いい人と相づちが上手い人の違いを考えてみた
ずっと、自分のことが好きになれませんでした。
誰の話を聞くときも笑顔で頷き、肯定し、相手が心地よく話せるように全力を尽くす。
周りからは「聞き上手だね」「本当にいい人だね」と言われます。
けれど、家に帰って一人になると、胸の奥に冷たい空洞が広がっているのを感じていました。
相手の感情に合わせてばかりで、自分の感情はどこにもない。
あの頃の私は、相手にとって都合の良いだけの存在になっていたのだと思います。
そんな私の勘違いを壊してくれたのは、ある先輩の相づちでした。
その先輩は、私が落ち込んで支離滅裂な愚痴をこぼしたとき、安易に「わかるよ」とは言いませんでした。
少しの間を置いてから、「それは悔しかったね。でも、私はあなたのそういう真っ直ぐなところが好きなんだよ」と、静かに頷いてくれたのです。
ハッとしました。
私は今まで、自分を守るため、そして相手を喜ばせるためのテクニックとして相づちを打っていました。
ただ相手の顔色を伺い、波風を立てないようにしていただけだったのです。
でも先輩は、私という人間をしっかり受け止めるための相づちを打ってくれていたのです。
いい人の相づちは、相手を喜ばす為のテクニックです。
相づちが上手い人の相づちは、相手の心に寄り添う温かい言葉です。
相づちとは、単なる返事の技術ではありません。
相手の存在を肯定し、心を受け止める覚悟そのものです。
人間関係が希薄になりがちな今の時代だからこそ、相手の話を自分の心で聴く姿勢が求められている気がします。
もしあなたも、いい人を演じることに疲れてしまっているなら。
今日から、相手を喜ばせるだけの生返事を一度やめてみませんか。
あなたの本当の心がこもった小さな一言の相づちが、大切な誰かとの未来を、そしてあなた自身の心を優しく変えていくはずです。
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