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「知」が受け継がれていく

『チ。―地球の運動について
        ―』第8巻

命を懸けて「真理」を繋いで
きた人々の物語が、ついに壮
     絶な結末を迎える。

地動説の出版を目前に、ドゥ
ラカとシュミットは異端審問
官ノヴァクや騎士団の執拗な
追撃を受け、仲間たちの犠牲
  の上で包囲網を突破する。
ドゥラカは最後の望みを託し、
教会へと乗り込み、アントニ
司教に「地動説の本を印刷す
れば儲かる」という現実的な
取引を持ちかけ、出版への道
    を切り開こうとする。
しかし、使命を否定されたノ
ヴァクが暴走し、アントニ司
         教を殺害。
ドゥラカとノヴァクは壮絶な
死闘の末、相打ちとなり命を
落とす――だが、地動説の本
   はついに世に放たれる。

その後、地動説の本に心を動
かされた若きアルベルト・ブ
ルゼフスキにバトンは渡され
            る。
彼の知的好奇心と探究心はや
がて歴史上の実在人物・コペ
 ルニクスへと繋がり、「真理」
は時代と命を超えて受け継が
          れていく。

絶望と犠牲の先に、静かに、
しかし確かに広がっていく「
知」の波紋。歴史を、心を、
運命を、そして星を動かした
人々の魂が、未来へと光を放
             つ。


チ。―地球の運動について―(8)
(ビッグコミックス)
魚豊 (著)

真理に命を懸けた者達の物語、
         堂々完結。

「地動説」出版を目前に、審
問官達に追い詰められつつも
仲間の犠牲により包囲網を抜
け出せたドゥラカとシュミッ
             ト。
しかしノヴァクが迫りくる!!

一縷の望みを懸け、ドゥラカ
      達が向かう先とは。

「真理」に命を懸けた者達の、
 そして「地動説」の結末は!?

動かせ。歴史を、心を、運命
        を、――星を。

チ。―地球の運動について―(8)
(ビッグコミックス)
魚豊 (著)
Amazonより

静かな感動と余韻に包まれま
           した。
命を賭してまで「知りたい」
「伝えたい」と願った人々の
思いが、たとえ個々の人生が
悲劇で終わっても、確かに次
 の時代へと受け継がれていく。
その姿に、知的好奇心や信念
の力の偉大さを改めて感じま
           した。

特に印象的だったのは、ドゥ
ラカが「地動説」を拡散する
ために命を懸け、最後はノヴ
 ァクと相討ちになる場面です。
彼女の行動は決して無駄では
 なく、その「感動」と「真理」
が新たな世代の心に火を灯し
           ます。
物語のラストでアルベルトが
太陽を見上げるシーンは、「
歴史を動かすのは一人ひとり
の意志と行動だ」と強く語り
   かけてくるようでした。

また、地動説の本が「異端」
として葬り去られるのではな
く、経済的な価値や娯楽性を
利用して出版されるという展
 開は、現実の歴史とも重なり、
知の伝播の複雑さや偶然性を
       感じさせます。

ジワるセリフ

「君らは歴史の登場人物じゃ
           ない」


ノヴァクに向けられた言葉で
すが、読者にも強烈に突き刺
       さる一言です。
自分自身が歴史を動かす存在
 であることを問いかけている。

「だから永遠に私達は考え続
けられるのです。私はそれを
    幸福だと思いたい。」


司祭が語るこのセリフは、人
が問い続け、考え続けること
の尊さと幸福を静かに伝えて
          います。

チ。ー地球の運動についてー8

まとめ

『チ。―地球の運動について
―』8巻は、「真理」に命を
懸けた者たちの物語の集大成
           です。
歴史を動かすのは英雄的な天
才だけでなく、名もなき人々
の勇気や行動の積み重ねであ
ることを、私はこの作品から
      強く学びました。
絶望や死を乗り越えて「知」
が受け継がれていく、その静
かな熱量に心を打たれる傑作
           です。
 知的好奇心を刺激されたい方、
歴史や人間ドラマが好きな方
には、ぜひ読んでほしい最終
          巻です。

Kindle版

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自己紹介
noteがスキ
❤️になってきた。より

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