マツコの番組にも出演!日本一のおむすびマニアが22の注目事例で語る「2025年のおにぎりトレンド」
【2000日連続&1400リポート達成記念】
これまで、日本中を巡りながら、おにぎりを売っているお店を探し、そこで売られているおにぎりの食リポートをほぼ毎日noteの中で書いてきた。
さらには、それらの分析やまとめも記事として多数書いてきている。
日数で言うと連続2000日以上、純粋なおにぎりリポートの数で言うと1400回(1400種類)になる。
間違いなく、日本で一番おにぎりの種類を食べて、それを多くの人に伝えてきているはずだ。
(マツコのTVにも出演し、おにぎりの世界の素晴らしさを伝えてきた)
先日も「note×ことりっぷ」の旅企画にて、古代米を使ったおにぎりを全国で探し求めた記事が最優秀賞を受賞した。これだけの数のおにぎりを実際に現地で味わい、観察してきたからこそ、今愛されているおにぎり、そしてこれから愛されるであろうおにぎりの未来が見えてきた。
少しだけ、自分のことを話しておきたい。
これまで長年、有名企業の商品の企画やプロモーション、ブランディングなどを行い、地域や企業のマーケティングやコミュニティ運営のコンサルティングにも携わってきた。つまり、過去と今、そして未来の流れを考えることをずっと続けてきたということになる。
そこで今回は、これらの経験を活かし「2000日連続&1400リポート達成記念」として、2025年のおにぎりトレンドを予測してみたい。
(22のおにぎり事例は、すべて自分自身が食べて書いてきたおにぎりリポートです)

キーワードは「個性」と「ファンづくり」

➊5つの背景
まずは、2025年の状況、そしてこれから考えられることを書き出していきたいと思う。ここ数年のおにぎり専門店ブームを受けて2025年のおにぎりを考えていきたい。
1.米価格の急上昇
主食である米の価格が近年、急激に上昇しており、消費動向に大きな影響を与えている。
こちらのニュースによると2025年1月の米価格は前年の同月よりも78%も上がっている。また、2月に入りさらに上昇をしている。
「スーパーでは5㎏で5000円」という衝撃的なワードで国会でも取り上げられている。
米価格がダイレクトに直撃するおにぎり販売店の仕入れ面や価格設定に大きな影響が出るのは間違いない。
2.おにぎり専門店の競争激化
ここ数年のおにぎりブームともいえる現象を裏付けるように、おにぎり専門店が急増している。
こちらの記事によると、2020年の時点で1100軒だった専門店が僅か4年の間に2000軒を超える数になっているらしい。コンビニのおにぎりとの差別化が求められると同時に、店舗が集中している都市部などでは競争も激化してくることが考えられる。
3.おにぎり製造機械化の進歩
最新の技術で機械自動化されたおにぎりのクオリティが向上していて、すでに多くの店舗での導入が進んでいる。
先日、自動化でつくられたおにぎりを試食したが、ふんわりと美味しく、職人が手で握ったおにぎりとの区別がつかないほどだった。手握りの良さと機械化の合理性の融合が、新たな価値を生み出す可能性がある。
4.インバウンド需要の増加
円安が追い風となり、海外からの観光客が増加している。
こちらの記事によると、2024年の訪日客数は3686万人。過去最多を更新しており、この傾向は2025年以降も続いていきそうである。
インバウンドの需要の中でも日本の食は注目されており、お寿司やどんぶりに続く米食メニューとして、おにぎりにも多くの視線が集まっている。
また、海外にも専門店ができて行列ができるなど、日本の伝統食としてのおにぎりの価値が評価され始めている。
5.地域の食への注目
インバウンドの拡大によって、有名観光地や都心部に集中していた注目が各地域へ分散している。
アメリカのニューヨーク・タイムズが、世界各地の旅行先の中から選んだ「2025年に行くべき52か所」の中で富山市が選出されている。
2023年の盛岡市、2024年の山口市に次いで地方都市が選ばれたことになる。
2025年以降は、他の地域も含めさらに注目が高まるに違いない。

