素晴らしい障害者就労継続支援B型事業所が岡山にある!
私がハラスメントを受けて退所した千歳の障害者就労継続支援B型事業所は、B型事業所にしては珍しく仕事をさせてくれるところだった。
しかも、デザイン関連の仕事をさせてくれる。
イラスト、ポスターやチラシ、動画などを製作しているからだ。
私は出版・編集の仕事をしてきたので、飛びつくようにその事業所に入った。
私の専門はコピーライティングだが、レイアウトもホームページ作成もしてきたから、その経験を活かせると思ったのだ。
前のB型事業所ではレザークラフトをしていたが、「仕事しないでください。作業してください」と職員から何度もそう言われて困惑した。
その前のA型事業所では手びねり陶芸とともホームページ作成等をし、オーバーワークになって退所した。
今度こそ、ちゃんとした事業所できちんと仕事をしてやると思って、仕事をさせてくれる千歳のそのB型事業所に入所したのだ。
利用者(障害者就労継続支援事業所に通所する障害者のこと)が20人以上いて、ひとりひとりにパソコンが割り当てられ、イラストを描く人にはタブレットも与えていた。
もちろんソフトも各パソコンにインストールされている。
無料ソフトしかインストールされていないパソコンもあったが、だいたいのパソコンには有料ソフトが入れられていた。
中には、プロ仕様のイラストレーター(Illustrator)とフォトショップ(Photoshop)がインストールされているパソコンもあった。
カネをかけている事業所だなと、入ってすぐそう思った。
利用者の中にはかなりのレベルのものを作る人もいて驚いた。
よほど指導がうまのいのかなと思ったが、その点は違った。
そのB型事業所は、「これこれこういうものを作って」という課題を各人に与え、ソフトの使い方も教えず作業をさせる。
私は「Canva」と「Filmora」というソフトを使わされた。
どちらも初めて使うソフトだった。
「Canva」は主にレイアウトデザインで使うソフト、「Filmora」は動画を作るためのソフトだった。
「Canva」は「Illustrator」にやや似ているので(機能はずっと低い)、使い方は間もなく覚えた。

「Filmora」が厄介だった。
だいたい動画なんて作ったことがなかったので、戸惑うことしきりだった。

モニタの画面に入る範囲にしか操作パネルはないのだと思って作業していたのだが、やがてスクロールすると画面の下に多くの機能を使えるパネルが出てきたので「くそッ」と思った。
それまでは「Filmora」ではできないと思って「Canva」も使うなどして動画を作っていたのだが、隠れていた機能を初めから知っていたら「Canva」を使う必要はなかったのだ。
それを教えないで作業させるのは、利用者に「考える習慣」をつけてもらうためかなと思った。
私は「イラストレーター」も「フォトショップ」も独学で覚えた。
フリー時代に出版・編集がデジタルに変わったので、それらデザインソフトの使い方を教えてくれる人がそばにいなかったからだ。
けれど、そのおかげで「とことん考えて考えて使いこなすコツ」のようなものを身につけることができた。
そういう経験があったから、「この事業所の指導法もそうなのかな」と思った。
しかし、私のように「考える習慣」のない人には、その方法は適切ではないと思った。
ソフトの機能と使い方をまったく教えないで初心者に作業させたら、提示した課題を作り上げるまで膨大な時間がかかるだろう。
作り上げても、よほどセンスのある人でないと素人デザインになってしまう。
経験があっても、きちんと指導しないと「売れる」ものを作るのは難しい。
しかしそのB型事業所は、行き当たりばったりの指導しかしていなかった。
例えば「Canvaの使い方」とか「Filmoraの使い方」、そして「コピー作りの基礎」「レイアウトデザインの基礎」「イラスト作りの基礎」「動画製作の基礎」というように、写真や図を多く入れてわかりやすくまとめた教本みたいものを作って教えればいいのにと思っていた。
そういう教本があれば、初心者でもある程度のものを作ることができるだろう。
しかし、千歳のそのB型事業所はそんなことはまるで考えていなかった。
だから、利用者にタダ働きさせることになっていた。
普通の会社ならそんなことはさせない。
余裕のない会社が多いので、まず初心者を雇うことがないだろう。
カネの無駄になるのが自明だからだ。
しかし、障害者就労継続支援事業所はその点の事情が違う。
障害者就労継続支援事業所は、障害者を通所させることによって国から多額の補助金をもらう。
ひとり通所させると、1ヵ月に15万円から20万円もの補助金がもらえる。
利用者が20人いて、そのすべてが毎日通所したら、事業所が受け取る補助金の月額は400万円近くになる。
ほとんどの障害者就労継続支援事業所はその補助金目当てで設立される。
その上、B型事業所は利用者に1日千円くらいしか払わない(A型は最低賃金の時給を払わないといけない)。
だから事業所は利用者に稼いでもらわなくても十分にやっていける。
そうであれば、利用者に丁寧に教える必要などない。
千歳のその事業所も「そうなのかな」と思った。
としたら何か悲しいな、と思った。
一般のデザイン事務所のようなところだと思って入所したのに、利用者に無駄な時間を与えているのは一般の会社ならあり得ないことで、それで少しがっかりしたのだ。
ハラスメントを受けたときは、職員は精神障害について勉強していないのだと思い知った。
その点でもそのB型事業所には問題があった。
ハラスメントを受けて退所してから、「note」で、岡山県にあるB型事業所を知った。
すごい事業所もあるんだなと感心した。
そのB型事業所は、利用者に漫画やイラストを描かせたりホームページを作らせたりしている。
もともと漫画のうまい人とかだけでなく、素人でもちゃんとしたモノを作ることができるように指導しているようだ。
たぶん、「タブレットの使い方」とか「各ソフトの使い方」とか「デザインの基礎」といった教本みたいなものを作って利用者を指導しているのではないか。
漫画に関しては「ストーリーの作り方」とか「漫画作成の基礎」とか「コマ割の仕方」といった教本を作って利用者に教えているのではないかと思えてならない。
「このB型事業所に通えばプロの漫画家とかになることも可能かも」と思っている。
投稿を読んでいるだけだから見当違いかもしれないが、他のB型事業所とはレベルの違うすごいB型事業所であることは確かだと思う。
私は前の前のB型事業所でレザークラフトを一年半くらいした。
まったくの初心者だったが、もともと手先が器用なことと物作りが好きなので、少し知っている職員からほんの初歩的なことを教えられただけで、あとは自分で考えてたくさんの商品を考え、作った。
どんなものを作ろうかと考え、イメージが浮かんだらコピー用紙にその形をラフで描き、コピー用紙で型を作って実際に使えるものになるかどうか確かめ、その上で革を使って商品を作っていった。
退所するまで40以上の商品を考えて作った。
ついでに、同じものを他の利用者も作ることができるよう、作業手順書も作った。
作業手順書は、基本編6枚、商品編40枚にまとめた。
ひとつの工程について1枚ずつ、ひとつの商品について1枚ずつ作ったのだ。
それをファイリングして退所した。


