【居場所と働く⑥】〜“できること”からつくる居場所としごと「イーチ合同会社」〜スキルじゃなくて関係性でつないでいく〜
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
排除しないまちの空気を受け継ぎながら、働くことを通じて人とつながっている「イーチ合同会社」さん。
前回は、常識にとらわれない運営についてお伝えしました。
今回は最終回!スキルじゃなくて関係性でつないでいくお話しです^^
▼以前の記事
①“誰もが関われる”をかたちにする
②働くことで関係性を育てる
③一緒に考えながら働く
④まちの空気と会社のスタンス
⑤常識にとらわれない運営
〜イーチ合同会社〜
Webサイト:https://www.each-go-do.com/

■スキルじゃなくて関係性でつないでいく
〇ちょっとだけ配慮してちゃんと関わる
NPOに来た相談を、仕事としてもキャッチできるようにしているそうです。
相談に来た子が掃除の仕事をしていたりもします。
うちにいる女の子のひとりは、広場の掃除をしてくれているんですけど、
掃除が終わると、うちの事務所に入ってきて、
総務の人の横に座って、ずーっと“推し活”のアイドルの話をしているんです。2時間くらいね。
全くわからないアイドルの話をされても、
「それで?」「へぇ〜」って言いながら、ちゃんと聞いてくれていて。
彼女にとっては、それが仕事終わりのルーティンになっているんです。
そういう子って、普通の職場だったら排除されちゃうと思うんですよ。
でも背景がわかっているからこそ、ちょっとだけ配慮するだけで、
ちゃんと関われるんですよね。

〇社会の期待全てに応えなくてもいい
コンビニってすごく忙しい時間帯もあるし、いろんなことが起こりますよね。とお聞きすると
もちろん、そういう時間帯には配慮してスタッフの配置をしています。
ある程度はね。
でも、僕は
「社会が求めること全部に応えなくてもいい」
と思っているんです。
たとえば、「すぐレジしなきゃダメ」みたいな空気があるけど、
「いや、ちょっと待っといてよ」って思うこともあります。
うちはセルフレジもあるので、「だったらそっち使ってくださいよ」って思うこともありますし。
たまにいるんですよね、僕くらいの年齢の人が「わかりません」って言うと、「なんで店員なのにわかんねえんだよ」って言ってくる人。
でも、ほんまにわからないことってあるんですよ。
全部わかるのが当たり前って思うのは、ちょっと違うと思うんです。
あと、外国人に対する差別的な発言も、残念ながらまだあります。
うちには外国人の優秀なスタッフがいるんですが、「外人だろ」って暴言を吐かれることもあるんです。
その子が「ちょっと言い返しちゃいました」って言ってきたこともあったけど、「いいよ、それで。何かあったら僕が絶対助けるから」って伝えています。
名札に外国の名前が書いてあるだけで、何か言ってくる人がいる。
ほんとにいるんですよね。
だから僕は、外国人や障害のある子も含めスタッフに対しては「最大限守る」っていうのを伝えています。

〇スキルじゃなくて、関係性でつないでいく
障害者雇用の現場で「もともといたスタッフがサポートに疲れてしまう」っていう話を聞くことがありますが、イーチ合同会社さんではどうか聞いてみると
たぶん、大阪気質もあると思うんですけど、たとえば働いているコミュニケーションに障害のある子がいるのですが、うちに入っているおばちゃんが、すごく面白い人なんですけど、その子にめっちゃ突っ込むんですよ。
「ちゃんとご飯食べたん?」「今日、仕事したん?」って。
そうすると、その子も「うん、わかった」みたいな感じで返してくれて。
おばちゃんはそばで見守ってくれているんです。
それって、すごく大阪の良い部分だなって思っていて。
東京だったら、なかなかそういう雰囲気にはならないかもしれないですね。
僕自身、もともと東京で生まれ育ったんですけど、
大阪に来てみると、人間関係をつくるのがすごく上手で、人に対する優しさもあると実感しています。
あと、嫌だと思っている人も、うまく関係性をつないでいけば、理解してくれるかもしれない。
だから、マネジメント側がちゃんと配慮するだけなんですよね。
結局は、その人の立場に立てるかどうか。
スキルの問題じゃなくて、「その人の困りごと側」に立てるかどうかが大事なんです。
それって、「この人はこういうことで困っているから、こうしてあげよう」って思えるかどうか。
相手の立場に立てるかどうかっていうのが、すごく大事なんですよね。
うちのNPOでも、相談が来た時に「こうこうこうで困っています」って言われたら、「そうだね、それは困るよね」って言えるかどうか。
「解決の仕方はわからないけど、一緒に考えよう」って言えるかどうか。
行政の窓口だと、「困っています」って言ったら「こういう制度があります」か、「そういう制度はありません」って返ってくる。
でも、それだけじゃダメなんですよね。
「一緒に悩みましょう」「僕もわからないけど、あなたと同じ立場で考えますよ」って言えるかどうか。
それがすごく大きな違いだと思っています。
雇用に関しても同じで、「仕事したい」と言って来てくれた人が、
どんなスタンスで、どんなふうに困っているのかをちゃんと見て、
「それは嫌だよね」「困るよね」って言えるかどうか。
その関係性を成り立たせられるかどうかが、すごく大事だと思っています。

■最後に
最後までありがとうございました。
たくさんのことを教えていただいた、
イーチ合同会社(暮らしづくりネットワーク北芝)さん
今の当たり前を考えるきっかけがあちこちの話にありました☺️
優しい人ほど?誰かの期待や社会の当たり前の空気に対して、応えようと疲弊している気がするので、
“社会の期待すべてに応えなくていい”
っていう呪文をいつも持っていようとおもいます
次回も見てもらえると嬉しいです😊