➋全国のおにぎり販売店をフレームワーク化
現在のおにぎり専門店や販売店の状況を、視覚的にわかるように整理をしてみたいと思う。そこで使いたいのが、4象限マトリクスというフレームワークだ。
4象限マトリクスとは、2軸が交差して生じた4つの領域から物事を分析するフレームワークのこと。ビジネスの伸長ポイントを見つけ出したり、問題や課題の解決策を探るのにつかわれたりする。
厳密に言うと、2軸の設定にはいろいろ決め事があるみたいだけれど、今回は誰にでもわかりやすく視覚的にわかるように設定をしてみたい。
◎縦軸
おにぎりの価格帯を表してみる
(上が高価格、下が低価格)
◎横軸
そのお店の客層を含めた特性を表してみる
(右がインバウンド/SNS、左を地域密着)
それを元に、おにぎり専門店・販売店を系統別に表したものがこちらになる。(系統については、自分の主観で分けています)

系統だけだと、どうしても感覚的なものになってしまう。
そこで、みなさんにも具体的にイメージしてもらえるよう、このフレームに実際の店舗をあてはめてみた。
(こちらも、自分の主観で配置しています)

この図から、次のことが見えてきた。
1.ブームを牽引している「高価格×インバウンド」
現在のおにぎりブームを牽引しているのは右上にある、映え系、ぼんご系、バーガー系といった「高価格×インバウンド・SNS」ということがわかる。
海外からの観光客や若い世代を中心に、おにぎりの新しいカタチというものが認識されてきているということだろう。最近、新しく開店しているおにぎり専門店もこの系統が非常に多い。
2.おにぎり文化を支えている「低価格×地域密着」
反対に右下にあるお米屋、和菓子屋、地元のおにぎりといった「低価格×地域密着」
こちらはまだブームとなっていないが、これまで長く愛されてきたおにぎり店である。物価の上昇やインバウンド疲れなどの反動で今後注目が集まる可能性はある

➌2つのトレンドの鍵
これらの背景を踏まえ、2025年のトレンドを考えていきたい。
そのキーとなるのが次の2つになる。
1.個性(美味しさを追求した進化)
まずひとつめの鍵となるのが「個性」である。
言い換えるとすれば、「美味しさを追求した進化」になる。
米価格の上昇や専門店の増加など、競争が激化する中でおにぎりの価格アップをしなくてはならない。また、製造方法などの情報が一般化したり、機械による自動化の普及なども進み、どこのお店でもふわふわで美味しいおにぎりが提供されていくことだろう。
一般化されたおにぎりの中では、個性がないと生き残れない。
そのため、各おにぎり店ごとの個性というものが重要となってくるはずだ。
これから求められるおにぎりの個性については、後ほど述べていきたい。
2.ファンづくり(地域のおにぎりへの注目)
もうひとつの鍵になるのが「ファンづくり」だ。
それは「地域のおにぎりへの注目」というものにもつながる。
新規のお客さんを追い続けるのではなく、地元から愛され続けるおにぎりだったり、その地域にしかないおにぎりを求めて人がやってくるということになる。

➍2025年のおにぎりトレンドはこれだ
ここからは、2025年のおにぎりトレンドを注目の事例とともに挙げていく。
(注目の事例はすべて、自分自身が実際に経験したレポートです)

1.個性(日本料理のさまざまな技法が加わる)
米価格の高騰やインバウンド需要の高まりに加え、専門店増加による競争の激化が加速する。その中で間違いなくおにぎりは進化をしていくだろう。
高級な食材を使うなども考えられるが、それだけだと限界もある。
そこで注目するのが、日本料理の技法が取り入れた新しいおにぎり。
これまでのおにぎりでは、握ると焼くぐらいしか技法が使われていなかった。この先、さらに進化をしていく上では、揚げるとか出汁をつかうなど、様々な技法を使ったおにぎりが次々にでてくると思われる。
その参考事例をこれまでのおにぎりレポートとともに紹介していきたい。
👉揚げおにぎり
・OMUSUBI CAFE (代官山) 玄米丸揚げ味噌

・アゲラー本舗(川越)揚げおむすび

👉出汁とおにぎり
・西利 (京都嵐山) 焼きおにぎりの京漬物だし茶漬

・いち松(御成門)鮭皮+出汁

👉揚げ+あんかけおにぎり
・サロン美沙和(さいたま市)海老オランダむすび


2.個性(味の多様化)
おにぎりといえば、味はしょっぱいものというのが一般的だが、2025年は個性を追求するなかで、さらに幅広い味の展開が進むしれない。
一般的にグルメ料理として人気である、辛いや甘い方向も可能性としては考えられる。スパイスを効かせた辛いおにぎりや、デザートのように甘いおにぎりなど、新たな味覚体験が生まれるかもしれない。
そのヒントになる事例をこれまでのおにぎりレポートとともに紹介していきたい。
👉スパイスを効かせた本格カレーおにぎり
・東印度咖哩商会(不動前)ばくだんカレー