自分なりに「ひとつのことをやり遂げた」と思ったからだ。
何より、「仕事しないでください。作業してください」などと言う事業所になどもう通所したくなかったのだ。
どうせ通所するなら仕事をしたいと私は思っていた。
そして見つけのが、イラスト、ポスターやチラシ、動画などを制作している千歳のB型事業所だったのである。
「ここでなら仕事させてもらえる」と思ったわけだ。
確かに、高いスキルを持った一部の利用者は受注した仕事をしていたが、多くの利用者は無駄な時間をすごしていた。
もったいない話だと私は思っていた。
そう思って少し不満がたまってきていたとき、職員からハラスメントを受けた。
それで一気にうつ期に堕ち(私は双極性障害。以前は躁うつ病と呼ばれていた)、退所せざるを得なくなった。
私の場合、うつ期に入るとほとんど引きこもり状態になるので、通所するなんてできなくなるからだ。
だいたい、私にハラスメントをした職員のいるところに行くなんて、今の私には考えられない。
退所してから2ヵ月半くらい経ったが、うつ期はまだ続いている。
つまり、いまだに引きこもり状態である。
この前、そのB型事業所から謝罪メールが届いた。
私が役所にハラスメント被害に遭ったと告発したからだ。
それで事業所が慌てて謝罪メールを寄越したのだ。
ということは、2ヵ月ものあいだ、この事業所は私がうつ期に入ったのが自分たちのせいだとは気づいていなかったのだ。
障害者を通所させるところだから職員は精神障害に関してしっかり勉強しているのただと思っていたが違った。
だいたい、その職員は利用者に対して横柄(おうへい)な態度を取っていた。
障害者就労継続支援事業所の職員としては不適格だと言わざるを得ない。
そして私にハラスメントをした。
そのことに彼は2ヵ月間も気づかなかったのである。
しかも、その事業所の他の職員もそのことに2ヵ月間も気づかなかったのだ。
ちょっと信じられない話である。
うつ期から脱しても、別のB型事業所を探して入所するつもりはない。
障害者就労継続支援事業所にはもう懲りたのだ。
それでは経済的に生活していけなくなるのだが、今の私にはB型事業所が怖い存在になってしまっているのでどうしようもない。
けれど、少し触れた岡山のB型事業所のようなところが千歳にもあれば、うつ期から抜け出せればそこに入ってみてもいいかなと少し思う。
勇気を出してそのB型事業所にメッセージを送ったら、とても丁寧な返事をくださった。
障害者でも仕事ができるようにする事業所であるだけでなく、職員が利用者の障害をよく勉強していると感じたからだ。
B型事業所はだいたい評判が悪いのだが、岡山のそこだけはきっといい評判を得ていると思う。
★私が千歳のB型事業所を退所した経緯等は以下
