プロジェクトが静かに壊れる前に— 炎上を未然に防ぐ思考と実務(PM実録)
プロジェクトは、突然炎上しません。
静かに壊れます。
違和感はあったはずです。
でも、多くの場合、それは放置されます。
そして気づいたときには、もう手遅れです。
これは、私自身が現場で何度も見てきた光景です。
なぜ炎上は防げないのか
炎上を経験したことがある方なら、
一度はこう思ったことがあるはずです。
「もっと早く気づけなかったのか?」
実際、その通りです。
問題の本質は、
問題が起きることではなく、
気づいてから対処が遅れることです。
そして厄介なのは、
その問題が最初から大きな問題として現れないことです。
最初は、小さなズレや違和感として現れます。
・ちょっとした認識のズレ
・曖昧なまま進んでいる要件
・誰も明確に責任を持っていないタスク
・なんとなく続いている会議やチャット
どれも単体では問題に見えません。
そして、この段階では多くの場合、こう考えてしまいます。
「そこまで深刻に考えなくてもよくない?」
だからこそ、見過ごされます。
楽観的に考えること自体は悪いことではありません。
むしろ、過度に悲観するより健全な判断につながることも多いです。
ただし、ここに一つ大きな落とし穴があります。
それは、
「楽観的に見てよいサイン」と
「見過ごしてはいけないサイン」は別物だ
ということです。
例えば、病気で言えば、
風邪のように様子を見ても問題ないものもあれば、
早期発見しないと手遅れになる重い病気もあります。
プロジェクトも同じです。
・少しの遅れ ⇒ 調整で吸収できる
・認識のズレ ⇒ 放置すると大きく広がる
・要件の曖昧さ ⇒ 後工程で爆発する
この見極めができないと、
「まだ大丈夫」
「もう少し様子を見よう」
という判断を繰り返し、気づいたときには手遅れになります。
このマガジンで伝えたいこと
このマガジンで伝えたいのは、
特別なテクニックではありません。
👉 違和感に気づくこと
👉 その違和感を放置しないこと
👉 違和感の『質』を見極めること
この3つです。
私はこれまで、
炎上しかけたプロジェクト、すでに炎上していたプロジェクトの
両方を経験してきました。
その中で見えてきたのは、
炎上するプロジェクトには共通の「初期兆候」があり、
そして、それは防げる
という事実です。
本書の読み方
本マガジンは、単なるノウハウ集ではありません。
以下の流れで読むことで、
より効果が出るように設計しています。
第1章:その違和感は、炎上の前触れ
第2章:間違った対応を止める
第3章:曖昧さをなくす
第4章:人と構造を見誤るな
第5章:前に進める設計をする
第6章:小さなズレを放置しない
順番に読むことで、
「炎上を未然に防ぐための思考」が
自然と身につくようになっています。
こんな方におすすめです
このマガジンは、
・炎上プロジェクトを経験した方
・これからPM・PLを任される方
・現場の違和感に気づいているが動けない方
に向けて書いています。
最後に
炎上防止に特別な才能は不要です。
①小さな違和感を見逃さないこと
②違和感の『質』を見極めること
③当たり前のことを、当たり前にやること
の3つを練習して身に付ければ、プロジェクトの炎上を防げます。
このマガジンが、
あなたの「違和感センサー」を磨くきっかけになれば嬉しいです。
第1章では、炎上の前触れとなる『初期兆候』を見ていきます。
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プロジェクトの炎上は、ある日突然起きるものではありません。 多くの場合、その前に「違和感」があります。 そして問題点は、問題が起きることで…
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