・土鍋カリーぼんた(新宿)スープカレーにターメリックおにぎり

👉デザートとして楽しめる甘いおにぎり
・つくし(川口)いが饅頭

・ハスつか考案👉甘く冷た〜い雪見おにぎり


3.ファンづくり(町おにぎりに注目)
おにぎりの高級専門店などが増える反動で、町中華のように、親しみがあり、地元から愛される「町おにぎり」に注目が集まることも考えられる。
また、おにぎり店だけでなく、米屋や和菓子店など、地域に根差したおにぎりの良さが見直されるだろう。
また、おにぎり店を中心とした人と人とのつながり、地域コミュニティみたいなものも増えてくるに違いない。
地元の人たちから、長く愛されるおにぎり。そのヒントになる事例をこれまでのおにぎりレポートとともに紹介していきたい。
👉町のおにぎり屋さん
・きすず(常盤台)まいたけ天

・東京の町おにぎり店大集合
蒲田屋(十条)/もがみ(西日暮里)/小島米店(成増)/飯塚精米店(学芸大学駅)/マルナカ伊勢屋(板橋)/あけぼの(新秋津)

👉米農家のおにぎり
・うおぬま倉友農園おにぎりや(南魚沼) 鮭

👉おにぎり屋を中心とした地域コミュニティ
・近藤さんちのおにぎりカフェ(与野)


4.ファンづくり(地域おにぎりに注目)
都市部を中心としたおにぎり専門店の一般化の反動により、都市部では食べられない、その地域でしか食べられない地域おにぎりへの注目が高くなってくることが考えられる。また、地域おにぎりを中心に町おこしなども活発化してくるだろう。
注目の地域おにぎりの事例を挙げてみる。
👉注目の地域おにぎり
・標茶駅(北海道)エゾ鹿肉のおにぎらず

・知念商会(石垣島)オニササ


5.ファンづくり(おにぎりツーリズムの提言)
映画やドラマのロケ地やそれに関連する食を求めて地域を巡る「聖地巡礼」
がブームになっている。
今後は、地域のおにぎりにもそのような要素が加えられてくるかもしれない。
そして、その先にあるのは「おにぎりツーリズム(おにぎリーズム)」ではないかと思う。それは、土地の食文化を感じられるおにぎりが観光資源として活用されるということ。食を通じて地域の歴史や暮らしに触れる「ガストロノミーツーリズム」との親和性も高い。
次からは、おにぎりツーリズムになりえる注目のおにぎりを紹介したい。
👉おにぎりツーリズム(おにぎリーズム)にふさわしいおにぎり
・NHK朝ドラ「あまちゃん」のロケ地
三陸リアス亭(久慈駅)うにおにぎり

・NHK朝ドラ「ちむどんどん」のモデルになった
笑味の店(大宜味村)まかちぃくみそぅれランチ


➎2025年のおにぎりに期待すること
2025年は、おにぎりが「個性」と「ファンづくり」の二極化を進めながら、さらなる進化を遂げる年となるだろう。
日本の食文化の原点とも言えるおにぎりは、競争の中で、より洗練され、より地域に根差したものへとシフトしていくだろう。また、おにぎりを通じた旅の楽しみも広がり、新たな食のトレンドとして「おにぎりツーリズム(おにぎリーズム)」が注目される時代が来ると期待している。
これからも、おにぎりの未来を見つめながら、全国のおにぎりを巡る旅を続けていきたい。
これからも全国に売られているおにぎりの食リポートを中心に、おにぎり情報をどんどん発信していきます。
引き続き、ハスつかのnoteをよろしくお願いいたします!
(最後まで読んでいただきありがとうございました。これまでの経験をもとに、かなり熱量を込めて書いたので、感想などもいただけると嬉しいです)
2300日経ってから書いた自己紹介記事になります。自分のやっていること、書いてきたことが詰まっています。よろしければ、ぜひ、お読みくださいー
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