Nano Banana Proで短編マンガを作ってみた︰作り方のポイントをレビュー【画像生成AI / Gemini 3 / 解説】
前回、Nano Banana Proで色々な4コマ漫画の紹介してみました。
結果として、新規の方も含めて色々な方に読んで頂けたので、非常にありがたいことだなと感じています。
さて、今回はその続編ということで、少し難易度上げて「短編漫画の作り方」について紹介していきたいなと思います。
とはいえ、こういうのは実例がないと説得力がないと思いますので、実際の作例としてNano Banana Proで短編漫画を作ってみました。
内容は、画像生成AIのメタ系です。
それを踏まえた上で、作ってみた感想と、作り方の概要、そしてNano Banana Proでマンガを作る上で気をつけておきたいポイントを共有していきますね。
短編漫画︰「たとえ世界がウソにまみれても」




といった感じで、たった4ページ分ではあるのですが、短編マンガも作ることが可能です。
生成後の後工程も全くゼロというわけではありませんが、大きな編集は掛けてません。文字も生成時からそのまま変えていません。
全体的にみた感想としては、漫画としての大きな違和感ってあまりないんじゃないかなと思います。
特に、Nano Banana Proはキャラクターとスタイルの一貫性が高いので、コマごとに同一人物なのか怪しくなったりするみたいな、生成AI漫画でありがちな違和感が出にくいですよね。
出来栄え的にも、2ページ目のポスターの文字が少し破綻してる箇所があるくらいで、それ以外は目立った破綻もないかなと思います。
セリフもプロンプト通りで、改行タイミングも違和感ないのも良いですね。
また幾つか少しギミック要素として、グリッチ(3ページ目)やフェード(4ページ目)を組み込んでいるのですが、こちらも上手く反映されてますし、全体的にアングル・構図も悪くないかなと思います。
今回は4ページでしたが、あとは繰り返すだけなので、ある程度のページ数は破綻せずにつくれるんじゃないかなと思います。
時間的にも、これくらいのレベル感であれば、多少ガチャとプロンプトの試行錯誤が必要な場面もあるものの、そんなに大して手間も掛からないですし。
Nano Banana Proで短編漫画を作るやり方
続いて、実際の作り方です。
基本は4コマ漫画を作るのと同じ流れですが、一点だけ注意した方がよい点があるので、それも後ほど説明していきますね。
まずGeminiアプリでNano Banana Proを使う場合は、「思考モード」を選択してGemini 3にしておく必要があります。
そのうえで「🍌画像の作成」を選択します。
あとは、参照する画像を選び、プロンプトを書いて生成するだけです。
プロンプトについては「この画像を元にして、3~4ページの漫画を作成して下さい」でも、指示通りマンガを作ってくれます。
ただこの場合は、1枚の画像として出力されてしまって解像度が低下するのと、ストーリーが謎になることが多いので、完全お任せはあまりお勧めできないかなと思います。
全体の画風だったり、1ページ当たりのコマ数、各コマのセリフや表情、構図といった最低限の要素はプロンプトに入れておいた方が、イメージに近い感じに作れるかと思います。
また参照画像もなしであっても、漫画の生成自体は可能です。
ただ、こちらもキャラクターのビジュアルを固めてからの方が品質的にも安定するので、私は4コマ漫画も含めて必ず画像参照させて作っています。
例えば今回の場合は、Midjourneyで下記の画像を生成し、参照画像としています。
主人公とキービジュアルを兼ねた画像として用意するわけですね。

また、参照画像としてはキャラクターシート作成を一旦挟んでも良いです。
Nano Banana Proを使って、先程の画像を参照して、作っていく感じですね。
実際には、例えば下記のような感じの画像が得られるかなと思います。

ただGemini 3はかなり賢いので、ここまで事前に用意せずとも1枚絵があれば、かなり一貫性高く作ることが可能です。
実際、今回の漫画もキャラクターシートは使ってません。
それでも、もし上手く一貫性が取れない場合には、こういうやり方もあるよと知っておくと取れる選択肢が増えるのかなと思います。
Nano Banana Proで短編マンガを作る上で気をつけておきたいポイント
短編マンガを生成する上で気を付けるべき一番大きなポイントは、ページ間での違和感をなくすことです。
当たり前のことですが、4コマ漫画は1ページあれば完結できるのに対して(もちろん連作だと複数ページいるかもですが…)、短編マンガの場合は複数ページが必須です。
つまり、4コマ漫画は1枚の画像として、その画像内で破綻なく一貫性が取れてれば違和感はなくなりますが、短編マンガの場合はページ間(画像間)での一貫性を取る必要があります。
Nano Banana Proの一貫性はもちろん高い。
とはいえ同じ画像を参照して、同じようにプロンプト指示しても、生成するたびに画風のズレが若干生じてきます。
これは具体例を見た方が速いですね。
今回の1コマ目に関して生成試行中のものが下記の画像で、殆ど同じプロンプトで2回作成したものです。

画像で比較する通り、同じキャラクター・同じ場面・同じセリフであっても、受ける印象って結構異なりますよね。
具体的に言うと、左側は少しドラマチックで映画的ですが、右側は全体的に淡くて繊細な印象が強いですし、キャラクターも主張が強くない。
このズレがあるのは、本質的にはプロンプトでの縛りが甘くて、Gemini 3にとって解釈がブレる余地があるからですね。
そしてこのズレがページ間で出てくると、やはり違和感には繋がってきちゃうんですよね。
ページごとに受ける印象が変わってくるので。
とはいえ、テキストベースの言語情報だけで画風を完全に固定するのはかなり難易度が高いです。
だからこそ、画像生成AIではStable DiffusionのLoraなり、Midjourneyのsrefが存在するわけですし。
では、どうやって異なるページ間で一貫性を持たせるかと言うと、手段はいくつかありますが、一番簡単な方法は1ページ分完成したら、その画像も参照画像に追加する方法です。
これをやると漫画全体としての画風は、プロンプト+参照画像1枚よりも安定してきます。
ただ逆に、コマ割りやセリフ位置とかも類似してしまい、似たようなコマになる場合があるので、そこはテキストプロンプトで変えてやると良いかなと思います。
まとめ:Nano Banana Proでマンガ生成の幅は広がる!
今回の記事では、Nano Banana Proを使って短編マンガを作る方法と、そのときに気をつけたいポイントをまとめてみました。
実際にやってみて強く感じたのは、「短編マンガは4コマの延長なのに、求められる一貫性はまた別にある」 ということですね。
そして、その一貫性をしっかり維持できるのがNano Banana ProとGemini 3の大きな強みだと、改めて実感しました。
もちろん完全にノー編集でOKというほど万能ではないなと思います。
それでも「構図・コマ割り・画風・セリフ」さえ丁寧にプロンプトへ落とし込めば、自然に「漫画らしさ」を出せるAIって今までなかったので貴重ですよね。
最後に、この記事がNano Banana Pro活用の役に立てると嬉しいです。
また機会があれば、ページ数の多い作品や別ジャンルでも検証してみようかなと思います。
今回はこんなところで。
よかったらスキしてくれると嬉しいです。
それではまた。
◯関連リンク(Gemini, Nano Banana Pro関係)
◯関連リンク(生成AI, ChatGPT関係)
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