、
一時期、話題となった。

日本旅行に来た外国人も、
観光そっちのけでテレビに釘付けになったらしい。

だが、それも、長くは続かなかった。

ヤバ井が首を左右に振りつつ言う。

「何をしているのか、目的がわかりにくかったかな」

「セラミー側も、磁器をガンガン壊してましたからね」

ヤバ井は、きのころに向き直った。

「第3クールは、コンセプトを大胆に変えていこうと思うんです」

「え、どんな感じですか?」

「アンドロイドでも、魔法少女でもない。
 月の力を宿した、愛と正義の美少女戦士です」

「は、はい?」

「セーラームーン!?」

「いえ、違います」

ヤバ井は、一呼吸おいて、こう言った。

「セラミームーンです!」


きのころは絶句した。
そして、震撼した。

もはや、「セラミー」って言いたいだけだ…

「足元にいるのはジジ…いや、ジキですか?」

「いえ、これは、月からの使者、ルナです」

「なんで急に、月から使者が来るんです?」

「セラミームーンは、
 太古の月の大地『シルバー・ミレニアム』の王女、
 プリンセス・セラミティの転生した姿
なんですよ」

「プリンセス・セラミティ?
 プリンセス・セレニティ、じゃなくて!?」

「彼女は、磁器…コーヒーカップの力を借りて変身します」

ムーン・セラミック・パワー!メイクアップ!!

「決め台詞は、これです。」

「磁器に代わって、おしおきよ!」

きのころは、もう、一周どころか、ニ周三周まわって、
ちょっと楽しくなってきた。

ランナーズハイかもしれない。

「たぶん、仲間がいるんでしょうね」

「当然です!
 戦隊モノでも、制作側の都合から、
 後から追加になる戦士がいるじゃないですか」

「だいたい、グッズ販売の都合だと思いますが」

「まずは、セラミームーン以外に4人追加します!」
 

月のプリンセスを守る四守護神または内部太陽系セラミー戦士

「左から、セラミージュピター、セラミーマーキュリー、
 セラミームーン、セラミーマーズ、セラミーヴィーナスです」

「ところで、なんで全員コップを持ってるんですか?」

「キューティーセラミーといえば、コーヒーカップとの声も多かった。
 やはり、第3クールは、原点回帰ということで、
 コーヒーカップにはこだわりたい」

「なるほど…」

「次に、様子を見ながら順次投入していきたい5人です」

外部太陽系セラミー戦士、他

「左から、セラミープルート、セラミーサターン、
 セラミーネプチューン、セラミーウラヌス、ちびセラ。」

「ちびセラ!?」

「セラミーの未来の子どもです」

「込み入ってますね…」

「投入するセラミーの人数を増やすたびに、
 番組タイトルもどんどん変えていきますよ」

・『キューティーセラミーR
・『キューティーセラミーS(スーパー)』
・『キューティーセラミーSuperS(スーパーズ)』
・『キューティーセラミーセラミースターズ

「で、タイトルが変わったら、それぞれの戦士の
 変身アイテムなどのグッズも新しく発売します」

——セーラームーン5年の歴史を、3ヵ月程度でやろうとは…

きのころがクラクラしていると、
ヤバ井が思い出したように言う。

「そうそう、戦隊モノといえば…」

「これ、戦隊モノじゃないですからね!?」

「巨大ロボットです!
 変形ロボ、合体ロボ、なんでもあり。
 これもね。各パーツごとにじゃんじゃん売っていきますよ」


<参考動画>
「セラミーロボ」(制作:柴犬あん さん)


きのころが我に返ったとき、
ヤバ井が、新しいビジュアルを見せてきた。

「第3クールのレギュラーとして欠かせないのが、
 タキシード仮面です」

「いや、もう、ツッコミどころしかないんですが!」

「さぁ、いくつ、ツッコめるかな?」

「まず、なんでこの人は月面にいるんですか?」

「月の光に導かれたんですよ。
 何度も巡り合うんです」

「ちょっと何言ってるか分かりません💦」

「でね。今までにない斬新な試みとして、
 正規のヒロインだけじゃなくて、
 他のヒロインとの恋愛イベントも発生させます」

「それじゃ、セラミームーンと結ばれない未来もある?」

「そうです。番組の中で、別の女性といい感じになるたびに、
 未来から、別の『ちびセラ』っぽいのがやって来ます」

「…それは修羅場ですね」

「ちびセラグッズも、いくらでも売り出せますよ」

ヤバ井が、またゲスい声を出す。
基本的に、ゲスいことしか言っていない。

「最終的に、伝説の樹の下で、
 誰が告白されるか、気になるでしょう?」

今度は「伝説の樹の下」とか言い出した。
これは、まさか——?

キューティーセラミーのスピンオフとして、
 『ときめきメモリアル』という名前の
 恋愛シミュレーションゲームを売り出します!」

「えーと、男性は、
 タキシード仮面しかいないんですか?」

「もう一人、色違いのタキシード仮面を出します」
 

「いや、これ、怪盗キッド!!」


「決め台詞は『真実はいつもひとつ!』です」

「怪盗キッドはそんなこと言いませんから!」


きのころは妄想する——

銭形コナン
「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました」

「ボクのセリフです!」


果たして、第4クールは——
そして、番組の行方は、いったいどうなるのか。

to be continued…?


<おまけ>

最後に、もう一度、
柴犬あんさん作成の第2クールOP動画を貼っておきます。

今回は、『魔法使いサリー』っぽい曲です(笑)

皆さま、ぜひぜひ、ご覧くださいね!

<歌詞>(作詞:柴犬あんさん)

[Chorus]
トウジキ セラミック
ツヤピカツヤピカピカ
トウジキ セラミック
ツヤピカツヤピカピカ

[Verse 1]
トウジキのくにから やってきた
ちょっとチャームな おんなのこ
セラミー セラミー
セラミックパワーで まちじゅうに
ゆめとえがおを ふりまくの
セラミー セラミー ふたりはセラキュア

[Verse 2]
ハートのコンパクト ひらいたら
ちょっとキラキラな おんなのこ
セラミー セラミー
まほうのことばを となえると
カップもこころも なおるのよ
セラミー セラミー ふたりはセラキュア

[Verse 3]
セラミッククラッシャー きたときは
ちょっとドキドキの たたかいよ
セラミー セラミー
こわすんじゃないの まもるのよ
われてもすぐに つなぐのよ
セラミー セラミー ふたりはセラキュア

[Chorus]
トウジキ セラミック
ツヤピカツヤピカピカ
トウジキ セラミック
ツヤピカツヤピカピカ

[Outro]
セラミー セラミー
セラキュアは いつもなかよし


本日は以上です。
お読みいただきまして、ありがとうございました。

<続編はこちら>



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