オハイオで出会った三か国語の家庭|フランス語・日本語・英語で暮らすリアル⑦
オハイオ滞在中、
従姉はいろいろな場所へ連れて行ってくれました。
有名な観光地ではなくても、
実際に人が暮らしている場所を訪ねる時間は、
とても貴重でした。
その中でも特に印象に残っているのが、
従姉の子どもが通う幼稚園のお友達の家へ
遊びに行った時のことです。
◆一つの家の中で三つの言語
その家庭は、
ママが日本人、パパがアメリカ人のご夫婦。
でも話を聞いていくうちに、
その暮らし方がとてもユニークだと分かりました。
二人が出会ったのは、
なんとフランス。
そのため、
・夫婦同士の会話はフランス語
・ママと子どもは日本語
・パパと子どもは英語
という形で、
一つの家の中で三つの言語が自然に使い分けられていたのです。
私はその話を聞いて、ただただ驚きました。
語学というと、
「勉強して身につけるもの」というイメージが強かったのですが、
この家庭では、
言葉そのものが“生活”になっていたのです。
◆日本人ママさんの英語勉強法
その日本人のママさんは、
英語が特別得意というわけではないと話していました。
でも、日常の中で続けている勉強法が
とても印象に残っています。
それは、
テレビやニュースを見る時に
英語字幕(聴覚障碍者用)をつけること。
映画を日本語字幕で見るのとは違い、
ニュースの内容がそのまま英語で表示されるため、
聞き取れなかった単語を
あとから字幕で確認することができます。
しかも字幕は少し遅れて表示されるので、
まるで答え合わせのように使えるのだそうです。
これは本当にいい方法だと感じました。
日本語に訳されたものではなく、
そのままの英語に触れることで、
リスニングと語彙の両方を同時に鍛えられる。
日本では同じ環境を作るのが難しい場合もありますが、
とても実践的な学び方だと思いました。
◆手でピストルのまねをしただけで停学
その家で、もう一つ驚いた話を聞きました。
お子さんが幼稚園で遊んでいる時、
ふざけて手をピストルの形にして
お友達に向けたことがあったそうです。
すると、
注意だけではなく、
なんと停学になったというのです。
私は思わず聞き返してしまいました。
手でピストルのまねをしただけで、停学?
もちろん、園や地域によって違いはあると思います。
それでも、
銃に関することに対して、非常に厳しい社会であることを
強く感じました。
日本で生活していると、
なかなか実感しにくい感覚です。
同じ「子どものふざけっこ」でも、
その受け止め方はまったく違う。
その違いに、私は大きな衝撃を受けました。
◆暮らしの中で見えてくる違い
この家での時間を通して感じたのは、
・言語
・勉強方法
・安全意識
そのすべてが、
日本とは違う前提の上に成り立っているということでした。
旅行だけでは見えないことが、
暮らしの中にはたくさんあります。
オハイオでの滞在は、
そうした違いを一つずつ知っていく時間でもありました。
▶ 次回
次回は、
アメリカの幼稚園の安全対策や、
子どもを一人で留守番させられないという話など、
子育てと治安の違いについて書きます。
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