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13 上海租界地を無差別爆撃した国民革命軍爆撃機について1937年8月14日

 14日の上海租界地爆撃について歴史家は、蒋介石の言い訳を信じて単なる誤爆で片付けているが、知れば知るほど、単純な誤爆ではなく、中国側に立って介入するよう列強国に警告するための意図的な爆撃であった可能性を否定できない。


シブミ(上) トレヴェニアン 早川文庫  2006年  99ページから、第2次上海事変の特に14日の上海租界地爆撃について、詳細な描写がある。 
(引用開始)
 総統(注 蒋介石のこと)は、共同租界を危険にさらすことによって自分の側に有利な外国人の介入が行われることを期待して、上海で日本軍を迎撃することにした。  
 (中略)
 (大山中尉、運転手の斎藤水兵の惨殺死体が見つかったことで、)これに対応して日本の軍艦が黄浦江を上がってきた。蘇州河対岸の閘北区の日本租界を守るため1千人の陸戦隊が上陸した。彼らの前面にはバリケイドを築き塹壕を掘った1万の中国精鋭部隊がいた。
 (中略)
 8月12日に中国側が日本総領事館と商社の電話線を切断した。その翌日13日金曜日に中国軍第88師団が北停車場に到着して、租界地から外に通じる道路をすべて遮断した。それは、ごく少数の日本軍と自分たちの緩衝用にできるだけ多くの一般市民を閉じ込めておくのが狙いであった。8月14日、アメリカ製のノースロップ爆撃機に乗った中国軍パイロットが上海を盲爆した。高性能爆弾の一弾が、上海フランス居留地中心街のパレスホテルの屋根を貫いた。べつの一弾がカフェ・ホテルの表の路上で爆発した。729名が死に、861名が負傷した。31分後、別の中国軍機が女性と子供の避難所になっていた大世界娯楽センターを爆撃した。1012名が死に、1007名が負傷した。
 閉じ込められた中国人には上海からの脱出の道はなかった。しかし外国人タイパン連中はいつの場合でも脱出の途が開かれていた。
(中略)
 その夜、砂嚢と閉じ込められた中国市民という2つのバリケイドの陰から蒋介石の砲兵が川に投錨している日本の艦船を砲撃した。日本軍が応射してその2つのバリケイドを粉砕した。
(引用以上)

 あくまでも小説からの引用ですが、第2次上海事変の空襲の描写が細かい。(なお、上海特別陸戦隊は2~3千人程度、駐屯していたはずなので、1000人が上陸したという記述は増援部隊のことだと思われる。)

 この爆撃について、最初、蒋介石側は日本軍の仕業にしようとしたが、中華民国軍の爆撃だとばれると、日本の艦船を狙った誤爆だと言い訳をしている。当日、日本の軍艦を狙った攻撃があったのは事実であるが、複数回の租界地爆撃は本当に誤爆だったのか真偽は不明である。

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 むしろ無差別爆撃で共同租界を危険にさらすことによって、英米仏に対して中国側に有利な介入を強制しようとしたのではないか。国民党はそもそも租界地の安全を保障する義務はない、と考えていたと思われる。)

 ただ当時、中国側の嘘を信じた人が多かった
のであろう、9月10日の国際連盟総会では日本の無差別爆撃が非難された。
 また国民革命軍は、このときの戦いで車両や建物に外国の旗を掲げるトリックも使ったという。
 なお、日本側は14日から、台湾の台北、松山基地や長崎の大村基地から96式陸上攻撃機が、上海、南京方面の飛行場を爆撃している。(渡洋爆撃

 写真が中国軍が使用していたノースロップA-17

その他の出典 
中国の戦争宣伝の内幕 日中戦争の真実 フレデリック・ヴィンセント・ウイリアムズ  芙蓉書房出版  65ページから  2025年 1938年の本の復刻

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