新人リハ職さんは何を学ぶべき?――守破離の「守」と「声なき声」(←最後はナイショです/連作・後編)
▼新人リハ職さんは何を学ぶべき?
――最初に訪れる " 誘惑 "
(←私もハマりました/連作・前編)
▼新人リハ職さんは何を学ぶべき?
――「最初の壁」と「3つの姿勢」
(←なぜかドコモで会得しました/連作・中編)
これら連作の続きで
おかげさまでやっと後編となります
実は随分悩んで書いた文章で
長くなってしまっています
二つに分けることも 検討しましたが
場の雰囲気を 保つため
あえて 1本にしています
途中退出 全然OKです
ほんと いつも長文でごめんなさい
では そういうことで
よろしくお願いいたします
あの店員さん優秀ですね――抱く気持ち
(水を飲む)
あ ビール どうします?
意外と 飲めるんですね?
はははは
あ あなたも 水にします?
じゃぁ わたし お願いしますね
「あ…(←遠くの 店員さんに手を振る)
これ…(←水の入ったグラスを指さす)
もうひとつ…(←人差し指を立てて)」
うん
口の動きと ジェスチャーで
伝わったみたい 笑
店員さん 笑ってますよ
やっぱり あのお姉さん
優秀な店員さんだなぁ…
あぁいう 優秀な人に
出逢うと
なんともいえず
嬉しい気持ちになりますよね?
彼女が 運ぶお水
彼女が いる この空間
みんな ステキに 想えるものです
そう 思いません?
ね?
はははは
じゃぁ 続きね
…
「ダメセミナー
は
その 構造や仕組みなどを 理解してね
付き合い方を 間違えなきゃ
利用していい」
という このテーマで
引っ張ってきちゃったけど
その理由はね
(水が運ばれてくる)
「あ どうもありがとう
ここのお店
お水もおいしいですね
あ やっぱり?
ちょっと ハーブ入ってますよね?
おいしいです
どうもね~」
はい お水どうぞ
おいしいですよ ここの水
でね
えっとね
なんの話でしたっけ?
あぁ そうそう
想い出しました!
イケメン店員なのに…――抱く気持ち
ドコモのバイトの話の続きね!
(違います
という
あなたの声を
無視する
わたし 笑)
大学 3年とか4年くらいになると
「新人研修の講師」
を させてもらえるようになったんです
ドコモさんから仕事を委託されていた
わたしが所属していた派遣会社のね
そこでね こんな話をしていました
それ
いま あなたに 同じことを 言ってみますよ
「もしも あなたが 何か家電を買おうとするでしょ?
店員さんが対応してくれる
その店員さん すっごく イケメンで
挨拶も爽やかで 好印象だとしましょうね
現実にいるかどうかは関係ないです
想像するのは自由だからね 笑
で 欲しい家電について 説明をしてもらう
もしも
そのイケメン店員さんがね
ぜんぜん 家電に詳しくなくって
なんだか しどろもどろで
ちょっと質問すると
すぐに他の店員さんに確認ばかりしていたら
…
どう思います?」
ってね
どう思います?
やっぱり なーんか
『大丈夫?』
って 想っちゃうし
『ちゃんと 勉強してから
客の前に立ってほしいなぁ』
って 想いません?
ちょっと 時間が無い状況だとしたら
「ちょっと 時間が無いから
あなたじゃなくて 別の人
担当してもらえますか?」
って いいたくなるよね?
…
これね
リハビリの現場に あてはめることが
できるんです
新人さんの前に 患者さんがいる
どんなに 人間性が良くっても
リハビリ職としての
技術のベースが未熟だと
「わたしの これからの生活がかかっている
2~3回 あなたのリハビリを受けたけど
できれば 担当を変えて欲しい
退院したら
わたしには
わたしの人生があるので」
って 言われる
もしくは
思われる
わたし?
