オハイオで気づいた日本製の価値|“当たり前”が特別だった生活の中の評価⑤
オハイオに着いた翌日。
従姉が
「今日は疲れているだろうから、まずは近所の人に会おう」
と連れて行ってくれました。
その相手は、
日本語がとても上手なアメリカ人女性。
日本人のご主人を亡くしたあと、
お子さんを連れてアメリカへ戻り、
オハイオで暮らしている方でした。
そして、従姉家族がこの土地へ移るきっかけになった、
とても大切な存在でもあります。
◆本当に日本語が上手だった
実際に会ってみると、
日本語はとても自然で流暢。
会話もまったく違和感がありませんでした。
英語があまり話せない従姉にとって、
この方の存在がどれほど大きかったのか。
その理由が、すぐに分かりました。
そしてこの時の会話の中で、
今でも印象に残っている話があります。
◆毎年、日本で買って帰るもの
彼女は毎年一度、
お子さんを祖父母に会わせるために日本へ行くそうです。
そしてそのたびに、
必ずお子さんのために買って帰るものがあると言います。
それが、グンゼの下着でした。
理由を聞くと、
・生地の肌触りが良い
・縫製がしっかりしている
・長く使っても品質が落ちにくい
そうした点を高く評価しているとのこと。
日本にいると、
こういう品質は「当たり前」に感じてしまいます。
でも海外で暮らす人にとっては、
日本製の丁寧さや細やかさは、特別な価値になる。
そのことを、この時初めて実感しました。
◆現地の衣料品店で感じた違い
午後は、
従姉と子どもたちと一緒に近くの衣料品店へ。
滞在中に着る服を何枚か選ぶためです。
現地で服を選ぶのも楽しい時間でしたが、
見ていて感じたのは、サイズ感や縫製の違いでした。
もちろん好みもあると思います。
でも私には、
日本の服の方が細かい部分まで丁寧に作られているように感じられました。
◆レジでの会話が聞き取れない
買い物の中で、もう一つ印象に残ったことがあります。
レジに行くと、
店員さんがいろいろ話しかけてきました。
でも、スピードが速くて聞き取れない。
私は従姉を呼びましたが、
従姉もよく分からない。
二人で何度か聞き返していると、
店員さんは笑顔で「大丈夫、大丈夫」という雰囲気。
どうやら、
特に重要な話ではなく、ただの世間話だったようです。
この感じ、どこかで経験したことがあると思いました。
初めてサンフランシスコへ行った時も、
同じように焦ったことがあったからです。
英語が聞き取れないと、
「大事なことを聞き逃したかもしれない」
と身構えてしまいます。
でも実際は、
相手はただフレンドリーに話しているだけ。
この温度差こそが、
とても“アメリカらしい”と感じました。
◆観光では見えないもの
観光地を回るのも楽しい。
でも、
日常の買い物や会話の中にこそ、
その土地の文化や人との距離感が見えてきます。
オハイオでの生活は、
そうした小さな発見の連続でした。
そしてその一つ一つが、
あとから振り返ると、とても大きな経験になっていきます。
▶ 次回
アメリカのお金の使い方や、
従姉がスーパーで編み出した**“コイン対策”**。
そして当時のチェック文化について書きます。
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