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質問1597:なぜでしょうか。打とうという意識があるかないか?

昨日、壁打ちして自分がどうやって打ってるか録画しました。時々やります。録画とは関係ないんですが、バックのスライスは、いつも安定していて、ボールの回転も結構見えていて何も考えず試合でも打てる。壁打ちだとさらによく見える。ところがフォアは見えてない。壁打ちで比較したらさらに実感しました。フォアでも振らずに見送ったらよく見える。それで、思いつきでフォアのスライスで壁打ちしてみたら、ボールの回転がよく見える。フォアスライスって、基本、フォアボレーの延長みたいな感覚ですが、ボレーの時よりよく見えたような。フォアスライスの後、普通にフォア打ったら精度も上がったような。さらなる発見は、フォアスライスは実は、回転の変化で厚くあてたり薄くあてたり、なんか、ドロップもできたら普通にシングルスで使えるなと思いました。なぜでしょうか。打とうという意識があるかないか?ですかね。

回答


▶「打たないつもり」で、よく見える


ボールの見方が奏功しているようで、何よりです。

ご明察です。

「打つ意識」につきまして。

プレーヤーは、自覚できないレベルで、特に苦手なショットほど、打つことを意識しています。

逆に習わなくても(習わないから)打てるようになるバックハンドスライスなどは、打つ意識すらないから、ボールがよく見えて上手くいくのです。

意識と眼識とは、トレードオフの相談だからです(関連記事「『こだわりの味』にこだわると?」)。

▶ボールの回転をアリアリと見る方法


さてボールの見方に迷子になったら、矢吹ジョーをマネするのでした。

もっと言えば、ラケットを持たずに前衛に入れば、後衛同士が打つラリー ボールの回転がアリアリと見え始めます

それができる能力が、ある。

だとしたら、その見方をプレー中 もずっと再現すれば、テニスは上手くいくのです。

ですから故・長嶋茂雄さんは、敬遠(故意四球)されてバットを持たずにバッターボックスに入ったとき、ボールがハッキリクッキリ見えていたに違いありません(関連記事「『弘法筆を選ばず』by長嶋茂雄」)。

ですから「天然さん」だと上手くいく

ちゃんと打とうとする「人工さん」であるほど、「打つ意識」がバリバリで、ボールが見えなくなってしまいがちです。

▶イップスになる人は頑張りすぎ。だからジョブズは言った


逆にイップスになる人は、バカがつくぐらい真面目ですよ。

スランプに陥るとどこが悪いのか、打ち方 やフォームについて考えたりするから、高じてイップスになるのですから。

ですからそういう人ほど、カジュアル・テニスだと上手くいく(関連記事「真面目にやるほど下手になる!? カジュアル・テニスのススメ」)。

「バカであれ」というスティーブ・ジョブズのメッセージは、金言なのです(関連記事「ジョブズ、大拙、リー、言ってることは同じ」)。

▶一般プレーヤーこそ決め球より、「落とし球」


フォアスライスの発想は、よいと思います。

特に走力がそこまで高くない一般プレーヤーに対してこそ、ドロップショットは使うと効果的。

テニスコートは横よりも 縦のほうが長いですからね。

より長く相手を走らせることができます。

このときも「打つ意識」が入ると、上手くいきません。

ボールの回転だけを見て、あとは勘で距離感と方向性をコントロールするノールックで仕掛けるのがおすすめです(関連記事「『勘』で狙う」)。

勘で狙うなどというと、「カンピューター」などと揶揄されもしましたが、それは違うのです(関連記事「感覚はCPUを超えた?高性能『カンピューター』の巨匠」)。

下記動画が参考になると思います(関連記事「ダスティン・ブラウン、かく語りき」)。

https://youtu.be/iPCJLcxVPJw

▶「緩く打つと危ない」は思い込み


ドロップショットを使うにあたって、「緩く打ったら相手に打ち込まれるのではないか?」という懸念があるならば、それは違う意味での「現実に対するイメージのズレ」です。

その思い込みがあると、ドロップショットは打てません

テニスは、視座を180度ひっくり返すと見えてきます(関連記事「視座をひっくり返せば見えてくること」)。

ご自身がいきなり短く落とされるボールを打たれたら(そのクオリティにもよりますが)、難儀でしょう?

だとしたら、相手も難儀するのです。

「セイバー」などもそうでしょうね(関連記事「反射的なプレーで、精神的な安らぎを」)。

https://youtu.be/OOZZdGVRIsU

いえ、シングルスのみならずダブルスでも、相手ペアが雁行陣の場合、後衛側の手前にポトリと落とせば、前衛も逆サイドへは反応しにくいものです。

後衛と前衛のどちらが取るか、迷いを誘えるかもしれません(関連記事「『迷い』は三毒の中でも最強最悪」)。

あえて話を逸脱させると、チャンスボールに限ってふかすミスも、少なくありません(関連記事「チャンスボールに限って『ふかす』のはなぜ?」)。

緩いボールほど、「現実に対するイメージのズレ」を誘える可能性もあります(関連記事「ところが、だまされてしまう!」)。

▶打ち方ではなく、「見方」でドロップは決まる


では、どうやってドロップショットのクオリティを高めればよいでしょうか?

打ち方ではありませんよ。

「ボールの底をえぐりつつラケット面を開いて……」などと意識しているとき、ボールの回転は見えてません

するとクオリティは下がるのです。

回転だけ見て、あとは距離感と方向性とは「勘」で打つ、意識しない姿勢が大事です。

ですから、意識させる常識的なテニス指導は、真逆なのです。

「ボールの底をえぐりつつラケット面を開いて……」などという操作は、ボールの回転が見えていると、勝手に現れます

ですから新しいボールの見方が大事なのです。

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)


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