えぇ…
言われましたよ…
「お前 二度と来るな」
ってね
実際に 担当を外されたことも
何度もありますよ
それが 何度も繰り返されて
同僚の中で
「ダメPT」
って 言われていることも
知っていましたよ…
新人から 3年目くらいまでですね
ながい 3年間でしたね…
新人のジレンマ――未熟だからこそ現場に立つ
もちろん 繰り返しだけど
接客業でも
リハビリ職みたいな
対人援助職でも
ベースとなる
人間性
は 絶対に大事なんですよ
わたしは これまでの 長ばなしで
そのことを お伝えしてきたつもり
しゃべりながら 自分の耳が痛いという
「自戒」
の部分も あったんだけどね 笑
でもね
やっぱり
専門性
は 絶対必要なの
そこに
不安感があると
絶対に お客さんに 伝わる
絶対に 患者さんに 伝わる
怖いことだけど
これは 本当にそうなんだよね
そして ジレンマみたいだけど
リハビリ職の成長は
現場に出ないと
臨床に出ないと
絶対に 成長できない
んだよね
未熟で不安感があると
患者さんに 伝わってしまう
でも 成長するには
患者さんの前に 立たなければならない
ここが 新人時代の
苦しいところ
ただね
何年たっても リハビリ職は
未熟
なんです
でも 経験を重ねると
不安感なく 患者さんの前に立てる
なぜか?
スキルが身に付いたからか?
そうかもしれないけど
「自信」
を どこかで 持ったからなんだよね
スキルも何も無いのに
自信だけはある
リハビリスタッフも たくさんいるけどね 笑
かつても わたしも そうでしたよ
少なくとも
新人さんは
現場に出るまでに
不安感
を できるだけ 小さくしなければならないんだよね
不安を小さくする――自信の源の " 準備 "
ドコモの研修の話に戻るけど
新人さんに
いきなり たくさんの情報を覚えてもらうのは
厳しいから
「カタログに 書き込めるだけ 書き込もう」
って 提案していました
わたしが それぞれの機種について
スペックを説明する
D(三菱) F(富士通)
P(Panasonic) N(NEC)
SH(シャープ) S(ソニー)
… …
他にもあったんですけどね
それを どんどん 書き込んでもらったんです
実際 わたしも
バイトの新人時代
そうしていたからね
手で 書き込むことが
大事
なんだよね
で 合間に
こんな わたしの経験も
共有していました
…
まだ お店に出始めたばかりのころ
こんなこと あったんですよ
お客さんと
「どんな時に 携帯を使うか?」
って 話になったとき
「夜中 どうしても 目が覚める
その時 今何時なのかな?って
確認するんだけど
携帯を開いたとき
あの時 携帯の画面が
眩しいんだよね~」
って 言われたのね
その時 わたし
『あれ? そういえば…』
と 想って
お客さんに
「えっと たしか
携帯閉じたままで ボタン押すだけで
時刻とか 新着メールを
読み上げてくれる機種があったはずです!」
って そのお客さんの前で
書き込みだらけの カタログ開いたの
一所懸命 探していたら
お客さんが
「あ! これじゃない!?」
って わたしよりも先に発見してくれた 笑
えてして そんなもんだよね 笑
NECの機種だったと思うな
N903i だった気がします
もちろん 喜んでお買い上げいただきました
「今日に備えて
一生懸命 準備してきた」
それで いいんです
みなさんが 今感じている
不安感は
自分だけの オリジナルの
カタログを作ることで
小さくしてくれます
そのうち
携帯のスペックなんて
接客しているうちに
自然と 暗記しちゃいます
そのときには
堂々と
ニコニコと
お客さんに
いらっしゃいませ~♪
って 言えますよ
30歳過ぎたわたし(←当時ね)でも
できたんですから
若いあなたなら もっと早いですよ
…
なーんて 話してましたよ
集団のひとりとして――勘違いでも良い「自信」を
リハビリもそうなんです
新人さんなりに
あなたは あなたなりに
技術を身につけなければならない
もちろん
あなた ひとりで
患者さんの人生を
しょ(背負)いこむ必要はないです
そんなことを してはいけません
リハビリ集団で
その現場のスタッフ全員で
患者さんを お支えしています
患者さんにとっては
いろいろな スタッフが
入れ替わり 立ち替わり
登場するんだよね
その中のひとりに
あなたがいる
あなたは それを 認識したうえで
組織の一員 として
あなたにしかできないこと
リハビリを
しなくてはならないんだよね
いいかな?
