絆(きずな)のない成功より、泥臭い共感を
知人が成功したとき。
素直に「おめでとう」と言えない自分がいました。
心の中に芽生える、破滅的な嫉妬。
プライドばかりが高く、中身が伴っていない自分の虚しさに打ちのめされる日々。
いっそ感情を爆発させて、おかしくなってしまいたい。
そんなズルい妄想を抱いては、激しい自己嫌悪に陥っていました。
一方で、素晴らしいキャリアを持ち、今も完璧なPDCAを回し続ける女性の話を耳にしました。
目標に向かってブレずに突き進む姿は、まさに圧倒的です。
けれど、どこか胸の奥に引っかかる違和感がありました。
彼女の圧倒的なエネルギーと、自分本位な情熱。
そこから、果たして周りとの協調は生まれているのだろうか。
緻密に計算された計画の細部に、人と人との温かい絆(きずな)はあるのだろうか。
そう考えていた自分に、ハッと気づいたのです。
私はただ、完璧な彼女の中に隙を探し、粗探しをしていただけなのかもしれない、と。
でも、その気づきこそが、パズルの最後のピースでした。
この世に、完璧な人間なんて存在しない。
どれだけ完璧な理論を使っても。
どれだけ効率的に成果を出しても。
そこに泥臭い絆(きずな)がなければ、本当の意味で互いを高め合う相乗効果は生まれないのです。
注釈:絆(きずな)とは、切る事の出来ない人と人との強い結びつきです。お互いを大切に思い合う、温かく強い結びつきです。
他人の成功に嫉妬し、誰かの完璧さに揺さぶられてしまう自分。
それは言い換えれば、私がそれほどまでに人とのつながりや、血の通った温かい感情を大切にしたいと願っている証拠でした。
成功の形は、決して1つではありません。
もし今、あなたが誰かの眩しさ(まぶしさ)に焦ったり、完璧になれない自分を責めているなら。
数値や計画という鎧(よろい)を、一度脱ぎ捨ててみてください。
誰かと寄り添い、泥臭くつながろうとする不器用なあなたの温かさ。
それこそが、誰も真似できない本当の未来を開く鍵になります。
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