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Nano Banana Proの使い方とレビュー:21パターンのマンガ生成で検証してみた感想【画像生成AI:Gemini 3】

下記記事を作っているときに、Nano Banana Proのマンガ生成能力ってかなり高いなと感じたので、今回はマンガ生成能力に絞って検証してみました。


結論から言うと、Nano Bananaは、少なくとも短編マンガを生成するという観点で言うと、もはやほぼ完成系にあると言っても良いのではないかなと感じました。

今回は下記記事のサムネ画像をベースに検証してみているのですが、最初に実際の生成例を挙げてみます。

実際の生成例


こんな感じで、画像もフォントも目立った違和感が感じられず、全体的な完成度がかなり高いものが生成できることが、Nano Banana proの凄い点だと思います。
しかも、試行回数も1, 2回で出てきますし。
前モデルのNano Bananaだと、日本語フォントもマンガらしさもここまでの品質にはならず、明らかに一線を画しているように思います。


↓追記︰Nano Banana Proのプロンプトのコツは下記にまとめています。



そもそも画像生成AIでマンガを作るのって、何が難しいのか?

まず前提として、画像生成AIを用いて漫画を作ろうとする場合って、大きくは2つのやり方があるかなと思います。



1つ目の方法は各コマ用に画像を1枚ずつ生成していって、画像編集ソフトを使ってコマごとに割り付けていき、更にセリフを加えていくような方法ですね。

このやり方は各コマの画像品質は高くすることが可能ですし、コマ割りの自由度も高いです。
ですが、各コマに合った画像を上手く生成して選んでいく工程に時間が掛かるし、細かい一貫性がどうしても失われるのが課題ではありますね。


もう1つのやり方は今年に入ってから可能になってきた手法です。
現行のChatGPTの画像生成モデルや前のNano Bananaのようなプロンプト精度と推論能力が高いモデルを使って、複数のコマ割りとをセリフ含めて1ページ単位で生成していくような方法になります。

こちらは生成工程は楽なのですが、細かい部分で画像の破綻があったり、吹き出し内の文字が崩れて出力されることが多い(日本語は特に)ため、実質的に修正が必須であることが課題でした。


今回のNano Bananaは、後者のやり方において課題だった部分をほとんど解消しているように思います。


具体的にNano Banana Proは何が凄いのか?

Nano Banana Proの強みは大きく下記の3点にあると感じます。

  • 日本語のテキストに強い(吹き出し・擬音・説明文の中の文字が殆ど崩れない)

  • レイアウトやストーリーの理解力が高い(Gemini 3の恩恵で、コマ割りやページ構造についても把握してくれる)

  • キャラクターの一貫性保持がかなり高い


こういった、今までの画像生成AIで課題だった点について、真正面から解決しにきているのがNano Banana Proといえます。

そのため色々と用途範囲は広いのですが、特にマンガ作りだと恩恵を受けやすい感じですね。


どうやって使うのか?

Nano Banana Proについては、最初から色々なプラットフォームで使用可能になっています。
大きくは2パターンの使い方がありますね。


①Googleのサービス(Gemini, Google AI Studio)から直接使う

Gemini(アプリ、web上)から使うのが最も一般的かなと思います。
使い方としては、「思考モード(3 pro)」を選択した上で、画像の作成を選択すると、Nano Banana Proが使用できます

無料版で使えるのは数回なので、すぐにリミットに掛かるのは難点なんじゃないかなと思います。


②各種AIプラットフォーム(Pollo AI, Higgsfieldなど)経由で使う

もう一つは、Google以外のアプリからAPI経由で使うパターンですね。
現在私はPollo AIとHiggsfieldを使用できる状況にあるため、どちらでも試してみたのですが、いずれもアスペクト比を選択可能な状態で問題なく生成ができました。

また、Pollo AI、Higgsfieldともに、複数枚数を同時に生成できて、画像品質を選択可能(1k, 2k, 4k)という点は、Gemini上で作るよりもメリットがあります。
Watermarkもなしで作れますし。