大丈夫かな?
でね
そこで あなたに 自信が無いと
患者さんに すぐに 伝わってしまって
不安感を 持たれてしまうのでしたね
だからね
ダメセミナーの 特徴 構造を理解したうえで
上手に ダメセミナーを
利用していい
そして
「自信」を 持ってほしい
" 勘違いの自信 "
でも
まずは いいんですよ
私のダメセミナー体験――リスペクトとその限界
わたしの 最初の ダメセミナー?
あぁ それはね
ボバースコンセプト でした
最初に勤めた病院が
脳卒中専門の病院だったので
当時の リハビリテーション部の
スタンダードが
ボバースコンセプトだったんです
ちなみになんだけど
その後ボバースコンセプトは
エビデンスレベルが低い
という批判が強くなって
さらに リハビリ部内での
派閥争いも起きて
" ボバース使い " は
全員 病院から 追い出されました
わたしが勤めた その病院だけじゃないんです
日本全国で
似たようなことが 行われました
わたしは 実質リストラでした
当時は ものすごく 苦しんだけど
今思えば
あれは
「人生の好転」
でしたね
え? その理由?
ナイショですよ?
はははは!
だって それ話し始めたら
脱線しすぎですよ!
はははは
で
そのボバースコンセプト
わたしは もう そこでは学んでいません
でも
ボバースコンセプトを日本に紹介した
紀伊先生(紀伊克昌氏)
は 今でもとても
尊敬しています
マニッシュな魅力あふれる
先生なんですよ
ほら 見てみて 笑

あとね
大槻 利夫先生
という方もおられて
とんでもなく優秀な方でね
その方の
講義に触れたり
治療を見学したことは
今でも 財産ですよ
ボバース関連の 本も
いっぱい 読んだものです

でも
ボバースって組織は
国際的なものではあっても
やっぱり
日本の現場で働いての感覚では
「閉じている」
と いわざるを得ない
そして はっきりいって
「カースト」
の臭いがする
ボバースを学ぶ人
全員じゃないけど
「なぜ そうやって
リハビリをしているのですか?」
って 質問すると
「どこどこの研修会で
〇〇先生が 教えてくれたから」
って 当然のような顔をして
言う人が 実際にいるんですよ
これって
ダメセミナーの特徴だと
思いませんか?
ま この話をすると
また 長くなるから
過去の わたしの記事の
紹介だけしとくね
昔の記事だから
文章の感覚が 今のわたしと 違っていて
読みづらかったら ごめんなさいね
▼「評価する能力」への憧れ
|ボバースとの出会い・違和感・そして胸にしまった「問い」(1/3)
△ボバースに憧れつつも 違和感を抱いていた
" ボバース劣等生 " のわたし
あるセミナーで 紀伊先生から 強い衝撃を受けます
▼かつての"劣等生"が10年ぶりにボバース研修会へ
|若いPT君たちへ"還す"言葉(2/3)
△場面は突然10年後へ かつての劣等生のわたしが
再びボバースの小さな研修会に参加します
もう ボバースから学ぶものが 無くなっていたことを
確認した わたし
▼理想へ至る道が不安に覆われていても
|「道」の正体に触れ 踏み出した私(3/3)
△強烈な憧れを抱いた紀伊先生に近づく道は
わたしにとっては ボバースではありませんでした
それは 徹底した触診 だと知った
師匠と " 差し飲み " する 盛岡の夜
安全な組織が小さく見えるまで――守破離の「守」
少し 話をまとめますけど
新人さんはね
職場という組織
理学療法士協会などの
「協会」という組織
を まずは
徹底的に 利用する
安全なところに
身を置いてね
もしも その職場が
安全では無かったら
そこから 出て
自分を守る
資格を持つとは
そのための 盾になるからね
そして まずは
職場が求めるスタッフを
目指してみる
「なんで?」
って 思うこともあるかもしれないけど
その理由も聞くことも大事だけど
まずは 職場の型に ハマってみる
それと同時に
自分が 患者さんの前に立った時に
自信が持てるよう
準備し
学ぶこと
たとえ ダメセミナーであったとしても
それを利用して
学び
自信を持つ
もちろん その自信には
" 勘違い " が含まれている
ことを
自覚しつつだよ?
