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もののけ姫、バック・トゥ・ザ・フューチャー、何度も観た映画をIMAXで観る理由

凄いことが起こっている。こちらは今週の映画ランキングなのだが…

https://www.kogyotsushin.com/archives/weekend/

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』公開40周年限定上映。ランキング3位。40年前の映画が3位。日曜洋画劇場、ゴールデン洋画劇場、金曜ロードショーで何度も放送され、もう国民の大半はどんな話なのか結末まで知っているのではないかとも思えるこの映画が3位なのだ。

御多分に洩れず、私もその売上に貢献した一人である。それこそ、子供の頃からVHSテープを擦り切れるほど観た映画だし、IMAXカメラで撮られている訳でもない映画だし、わざわざIMAXで観なくても…と、思っていた。が、妻に「IMAX、観に行かないの?」と言われ迷いつつ関連ポストを眺めていて、このポストを見てしまった。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』公開40周年限定上映を IMAXで鑑賞して限定ポスターを手に入れよう!

ぐぬぬぬぬぬ…、こ、これは欲しい。IMAXは鑑賞者特典が付くことが多いが、私はこのA3ポスターが好きで、毎回額装している。しかも、今回はBTTF海外版IMAX限定ポスター。欲しくならない訳が無い。映画を観に行かなかったとしても、絶対後から欲しくなる。まんまと、公開初日初回のIMAXを予約してしまった。

何度も観た映画をIMAXで観ると何が違うのか

特典に釣られて、映画を観に行くなどチョロい奴めと思われているだろう。甘んじて受け入れる。だが、背中を押した理由はもう一つあった。何度も観た映画を大画面高音質のIMAXで観ることの衝撃と意義を、10月の『もののけ姫』IMAX上映で知ってしまったのだ。

『もののけ姫』、1997年公開。言わずと知れたスタジオジブリ宮崎駿監督の大傑作である。中2の夏公開された映画だった。親の車で1時間かかる映画館に観に行き、前方席しか空いていないギュウギュウの映画館で、目の前のスクリーンを首をのけぞらせて観たのを覚えている。

その後、13回テレビで放送されているし、録画もしてるので、今更全部ストーリーを知ってる映画をIMAXで観たとて…と、完全に舐めていた。しかし、TLに流れる評判に衝動が抑えられなくなりIMAXへ。その結果、家のテレビで見るのとは全く違う映画体験を味わったのである。

良い。すごく良い。何が良いって音が良い。

家のTVでは気づけなかった音だらけだ。いろんな音がする。厚みが違う。奥行きが違う。これだけで全く別の映画を見ているような体験だ。アシタカが物見の櫓に登っていくミシミシという音も、家のTVよりずっと臨場感ある音になっている。

金ローで観るのとは、まるで別作品のように全ての解像度が上がって見える。いや、4Kデジタルリマスター版なので、当然解像度は上がっているのだが、絵が大きく、音が鮮明になることによって、体感というか、理解度の解像度も跳ね上がるような体験をした。

家のテレビで一度見た映画だと油断して、ながら仕事で見ているのと、料金を払い作品としっかり対面で向き合うという時間は、緊張感がまるで違う。また、高精細の大画面を隅々見渡せることで、テレビ画面では目が行き届かなかったディティールにまで気づくことができる。

恥ずかしながら私は、ハンセン病のおじいさんが「その人(エボシ御前)を殺さないでくれ」とアシタカに懇願するセリフで、包帯が涙で滲むことにIMAXで見て初めて気がついた。

映画館だから集中していたというより、金ローをメチャクチャぼんやり見ていたのだろうと思う。そら、宮崎駿監督も配信に乗り気じゃないわけである。

ずっと引っかかっていたモヤモヤにも自分なりに答えが出せた。冒頭のタタリ神討伐シーン。私は、眉間を射抜いたとは言え、アシタカの2本の矢で、タタリ神化した巨大イノシシ(ナゴの守)を倒すのはやや無理があるのではないかと思っていた。

IMAXで久しぶりに見て気づいた。じいじに「アシタカ!タタリ神に手をだずな!呪いをもらうぞ!」と釘を刺されていたアシタカは、最初は牽制していたが、逃げそびれた村娘たちを守るため、仕方なくタタリ神に矢を射る。これが一射目の矢。

結果、タタリ神のウニョウニョは天高く伸び上がり、アシタカの腕に巻き付く。今まで、これは目を射られたタタリ神の怒りからくる攻撃だと思っていたが、これは攻撃というより、手を出したことで、タタリの譲渡が自動的に始まっているのだ。

呪いをもらっている最中なのである。

2射目には、既にそのタタリで得た力が宿っているので、ナゴの守を倒すほどの威力があったと考えられる。

腕に巻き付いているニョロニョロ(タタリの力)

また、2025年の今観たことによって刺さるセリフも変わってくる。個人的には乙事主様の

「「わしの一族を見ろ。
 みんな小さくバカになりつつある」」

というセリフに、昨今の国内の状況を言われているようで抉られてしまった。

このように、物語を全部知ってる同じ映画でもIMAXの高解像度、高音質で見ることによって体感や経験のレベルが変わってくるのだ。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

では『バック・トゥ・ザ・フューチャー』IMAXはどうだったか。こちらも『もののけ姫』同様に、大画面と良音で見ることで全く違う映画体験になった。子供の頃から何度も観てるので今更発見は無いだろうと思ったら、とんでもなかった。いくつも気づきがり、どれだけ、ボーっとテレビ画面を見てたのか思い知らされた。

例えば、マーティは冒頭、トレードマークのダウンベストを着ていない。着るのは深夜にドクに呼び出されてからだ。理由は明快、マーティとドクの息が白い。11月のヒルバレーの夜は寒いのだ。カリフォルニアの11月は、日中平均20℃前後だが、朝晩は10℃くらいにまで冷え込む。

マーティの息の白さに今頃気づいたのだ。

また、マーティが憧れる4WDがTOYOTAなのは元より、マーティの部屋の時計はPanasonic、ビデオカメラはJVC、ドクが持つデロリアンのリモコンはFUTABA、実験に使ってるストップウィッチはSEIKOとCITIZEN等々、画面が大きく鮮明になることで小道具のディティールがハッキリし、1985年当時、どれだけ日本商品が米国を席巻していたのかがより鮮明にわかる。

あとこれは、高画質は特に関係ないのだが、マーティを演じるマイケル・J・フォックスがスケボーが上手いことに改めて気付かされた。スタントシーン以外の顔が映るショットでも普通に乗りこなしている。子供の頃から観ていたせいで、当たり前になっていたが、普段乗っているか、かなり練習していないとあんなには乗れないはずだ。

しかし、40周年とは言え『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、午前十時の映画祭では、もはや常連の作品だしリバイバルも珍しくない。それが第3位のヒットになるとは…これは、ただ情報として映画観るのではなく、映画を体験するという時代の始まりを予感させる。今後のIMAXリバイバル上映のラインナップが楽しみである。

A3ポスターもゲットして早速額装したし、満足満足と思ったら、4DXの吹替は、マーティ:三ツ矢雄二&ドク:穂積隆信版だということを知ってしまった。

てっきりソフト版の、マーティ:山寺宏一&ドク:青野武版だと思っていた。Great Scott!私は、三ツ矢マーティ原理主義者である。これを観ない手はない。さっそく、映画館に戻らねば。

Back To The Theater!

それでは、読んでいただきありがとうございました。

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