見出し画像

【第457回】 Agentforce : 2025 年 11 月 新機能リリース ハイライト

Data 360 と同様に、Agentforce もほぼ毎月のように新機能が追加されており、正直なところキャッチアップするだけでも一苦労です。

私自身も、「いつの間にか新機能が増えている」「結局どれが本当に重要なのか分かりづらい」と感じることが増えてきました。リリースノートをそのまま追うだけでは、全体像や優先順位が見えにくいのが実情です。

そこで今後は、Data 360 と同じように、Agentforce についても 毎月の新機能を要点だけ整理するまとめ記事 を継続していきたいと思います。

単なる機能紹介ではなく、「何が変わったのか」「どこにインパクトがあるのか」を分かりやすく整理していく予定です。


過去の記事


2025 年 11 月リリース ハイライト

2025 年 11 月のリリースでは、
エージェントの 「推論性能の向上」「運用品質の可視化」「チャネル拡張」 を中心としたアップデートが多数追加されました。

今月は特に、
“本番運用を前提とした最適化フェーズ” にフォーカスした強化 が目立ちます。

注目の機能は、以下の通りです。

  • GPT 5.1 の Einstein Platform 対応

  • Agentforce Optimization

  • Agent Analytics

  • Service Email Connection

  • Welcome Recommendations のカスタマイズ

いずれも、
「作るフェーズ」から「継続的に改善するフェーズ」へ進化させるアップデート となっています。

特に、エージェントのパフォーマンスを可視化・分析し、
改善サイクルを回すための基盤が整ってきた点は非常に重要です。


それでは、各機能を順番に見ていきましょう。


モデル・推論基盤の強化

Use GPT 5.1 on the Einstein Platform(ベータ)

Salesforce が管理する地理情報対応モデルとして、GPT 5.1 のサポートを追加しました。この地理情報対応モデルは、OpenAI または Azure OpenAI を使用してLLMリクエストを処理します。

※ OpenAI と Azure OpenAIは、同じ基盤モデルを使用しています。

プロンプトテンプレートなどから、GPT 5.1 を直接選択して利用可能 です。

主なポイント

  • Salesforce 管理モデルとして提供

  • OpenAI / Azure OpenAI ベース

  • 地域要件(データレジデンシー)に配慮

  • Prompt Template から選択可能

より高性能なモデルを Einstein ネイティブで安全に利用できる ため、
企業利用における実用性がさらに高まりました。


運用品質・最適化

Agentforce Optimization

Agentforce Optimization が 正式リリース しました。高度なセッション詳細分析機能を提供し、音声エージェントをサポートし、本番環境の他、サンドボックス環境とDC1 環境でも利用可能になりました。

できること

  • セッションの詳細トレース表示

  • 会話フローの可視化

  • 実行パス分析

  • ボトルネック特定

さらに、

  • Voice Agent 対応

  • Sandbox / DC1 対応

  • Intent(旧 Moment)の日次更新

  • Moments → Intents へ名称変更

などが追加されました。

メリット

「なぜ失敗したのか?」
「どこで離脱しているのか?」

実データで深掘り分析可能 になり、
本番運用フェーズの改善サイクルを高速化できます。

方法:設定から Einstein 監査、分析、モニタリングに移動し、「Agentforceセッショントレース」と「Agentforce 最適化」のトグルをオンにします。データモデルは数分でプロビジョニングされます。その後、データ収集が直ちに開始され、5 分間隔で繰り返し実行されます。

※ データ収集を有効にすると、組織のクレジット消費率が上昇することにご注意ください。


Agent Analytics

Agent Analytics が 正式リリース しました。

このリリースは、2026 年 5 月に廃止される Agentforce Analytics (レガシー) バージョンに代わるものです。拡張機能を活用するには、最新バージョンに移行してください。

エージェントの成果や品質を 
ダッシュボード形式で可視化・モニタリング可能 です。

主な強化

  • Quality タブ追加(品質スコア分析)

  • Employee Agent 専用ダッシュボード

  • エラー率

  • ユニークユーザー数

  • セッション内アクション数

  • 詳細メトリクス追加

メリット

  • KPI 管理

  • パフォーマンス監視

  • 品質改善サイクル確立

「感覚」ではなく データドリブン運用 が可能になります。

方法:設定から、Einstein 監査、分析、モニタリング設定で、Agentforce セッショントレースを有効にします。関連するダッシュボードをインストールするには、Agentforce Studio の Agent Analytics に移動します。

※ データ収集を有効にすると、組織のクレジット消費率が上昇することにご注意ください。


エージェント体験

Service Email Connection

Agentforce サービスエージェントが顧客のメールに返信できるよう支援します。サービスメール接続は、Agentforce のサービスエージェントにコンテキストと構造を提供し、パーソナライズされたメールを配信するのに役立ちます。また、Agentforce Builde rの「接続」パネルで、サービスメール接続の設定とメールルーティングアドレスを管理することもできます。

内容

  • メール返信を自動生成

  • Email-to-Case と連携

  • Lightning Threading 対応

  • Builder から設定管理可能

最大のメリット

既存の Service Agent を
そのまま Email チャネルに流用可能
👉 メール専用エージェントを別途作成する必要なし

方法:開始する前に、Einstein Generative AI を設定し、Agentforce を有効にしてください。また、メール-to-ケースとメールの Lightning スレッド機能も有効にしてください。

Agentforceエージェント設定ページで、Agentforce BuilderからAgentforceサービスエージェントを開きます。次に、「接続」パネルで「追加」をクリックします。サービスメール接続を選択し、エージェントに追加します。

エージェントの電子メール構成を設定するには、[接続] パネルで [サービス電子メール] 接続を選択し、[Agentforce for Service Email セットアップ] ページをクリックします。


Welcome Recommendations のカスタマイズ

Agentforce Builder で、独自のウェルカムレコメンデーションを設定できます。これまで、Agentforce パネルのエージェントとの会話開始時のウェルカム画面には、動的に生成されたレコメンデーションのみが表示されていました。今後は、従業員を最も関連性の高い、または頻繁に使用されるアクションに誘導するためのレコメンデーションを、最低 3 件、最大 20 件まで設定できます。(※ Employee Agent 向けの機能です。)

設定内容

  • 最低 3 件 ~ 最大 20 件

  • よく使うアクションを固定表示

  • 業務導線を最適化

効果

  • 操作迷子を防止

  • 利用定着率向上

  • 業務効率改善

地味ですが、実務では非常に効く UX 改善ですね。

方法:「エージェントの詳細」ページから「システム メッセージ」 タブに移動し、「独自に作成」を選択して、ようこその推奨事項を追加し、「保存」をクリックします。


今回は以上です。


次の記事はこちら

前回の記事はこちら

私の note のトップページはこちら