実際のマンガの生成例

続いて実際の生成例を見ていきましょう。

今回は、同じ画像を元にして、どれくらいのパターンのマンガが作れるのかを試しています。
特にセリフや画像には大きな修正は掛けていないので、見ていくと殆ど破綻が見られないことが分かるかなと思います。

どの画像も、左上コマから右下へ行くストーリ構成になっています。
こんな感じの雰囲気のマンガならば作れるんだ、という参考になったら嬉しいです。


(1)コミカルなマンガ

プロンプトは端的に「コミカルな1ページ漫画としてください」としたもの。
特に具体的な内容は指示していないのでAIにお任せの内容ですが、やはり画像も文字も破綻することがなく、一貫性も保持されて完成度が高いですよね。


以降は、プロンプト的にはある程度手を入れています。


(2)ゆるふわな雰囲気

これはほんわかする方向で作成したもの。
プロンプト的には「ゆるふわな漫画」や「手描きの効果音」、「水彩タッチ」、「ひらがな中心のセリフ」などを入れています。

実際、全体的な空気感も優しい感じになっていますし、セリフや効果音の方もプロンプトが反映されているかなと思います。


(3)青春エモ寄り

エモい感じに寄せたもの。プロンプトとしては「映画風」「逆光」「フィルムグレイン」などを入れています。

逆光が印象的に表現できているのがポイント高いですね。


(4)ノスタルジック風

プロンプトとしては「セピア調」、「手書き風フォント」、「レトロフィルム質感」などを入れています。

これも雰囲気は出ていますし、3コマ目の構図を作り出すあたりに、Geminiのストーリー理解の解像度の高さを感じますね。


(5)ゆるかわ旅レポ風

これは、「デフォルメキャラ」「最小限の影」「単色べた塗り」とかを組み合わせています。

こういったデフォルメ系はディテールをごまかすために使えるので重宝されるのですが、Nano Banana Proでもやはり上手くいきますね。


(6)高品質志向

品質関係のプロンプト(「高品質」「高解像度」「映画風」など)を多用して作っています。

2, 4コマは背景のボケ感があって、奥行き感も出せている部分は良いですよね。
光の描写も悪くはないかなと思います。


(7)ガーリーな雰囲気

プロンプトとしては「甘い色調」「ハート形のボケ」「桜のはなびら」などを入れています。

元画像も可愛い系ではあったのですが、より甘い感じの雰囲気のマンガになっているかなと思います。


(8)ホラーサスペンス風

プロンプトとしては、「薄暗いトーン」「ノイズを含んだ質感」を入れています。

あと、「歪んだ吹き出し」とかも指示は入れているのですが、そこまでは反映しきれていないですね。
ただ全体的な雰囲気は暗めでホラーっぽさが出ているかなと思います。


(9)文学寄り

プロンプトとしては、「余白多め」「詩行のように配置したセリフ」「淡い色調」なんかを入れています。

まあまあ詩的な雰囲気が出せているかなと思います。
特に、4コマ目は余白感強めで好みな感じです。


(10)少女漫画風

プロンプトとしては、「少女漫画風」、「コマ枠に手書き感」、「太めの効果音」なんかを入れています。

表現技法としては漫画らしさが多く出ていますよね。


(11)ボタニカル風

プロンプトとしては「ボタニカル」「木漏れ日」「緑多め」とかを使っています。

こういう自然豊かな世界観は優しい感じが出ますね。


(12)SF風

このプロンプトとしては「ホログラム」「近未来都市」「ネオン」なんかを入れています。

ここまで変えると元画像の雰囲気はないものの、それでもキャラクターや服装は保持されているのは凄いですね。


(13)不条理ギャグ系

変わり種として。
こういう方向性も作れなくはないです。


(14)メルヘン調

「パステルカラー」「絵本的な世界観」「丸い吹き出し」なんかをプロンプトに入れています。

全体の雰囲気は確かにメルヘンな感じになっていますね。
ただ、キャラをそのままにしちゃっているので、デフォルメなりしたほうがより調和が取れたのかなと思います。


(15)ハイセンスなモード系

「ハイセンス」「モノトーン」「ミニマルな吹き出し」なんかを使っています。

