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【つながる旅行記#450】琴弾山を登り、『銭形砂絵』の由来に思いを馳せる【観音寺】

前回は例によって高いところに登り、途中で歴史ある鳥居に出会ったりした。

さて、琴弾八幡宮から第69番札所・観音寺を目指して自転車を走らせているわけだが、距離はさほどでもないのであっという間に到着だ。

神恵院・観音寺

おや?

看板を見ると、『六十八・六十九番札所』と書いてあるぞ……?

そう、実はこの場所は2つの札所が同じ場所に存在するというレアな霊場らしい。

なんだか一気に2つも制覇できてお得な気分だね!

ほう……!

どちらが神恵院でどちらが観音寺なのかはよくわからないが、一つ言えることは、今はお寺を見るよりもちょっと休憩したい気分ということである。

とはいえ、境内の中に休憩所なんてあるわけが……

いやめっちゃ立派な休憩所があったわ!!


余裕で寄っていきます!!

さて、そんな休憩所には『OHENRO88』と書かれたサイクルジャージが展示されていた。

なるほど、お遍路のスタイルの中には自転車遍路もあり得るのか。


しかし服まで売っているなんて、まるで第1番札所の霊山寺を思わせるが、『六十八・六十九番札所』なのにこんなものを置いているのはちょっと不思議だ。

まあでも、旅先でちょっとした上着とかが欲しくなることはよくあるし、お遍路終盤に向けて装備を整えたい人には助かるかもしれない。

住職着用サイクリングウェア

そしてまさかのこのサイクルウェア、住職も愛用しているらしい。

住職+自転車』という発想は自分の中に存在しなかったが、世の中にはそんな住職もいるんだな……!

こんなところにも寛永通宝
ソフトクリーム休憩

少しばかり休憩したところで、近くにあるあれこれに寄っていこう。

まずは『根上がり松』というものがあるらしいので階段を登っていく。

しかし『根あがり』とは一体どういうことなのだろうか?

お、見えてきたぞ……!

根上がり松

こ、これは想像以上に『根上がり松』だわ!!

自分は天橋立三保の松原で数多くの松を見てきたと思うが、こんな不思議な生え方をしている松は初めて見る。

自然というものは、たまにこうやっておかしなものを作り上げるよな……。

山口の井戸

そしてしばらくいくと、『山口の井戸』というものを発見。

解説を見ると、『弘法大師が観音寺の住職をしていたときに、旱魃が続いて住民が苦しんでいたのを哀れんで、井戸を掘って救ってくれた』とのことだ。


……なんだか数日前に徳島の金泉寺でも同じ話を聞いた気がするが、『弘法大師+井戸』の組み合わせは全国レベルで見られるものだ。

そりゃもう弘法大師の出身地たる香川(讃岐)なら、当然そういう話はあり得るというものである。

というかむしろ、この類の話が全国に広がったきっかけは、水に悩む香川での満濃池改修や井戸掘りの実体験を信者たちが伝えたからなのでは……?

(やっぱり、しっかりとした事業実績って大事なんだな)

すぐそこは海岸だが、真水が出るので助かったそうな
今は飲用には適さなくなったものの、まだ使えます!

それでは周辺の散策もそこそこできたことだし、いよいよ銭形砂絵を上から見るために再び山道を登っていこう。

観光で重要なのはフィジカル!!

また階段の登り降りかよと思いつつ、着実に高度を高めていく。

動ける体に感謝を……!

ん……?

あの砂っぽい色の部分はもしや……?

おお!あれが銭形砂絵か!

半分だけネタバレを食らった感があるが、これは良さそうだぞ!

自分はミニチュアが大好きなのだが、これはもしかするとサイズが大きくなるパターンも好きなのかもだ。

(もしやサイズが変わるというだけで楽しくなる人間なのでは……?)


なにはともあれ、こりゃ早く全体像が見たいね!

大量のビニールハウスも見えた

さて、そんなわけで展望スポットにようやく到着である。

果たしてどんな感じで見えるのか……!

良いねえ……!!


なお、銭形砂絵は上から見たとき良い感じに見えるようにと、楕円形で作られているそうだ。

今は航空写真という便利なものがいつでも見られる時代である。

さっそく見てみよう!

おお、確かに楕円形になっている。

なんだかこういう手法を見ると田舎館の田んぼアートを思い出すわけだが、見る高さによっても伸ばす比率は変わりそうだし、昔の人がどうやって今の比率を導き出したのかは気になるところだ。


しかし、そもそもなぜこんなものを作ろうと思ったのだろうか?

近くにあった解説看板を読んでみる。

ふむふむ……。

どうやら銭形砂絵は寛永10年(1633年)に「領主が来るからなにか作ってお出迎えしよう!」ということで、住民が一夜でこれを作り上げたという話が伝わっているらしい。

とはいえ寛永通宝の鋳造開始は寛永13年からだそうなので、当時は何か別の銭で砂絵を作っていたか、これが作られたストーリーである可能性がありそうだ。

まあ何百年も前からの伝統となると、由来が曖昧になるのはよくあることなのだろう。


まあでもね、肝心なのはご利益だから!

なんでも、この銭形砂絵を見た人は『健康で長生きできて、金に不自由しなくなる』とか!!


おいおい……!

自分は弘法大師が植えた長命杉のパワーもゲットしているので、もはや無敵じゃないか!?

あと足りていないご利益は……

『人間関係』とかですかね?


ま、まあそれは追々頑張るとしよう。

出雲にでも行こうかな……)


そんなわけで、銭形砂絵のご利益をゲットしたのでまた山を降りていこう。

気がつけばこの琴弾山を2回も登り降りしているわけだが、琴弾山の標高は70mなので、非常にイージーな山なのだ。

ああ、こういう気軽に登れる山が近くにあるのって良いよな……!

そんなことを思いつつ、有明浜を目指す自分なのだった。


次回へ続く!!


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