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【居場所と働く③】〜“できること”からつくる居場所としごと「イーチ合同会社」〜一緒に考えながら働く〜


■最初に


こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

排除しないまちの空気を受け継ぎながら、働くことを通じて人とつながっている「イーチ合同会社」さん。
前回は、地域の歴史から排除しないまちを築いてきたことをお伝えしました
今回は、排除しないまちだからこその働くことについてです!

▼以前の記事
“誰もが関われる”をかたちにする
働くことで関係性を育てる

イーチ合同会社
Webサイト:https://www.each-go-do.com/

※掲載している写真は全て許可を得ております。



■一緒に考えながら働く


○一緒に考えながら働く


働いている人についてお聞きすると。

特に、駅前の新しい店舗なんかでは、いろんな人が面接に来てくれるんです。

履歴書に「精神疾患があります」と書いてある方もいます。
でも、うちは精神疾患とか「全然問題ないよ」って伝えています。
真面目にやってくれればそれでいいし、何かあったらいつでも相談してねって。

その子は、これまでアルバイトが長続きしなかったことが多かったみたいで、
「じゃあ、長続きするにはどうしたらいいか、一緒に話しながらやってみようよ」って声をかけて、少しずつ関係を築いていきました。

たまに、メンタルの調子が悪くて起きられずに来られない日もあるんですけど、そういう時も「どの部分だったらできそうか?」って話しながら調整しています。

最初は不安定だったけれど、今ではすごく安定していて、
主力メンバーとして活躍してくれています。

うちのお店には、そういう人たちがたくさんいて。
それが、ある意味うちの特徴でもあるんです。


○相談ベースで雇用が生まれる


ほんとうに「相談」みたいな形で来たケースもあります。
と池谷さん。

ある方が、「パートナーがメンタルの不調で仕事を辞めてしまって、今お金がない」と。自分は親のケアもしていて、「なんとかお金を稼がなきゃいけない」と言って来られました。

「朝9時から15時までなら働けます。週4日は絶対入りたいです。生活を補うために」と。

そういう方には、できるだけ優先してシフトに入ってもらうようにしています。
もちろん、仕事はちゃんとしてもらう必要はあるんですけど、
ただ単にシフトを埋めるというよりも、「雇用を提供する側」として、働ける環境を整えていくことが大事だと思っていて。

それが、うちのお店をうまくまわしていくための“裏テーマ”というか、
積極的に持っている視点でもあります。


○課題があるからこそ受け止める意味がある


ほかにも、ちょっと“ひどい”というか、
でも面白いというか…そんなエピソードがあって。

うちのお店で、お金を抜いた子がいたんです。
普通だったら、もう即クビですよね。

でも僕は「絶対お前を辞めさせへんぞ」って言ったんです。
実はその後も2回やっているんですけど、全部バレてます(笑)。

それでも、「他に行っても絶対またやるから。その状況が改善するまでは、うちは辞めさせへん」って伝えて働いてもらっています。

掘り下げていくと、その他の課題もあったりしていて、
そういう話は僕ひとりで抱えるんじゃなくて、
うちのNPOの相談支援につなげて、一緒に対応しています。

コンビニって、僕の中では大きく2つの側面があると思っていて。

ひとつは、マルチタスクで難しそうに見えるけど、
作業を分解してマニュアル化すれば、実は誰でもできる仕事になるということ。

もうひとつは、他のバイトではなかなか雇ってもらえないような若い子たちが、コンビニならアプローチできるということ。
給料が高くない分、人が集まりにくいので、
ちょっとやんちゃな高校生とかは他のところでは切られてしまう。
でも、うちにはそういう子たちが来る傾向が強くて、
話を聞きながら雇っていくようにしています。


○排除するのは簡単。でも、それってずるい


スキルではなく、その人と一緒に調整しているのがすごいことだし素敵だなとお伝えすると。

そういう人は、他に行っても結局また同じことを繰り返してしまうことが多いんですよね。
だからこそ、どこかで誰かが、社会的にちゃんと関係性を持たないといけないって、僕は思っています。

そういう関係性を築けるお店にしたいっていうのが基本的な考え方です。
それは障害のある方の雇用もそうだし、たとえばシングルのお母さんで「この時間だけ働きたい」っていう方も結構いらっしゃいます。

社会的に弱い立場にある人や、排除されがちな人たちが来てくれることも多くて、そういう方々を丁寧に受け止めるようにしています。

お店のマネージャークラスには、
「こういう状況の人がいるから、何かあったらちゃんと教えてね」
「必要な時はちゃんと叱ってね」
「必ず連絡・調整しようね」って伝えています。

僕自身は毎日お店に立っているわけではないし、
マネジメントの細かい部分を担っているわけでもないんですが、
そういう人たちの状況を見ながら「どうしていこうか?」っていうことは、必ず話すようにしています。

これはもう、会社としての雇用スタイルの問題というか、
僕らのスタンスの話なんです。

もし「問題なく回したい」とだけ思うなら、
そういう人たちを全部切って、給料の安い中で質のいい人だけを揃えればいい。


でも、それって、ずるいじゃないですか。

社会の中で、これだけ商売をさせてもらっている立場として、
排除するのは簡単だけど、それでは何も問題の解決にはならない。

「他に行くだけ」の話になってしまって、根本的な改善にはならない。
だからこそ、
僕らはそういう人たちとちゃんと関係性を持って、
向き合っていきたいと思っています。


■最後に


最後までありがとうございました。

“問題があっても、関係を切らない”ことを選択し続けてきたから、関係性が作ってこれたんでしょうね。雇用も関係性も本当はその時、その人(会社)と私の「調整」をし続けていくことなんだろうなって思いつつ、
やはり、簡単な選択をしてきたからこその「排除」や「分断」という形なのかなとも考えさせられました。

次回はまちの空気と会社のスタンスについてです!
次回も見てもらえると嬉しいです😊