内容はハイセンスすぎて理解が難しいですね。


(16)少年漫画風

これは「集中線」「エフェクト」「太字のフォント」とかを入れています。

ちょっと集中線とエフェクトを使い過ぎてごちゃごちゃしているかなと思いますが、非常に少年漫画らしい感じは出ていますよね。


(17)ドットRPG風

「16bit風ピクセルアート」「吹き出しはドット各丸」などを入れています。

予想していたよりも雰囲気はよく出ているかなと思います。
こういう方向性でマンガ作るのもありですよね。


(18)解説漫画風

図解を組み込んで作ってみましたが、こういう感じはブログとして使いやすいかなと思います。
(この解説の中身は少し端折り過ぎていますが…)


(19)解説風漫画part2

同様に図解を組み込んだもの。


(20) 企業LP向け

企業の広告でありそうな感じに。
こういう方向性は実用度高めですよね。


(21) ブラックユーモア風

風刺を効かせる感じに。
こういう方向性のマンガも作れますね。少しシュールな感じもありますが。


Nano Bananaで色々なマンガを作ってみた所感

色んなジャンルのものを作ってみましたが、どれもクォリティ的には十分高いですよね。
ストーリーに合わせた漫画構成をすることへの理解力が高く、日本語生成が上手くできるというのは共通しているかなと思います。

対応できるジャンルの幅が広く、汎用性が高いということは、そのまま実用性の裾野の広さに繋がるので、印象は良いなと思います。

もちろん画像単独の審美性の観点でみると、MidjourneyやStable diffusion系には勝てないというのはあります。
ただ、Nano banana以降、画像編集方向に振って独自性を出す方向性を狙うのは、Googleの戦略を感じられて流石だなと感じますね。


Nano Banana Proで気になるところ

全体的にそれほど指摘することはないのですが、少しだけNano Banana Proで気になる点を挙げていきましょう。

細かいことを言うと、細部の破綻は少し生じることがあります
コマ間で持ち手が変わっていたり、持っているものが変わっていたり、首の向きがおかしかったりとかですね。

日本語もほぼ完璧ではあるものの、たまに生成ミスもあったりします
今回の画像も部分的に含まれてますよね。
なので、この辺りは手放しにするのではなく、きちんとチェックする必要があるかなと思います。

またプロンプト精度については、吹き出し内のフォント制御が少し難しいかなと感じます。

最後に一貫性の観点で言うと、コマ間での画風が若干ズレることがあったりしますね。
1コマ目と、それ以降でコマの情報量に差がある場合があったりするので、そこは違和感に繋がったりするかもと思います。


それ以外に未知数なところとしては、凝った生成物をどこまで作り込めるのかいう観点ですね。
生成してみた感覚的には、画像としての情報密度が高いもの作るのが難しそうな印象はあります。

あとはもっとマンガとしてテクニカルな部分を、どこまで高められるかというところは気になりますね。
例えば、コマ割りや吹き出しでの視線誘導がどこまで作り込めるのかとか、そういった観点は要検証かと思います。


まとめ

総合すると、Nano Banana Proは「漫画作りの敷居を一段下げるモデル」になったと言えるんじゃないかなと思います。

  • 日本語の文字が破綻しにくい

  • キャラクターが維持される

  • コマごとの流れが自然

  • 幅広いジャンルに対応できる

こういった特徴って、ブログ・SNS・LP・資料など、幅広く活用できる強みですよね。
特に「1ページ完結型のマンガ」であれば、ほぼそのまま使えるクオリティに到達しています。

スピード感を持ちながら、破綻の少ない漫画を作りたいという用途にはかなり適しているので、試してみると面白いかと思います。
もし気になるテーマがあったら、コメントくれると嬉しいです。


今回はこんなところで。
よかったらスキしてくれると嬉しいです。
それではまた。


↓短編漫画編はこちら


◯関連リンク(生成AI, ChatGPT関係)


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