まずは それが
目指せるといいですね
するとね
職場が求めるものを
身体で 理解できるようになる
その時には
あなたが 見つめる
その職場は
新人時代よりも
ちょっと 小さく
感じられると 想うよ
茶道や武道でいう
守破離 の
「守」
を 目指そうってこと
最初から
破
だと
結局は 遠回りなものです
ま
まずは 「守」を
目指しましょう!
はははは
「守」のままでもいい――人生はひとそれぞれ
ただね
多くの セラピストは
そこで
止まってしまう
わたしは それを 批判しません
それで いいと 想います
それで 十分だもの
リハビリ職っていったって
いろんな人が いるし
それぞれに
人生の課題
があって
その 課題のテーマ も
みーんな 違う
リハビリの現場から
離れることも
大いに結構なこと
だと 想っています
こんなことを 書いたことがありましたね
▼リハビリは「人の生に触れる」
――" 治療 " を離れて歩む 3人の同期たち
△大学で教鞭をとる
美容整体のお店を開業
ユニバーサルツーリズムの会社代表
3人の同期(理学療法士)を紹介しました
それでも絶対に守ってほしい――たった " ひとつ "
ただね
あなたが どんな
セラピストになっていたとしても
絶対に していてほしいことがあります
難しいことです
今のわたしにも 難しい
それはね
「患者さんの声を
聞くこと」
です
患者さんの 言うことを聞け
という意味では ありません
患者さんを理解する
では
まだ 足りない
患者さんの 本当のニーズを知る
でも
まだ 足りない
「患者さんの
声なき声を
聞く」
んです
それはね
「この患者さんは
なぜ
今の わたしの前に
現れてくださったのだろう?」
を
考えることでも
あるんです
患者さん自身は
わからないし
教えてもくれません
セラピストが
自分の人生を
見つめていなければ
絶対に 成立しない
問い
であり
絶対に つかめない
答え
なんです
その患者さんと
お別れした
ずーーーっと 後に
その出逢いの 意味が
「あぁ!」
って わかることがある
そんな
「患者さんに聞く」
が
できるようになったら
いいですね
…
さっき
ダメセミナー
って 言った
ボバースコンセプト
そこの 大切な教えの中に
「患者さんから 学ぶ」
という ものがあるんだけど
わたし ずっと
その意味が よくわからなかった
でもね
いまは ちょっと
わかる気がしています
あなたがね
どんな リハビリスタッフに
なるのだとしても
患者さんの声を聞く
ことだけ
ずーーーっと 守っていれば
あなたの キャリアは
間違えない
あなたの 人生は
間違えない
と 想います
リハビリ職の 魅力って
わたしは
これなんだと
想っていますよ
結び――答えはナイショ
(ちゃっかり 注文していた
ビールが 2つ届く)
え?
意味わからない?
はははは
そうだよね?
患者さんとの出逢いが
偶然ではない
と
思っているのかって?
あ~
いい 質問ですね!
そっかぁ
そうだねぇ~
わたしは 運命論者
なんでしょうかねぇ?
そうともいえるし
違うともいえるんだけど
う~ん…
(ゴク ゴク ゴク
と ビールを飲む)
ぷはぁああああ!
うまいっ!
だはははは
答えは
ナイショ!
だって あなたに教えるには
まだまだ早い!
だはははは
さぁ 飲みましょう!
今度は あなたの話が
聞きたいなぁ~
「あ おねーさん!
今日食べるもの
何が おすすめですか?」
(やっと やっと おわりです~
ほんとーに
ありがとうございました!)
新人リハ職さんは何を学ぶべき?
――守破離の「守」と「声なき声」
(←最後はナイショです/連作・後編)

UnsplashのAbiwin Krisnaが撮影した写真
「中編」と同じ写真です 笑
