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【居場所と働く②】〜“できること”からつくる居場所としごと「イーチ合同会社」〜働くことで関係性を育てる〜


■最初に


こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

排除しないまちの空気を受け継ぎながら、働くことを通じて人とつながっている「イーチ合同会社」さん。
前回は、地域の歴史から排除しないまちを築いてきたことをお伝えしました
今回は、排除しないまちだからこその働くことについてです!

▼以前の記事
“誰もが関われる”をかたちにする

イーチ合同会社
Webサイト:https://www.each-go-do.com/

※掲載している写真は全て許可を得ております。



■働くことで関係性を育てる


○まちの変化にちゃんとコミットしたかった


市営住宅の管理を始めて、それと同時に、ビルメンテナンス業も始めました。と池谷さん。

ビルメンテナンスって、清掃業務が中心なので、
たとえば「3時間だけ働く」とか、そういう働き方ができるんです。
高齢の方が働いたり、発達にでこぼこがある若者たちが
「対人は苦手だけど掃除ならできる」っていう形で働いています。
そういうことを、わりと自然にやってきました。

そんな中で、御堂筋線の終点が箕面萱野までのびて、
地域にその駅ができるっていう話が出てきました。

その後工事の関係で2年半〜3年くらい遅れるんですけど、
当時は「駅ができるなら、開発が進んで人が増えて、
いろんな商売やお店ができていくだろうな」と思っていて。

でも、それを指をくわえて見ているだけだと、
東京の資本が入ってきて、いろんなところが勝手にやっていって、
まちは何もコミットせずに終わってしまうんじゃないかっていう、そんな感覚があったんです。
それなら、どこかにちゃんとコミットしようと考えました。

すごく単純な発想なんですけど、
「コンビニは誰かがやるだろうな」「駅前で最終駅やし、儲かるんじゃないか」って、
当時はちょっと浅はかにもそう思っていて(笑)。
それで、「コンビニをやるっていうプロジェクト、考えてみませんか?」っていう話になったんです。

関係のある会社の方に大手コンビニを紹介してもらって、
箕面市内にある店舗で、「まずはそこで1年練習してみて、もう1店舗を駅前に作ったらどうですか?」っていう提案をいただいて、「じゃあ、やってみましょうか」となったんです。


○ここで働きたい


2020年の2月から、コンビニの運営がいよいよスタートしたといいます。

せっかく始めるなら「お試し」だし、いろんな人を雇ってみようっていう流れの中で、
以前から少し仕事をしていた方の中に、特性の強い方がいました。

彼は対人が難しいので、ペットボトルを並べたり、お店の掃除をしたり、
ちょっとしたチェック作業をしたりしています。
だいたい1時間半から2時間くらいなら集中して取り組めるということで、「それならぜひ」となりました。

お父さんともお話ししたのですが、
最初は「継続して雇ってもらえるとは思っていなかった」とおっしゃっていました。
でも、そういう形で働けるなら、ぜひお願いしたいと言っておられました。

ペットボトルを並べる作業って、同じことの繰り返しなので、僕みたいに多動なタイプには逆に難しいんです。
彼はすごく丁寧に並べてくれて、「これはすごくいい雇用の形だな」と感じました。

お父さんと話していて印象的だったのが、
本人が「コンビニで働いていることに誇りを持っている」ということ。

障害者の作業所を勧められることもあったけれど、「いや、そうじゃないんです。僕はコンビニで働いていることに誇りを持っているんです」って教えてくれました。

それを聞いて、「それならぜひ継続して働いてもらいたい」と思って、お願いすることにしました。


○関係性の中で育まれた力


その後、コンビニをやっていると、
いろんなところから「アルバイトさせてもらえませんか?」っていう相談が入ってくるようになったんです。

もともと僕らはNPOで相談業務もやっているので、
そういう相談の中には、経済的に厳しい状況の方もいます。
たとえば、高校生でなかなかアルバイトが決まらないというケースもありました。

ある時、高校の先生から「シングルペアレンツ家庭で経済的にしんどい家庭の子がいて、そんな子が学校にいるんですけど、雇ってもらえませんか?」という相談がありました。

「もちろん、いいですよ」とお返事して、
逆に「将来、自分がどうしていきたいか」っていうことも含めてサポートしますよと伝えたら、すごく喜んでくれて。
その子は、実はこの間就職したんです。

最初、学校でも問題行動があった子だったんですが、
うちでバイトを始めて、最初はサボったりもしていたんです。
でも、少しずつ話をしていく中で、だんだん積み重ねていけるようになって。

その後、奨学金を使って大学に行くんですが、その間もずっとうちでバイトを続けてくれていました。

その後、彼は大学生として一人で生活を始めました。

そして今年の4月、大学を卒業して就職したんです。

彼にとって、コンビニで高校生の頃から5年間働いた経験はすごく大きかったようで、「一番のプラスは、バイト先でたくさんの人と仲間になれたこと。困ったときに大人に相談できるようになったこと」と話してくれて。
なんか、そういう出会いがすごく大事だなって、あらためて思いました。


■最後に


最後までありがとうございました。

仕事って、スキルや成果だけじゃなくて、本当は誰かとつながったり、支え合ったりする場にもなっていけるんですよね。
このまちでは、働くことが「人とのあたたかい循環」を生んでいることをずっと積み重ねてきたんだなと感じました。

次回は、一緒に考えて働くを支えているお話しです!
次回も見てもらえると嬉しいです😊