ChatGPT-5レビュー:速くて賢い…でも自由は減った?【生成AI】
2025年8月8日、ついにChatGPT-5が正式リリースされましたね。
◯公式発表
https://help.openai.com/en/articles/11909943-gpt-5-in-chatgpt
公式でも「スマートで速いモデル」(smart, fast model)とうたっているように、生成速度がかなり速くなっています。
一方で、各所で感想見ていると賛否入り混じっていて、「すごい速い!」とか「モデル切り替えできなくなった」とか、意見は様々な様子です。
いつも通り、順次切り替わっていくようで、私の環境(8/8時点)では、アプリ版はChatGPT-5に切り替わり済みだけど、ブラウザ版は旧バージョン残っているという、変に中途半端な状況です。
切り替わってしまうと、一般ユーザーは前のバージョンには戻せない(Pro,Team,Enterprise除く)ので、4oやO3などのモデルで試したいことがあるのなら、その前に早めにやっちゃった方がよさそうですね。
※追記︰レガシーモードとして、plusユーザーは4oが残るように変わったようです。
やり方︰「設定」→「一般」→「レガシーモデルを表示」をON。多分ブラウザ版のみ可。
GPT-5 rollout updates:
— Sam Altman (@sama) August 8, 2025
*We are going to double GPT-5 rate limits for ChatGPT Plus users as we finish rollout.
*We will let Plus users choose to continue to use 4o. We will watch usage as we think about how long to offer legacy models for.
*GPT-5 will seem smarter starting…
今回は、私は実際に扱ってみた印象も踏まえて、自分なりに整理してみたので、軽くレビューしていきたいと思います。
参考になれば嬉しいです。
1. ChatGPT-5は何が新しいのか?
まずは、以下でざっと特徴について説明していきます。
①GPT-5の概要
GPT‑5は「トップクラス」のスピードと知性を備えていて、専門家レベル(Ph.D.相当)の性能を発揮するとされています。
以前のモデルよりも各種タスク(執筆、コーディング、相談)に強みがあるとのこと。
CEOのアルトマンが「ポケットの中の博士号」と言っているのが印象的ですね。
②モデルの選択変更
個人的に衝撃だったのですが、モデル選択の自由がほぼなくなっています。
下記が実際の選択画面で、通常の「GPT-5」か、推論モデルの「GPT-5 Thinking」しかありません!

基本的には、GPT‑5が自動的に最適な振る舞い(高速応答/深い推論)を選択するようになっているようです。
実際、ややこしそうなタスクを指示すると、回答時に勝手に「推論モード」に入ってくれます。
また、一部ユーザー(Plus/Pro/Team)は「GPT‑5 Thinking」の「推論モード」を選択することもできるので、どうしても推論した回答が欲しい場合は、こちらを選択する感じですね。
ただ、明示的に「GPT‑5 Thinking」を使う場合は、使用制限は週あたり200件とのことなので、注意が必要かもしれません。
ちなみにこれまでのモデル選択画面は下記の通りで、良くいえばモデル選択の幅が多岐に渡っていて、悪く言えば乱立して分かりにくい状況でした。
私としてはアウトプットに合わせてある程度使い分けていたのと、このごちゃごちゃ感が開発状況の混沌さを感じさせて味わい深かったので、少し残念な感じはしています。

③「パーソナリティ」機能の変更
あと地味な変更点として、パーソナリティの性格が変更可能となっています。
ChatGPT設定のカスタマイズで、デフォルト含めて、5つの異なるパーソナリティから選択できます。
デフォルトの性格は「陽気で適応性が高い」となっていて、確かにフランクな言い回しが多い(というか馴れ馴れしいような…)ように思いますね。
ChatGPTにキャラクター性を求めるなら、メモリ以外でも、ここを変えたほうが良いかもしれません。

④その他
・使えるユーザーの対象は「無料〜Proユーザー」。
・時期は段階的に展開していくとのこと。
・無料プランでは、5時間ごとに最大10件のメッセージ、Plusプランでは、3時間ごとに最大100件のメッセージの上限あり。
2. 良い点
使ってみて感じたのは、とにかく「レスポンスが速い」ことですね。
この点が最も改善効果としては明確だと思います。
あとは、コンテクストウインドウが広くなったのか、チャットの前の方の情報も失われにくくなっているには感じます。
長文ないしは、長いセッションでやり取りするのは便利そうです。
また、モデル選択が不要になったことも、最初に使う人にとってはどれを使えばよいのか分かりやすくなって良かったのではないでしょうか。
回答の質に関しては、さほど劇的に向上しているようには感じられませんが、推論させて検索させたときに引っ張ってくる情報の質は高くなっているようには感じます。
ただ、これはタスクにもよるかもしれないので、要検証ですね。
コーディングについては試していないですが、各所の情報を見ている限りは向上幅が大きそうです。
要件をざっくり書いても、アプリやUIが形になる(vibe coding)とは言われています。
3. 課題と思われる点
1つは、推論モードの切り替えにムラがありそうな点です。
基本的に質問に応じて自動で切り替えてくれるのですが、難しい質問でも推論モードに切り替わって入らないことがたまにあります。
これは「GPT-5 thinking」を選択すれば対処可能ですが、無料プランだと対応できないのがネックかもしれません。
もう1つはモデル選択の自由度が下がった点です。
私もそうですが、人によっては用途別で各モデルを使い分けていたため、選択自由度が下がってしまう点は正直残念です。
あとは、例えばGPT 4oでのこれまでの会話の続きをしようとしても、GPT-5に強制的に切り替わってしまうので、回答のニュアンスが変わってしまいます。
回答も淡白で短めな傾向があるので、ChatGPTにキャラクター性を求めている場合、応答の機微の変化は気になるかと思います。
4. まとめ
ChatGPT-5は全体的に見ると、回答速度やコーディング能力の向上から、スマートで速いモデルと言われるだけはある出来になっています。
ただ、質的な変化の幅としては見えにくくなりつつあって、LLMの進化が鈍化しているのか、人の実感としての評価軸では捉えにくくなっているのかなと感じます。
ライト層にとっては「使いやすくなった」進化で、ヘビー層にとっては「自由を失った」ような、そんなところが現時点での総評なのかなと感じます。
参考になったらスキしてくれると嬉しいです。
それではまた。
◯関連リンク(生成AI, ChatGPT関係)
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