全歴史が私の背中を押す。
『チ。―地球の運動について
―』第7巻
25年前、希望と絶望の狭間を
生き抜いたヨレンタ。
今や彼女は異端解放戦線の組
織長として、信念を胸に熾烈
な戦いを続けている。
天才少女ドゥラカは、地動説
の本を丸ごと暗記し、自ら燃
やすという大胆な賭けに出る。
活版印刷による地動説の拡散
計画にも身を投じ、ヨレンタ
がバデーニやオグジーから受
け継いだ「感動」と「真理」
を、次世代へと託す決意を固
めるのだった。
一方、かつての復讐心に突き
動かされた異端審問官ノヴァ
クは、異端解放戦線を執拗に
追い詰めていく。
裏切りと襲撃が渦巻く中、物
語はついにヨレンタの衝撃的
な最期へと突き進む。
真理を守ろうとする者たちの
覚悟と信念が、極限の状況で
試される――。
命を懸けて受け継がれる「感
動」と「真理」。
それは希望か、絶望か。世界
を変えようとする者たちの闘
いが、今、最高潮を迎える_
チ。―地球の運動について―(7)
(ビッグコミックス)
魚豊 (著)
これが運命でも意志でもいい。
やるぞ。
ヨレンタは生き延び、異端解
放戦線の組織長として闘って
いた。
25年前、希望と絶望を味わっ
た彼女は自らの運命を変える
という
強い信念を持つ少女・ドゥラ
カに何を想い、何を伝えるの
か。
そして、時を経て復活した「
地動説」の行く末は――!?
私達が出会ってしまったから
にはさ、もう運命とかは置い
といて、すべてを変えてみよ
うよ。
(ビッグコミックス)
魚豊 (著)
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命をかけて受け継がれてきた
「真理」と「感動」が、時代
を超えて人から人へと繋がっ
ていく壮大なドラマに圧倒さ
れました。
ヨレンタが自らの運命を受け
入れ、ドゥラカに未来を託す
姿は、強さと優しさ、そして
覚悟に満ちていて胸を打たれ
ます。
「私達が出会ってしまったか
らにはさ、もう運命とかは置
いといて、すべてを変えてみ
ようよ。」というセリフの通
り、登場人物たちは運命や神
の意志に抗い、自分たちの手
で世界を変えようとする強い
意志を見せます。
特にドゥラカが地動説の本を
暗記し、自ら燃やしてしまう
場面は、知識や信念が「物」
ではなく「人」に宿ることの
象徴であり、深く印象に残り
ました。
また、ヨレンタの最期は衝撃
的でありながらも、彼女の「
感動」は確かにドゥラカや仲
間たちに受け継がれていきま
す。
裏切りや絶望が渦巻く中でも、
希望の火が消えないことを強
く感じました。
思わずカッコイイと思った名
言
「全歴史が私の背中を押す。」
「もし今の私が父と対峙した
ら、道を阻まれたら、どうな
るだろうって。考えただけで
それは人生最悪の瞬間で、混
乱して平静を失うと思う。…
でも、その時にこそ正しいと
思った選択をしなきゃいけな
い。積み上げた歴史が動揺を
鎮めて、臆病を打破して、思
考を駆動させて…いざって時
に、退(ひ)かせない。全歴史
が私の背中を押す。」
ヨレンタが自らの運命と向き
合い、歴史の重みを感じなが
ら最期の選択をする場面で語
られる言葉です。
命を懸けて受け継がれてきた
思いが、彼女の覚悟を支えて
いる。
「きっと迷いの中に倫理があ
る。」
「信念を忘れたら人は迷う。」
「きっと迷いの中に倫理があ
る。」
迷いながらも正しい道を探す
人間の姿勢を肯定する、深い
倫理観が込められている。
まとめ
『チ。―地球の運動について
―』7巻は、信念を受け継ぐ
ことの意味、そして「運命を
変える」ために人がどこまで
戦えるのかを問いかける巻で
す。
私はこの作品を通して、どん
なに時代が厳しくても、意志
と感動が人を突き動かし、未
来を切り拓く力になることを
改めて実感しました。
歴史の重みと人間ドラマが交
錯する、圧巻の一冊です。
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自己紹介
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