「日本が好き=保守」ではない? 谷本真由美氏の論評から考える「真の保守」の正体
こんにちは。
アレテーを求めて~
今日もトコトコ( ・ω・)
弁護士の岡本卓大です。
まずは記事紹介( ・ω・)
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さて、ここから本題( ・ω・)
みなさんは、「保守」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。
「日本が一番だと主張すること」「外国や新しい変化を嫌うこと」「伝統や体制をただ守れと叫ぶこと」……。ニュースやSNSを見ていると、こうした感情的な主張が「保守」として語られる場面を頻繁に目にします。
でも、「それって本当に『保守』なんだろうか?」と違和感を覚えたことはないでしょうか。
今回は、著述家・元国連職員である谷本真由美氏の論評(『プレジデントオンライン』掲載記事)をご紹介しながら、歴史と哲学の視点から本来の「真の保守主義」とは何なのかを整理し、現代日本の諸問題に対する私自身の考えもお伝えしてみたいと思います。
1. 「保守=右翼・排外主義」という大きな勘違い
世間一般では、「保守=過激な右翼・ナショナリズム・排外主義」というイメージが定着しています。
しかし、政治学や歴史の観点から見れば、こうしたイメージは本来の「保守」の意味とは大きくかけ離れています。戦後のメディアやテレビドラマなどを通じて根付いてしまった「作られたイメージ」に過ぎません。
客観的なデータや検証を無視し、「外国人が嫌い」「とにかく維持しろ」と感情的に叫ぶ姿勢は、保守主義ではなく単なる排外主義やポピュリズム、あるいは政治的狂気というべきものです。
2. 歴史と哲学が教える「真の保守主義」の本質
本来の「保守主義(conservatism)」の根底にあるのは、「人間の考えたことには限界がある」という謙虚な姿勢です。
人間は決して完全な存在ではありません。思いつきの「理想論」で社会を急激に変えようとすれば、必ずどこかで失敗や混乱を生みます。だからこそ、長い歴史の中で試行錯誤(トライ&エラー)を繰り返し、知恵と時間をかけて積み上げられてきた「慣習」や「伝統」「実績」を重んじるのです。
アリストテレスや孔子も説いた保守の真理
また、ヨーロッパにおける保守主義の土台には、実際に試して証明された実績や再現性を重視する「実証主義」が存在します。データや先行事例を客観的に検証し、社会がどう変化するかを慎重に見極める姿勢(データ・客観性の尊重)こそが、保守の最低条件なのです。
3. 「真の保守」から読み解く現代日本の諸問題
この「真の保守主義」の定義——すなわち「人間の不完全さに対する謙虚さ」「実証主義(客観データや実績の重視)」「漸進的・合理的な変化」「生活の安定と国際協調」に立ち返ると、現代日本のさまざまな争点についても、観念論に流されない合理的な答えが見えてきます。
① 女性天皇(皇位継承問題)
保守にとって最も大切な目的は「皇室という歴史的・伝統的な制度を未来へ永続させること」です。「男系男子」という明治以降に固定化された限定的な規範に固執するあまり、皇統そのものが途絶えてしまっては本末転倒です。
推古天皇をはじめ過去に複数名の女性天皇が存在したという歴史的事実(実績)に鑑みれば、皇統の維持と永続性のために「女性天皇を容認すること」こそが、真の保守における合理的で慎重な選択となります。
② 選択的夫婦別姓
「家族全員が同じ苗字を名乗る」ことが制度化されたのは明治以降(旧民法)のことであり、歴史的には比較的新しい制度です。現在、同姓の強制によって社会的な不利益を被る人々(特に働く女性)が多数存在し、人々の安定した生活が脅かされている現実があります。
社会構造の変化に合わせて「同姓も別姓も選べる」という選択肢を広げることは、家族の破壊ではなく、社会の安定と個人の権利を守る妥当な制度のアップデートです。
③ 防衛力強化と平和主義
「不安だから無制限に防衛費を増やす」「自衛隊を明記する」と感情的に叫ぶのはポピュリズムです。どのような脅威に対しどのような予算が必要か、他国との協力関係(国際協調)を維持できるかを、客観的データに基づき冷徹に検証するのが真の保守です。
相手国をいたずらに刺激する排外的なナショナリズムはむしろ安全保障上のリスクを高めます。戦後日本が長年平和と繁栄を維持してきた「平和主義や憲法規範(立憲主義)」という実績ある枠組みを尊重しつつ、現実的かつ慎重な防衛を図ることが本来の姿勢です。
おわりに:私たちが選ぶべき「政治の選択肢」
いまの日本の政治では、与党をはじめ「自称保守」の人々が右翼化・極右化し、客観的なデータや慎重な検証を失っているように見えます。その結果、本来の「真の保守派」であるサイレントマジョリティの人々が、政治的な選択肢を失ってしまうという歪みが生まれています。
「日本が好き」「平和や安定を守りたい」と願うこと。それは、他者を攻撃することでも、事実やデータから目を背けることでもありません。
伝統や歴史への謙虚さを持ち、データに基づき、お互いを尊重しながら大切な制度や暮らしを守るために柔軟な変化を受け入れていく。そうした「本当の意味での保守的な視点」を持ち続けることこそが、いまの時代に何より求められているのではないでしょうか。
読んで下さり、ありがとうございました。
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