真夏のビーチ【裕子の秘密♪】
真夏になると、わが家はビーチになる。デジタル時計に付属された温度計は34度をさしていた。
そこには美しい全裸の美女が、たった一人でたたずんでいる。(ほんまかいな)
朝日の差し込む台所。サンキャッチャーの作る虹がゆれている。

ガラス製の水差しを冷蔵庫から取り出し、グラスに注ぐと、瞬く間に結露した。
グラスに注がれた水に濃い紫蘇ジュースを加えたら、グラスの中の水はまるでルビーのように輝いた。
「あなたの美しいそのエネルギーでワタシを満たして」
裕子は両手でグラスを大切そうに持ち、語りかけた。
グラスの中にあるルビー色を愛でながら、裕子はゆっくりとカラダを潤わせた。
裕子はクーラーが苦手だった。
だから真夏でも、孫が来たときしかクーラーの出番はない。
足元にはビーチサンダル。
これは去年の夏にダイソーで買って以来、真冬も愛用してきた。
布で編まれた草履は好きだ。だが、すぐに汚れてしまう。洗濯するのも面倒だ。淡いピンク色の生地で編まれた草履の汚れを取るのは、容易ではないだろう。そう思うと余計に洗うのが億劫になる。
そんなとき、ダイソーで草履型の淡いピンク色のビーチサンダルを見つけた。
これをスリッパ代わりに履けばよいかも💡
そのひらめきは正解だった。
真冬は湯足袋ソックスを履いてから、ビーチサンダルをスリッパ代わりにした。
お風呂にも素足にサンダル履きで入った。
お風呂の床の冷たさを回避してくれるし、ささっとサンダルを洗うこともできたから。
床がぬくもってきたら、サンダルを洗って立てかけておく。そうすれば風呂から上がるころには、あらかた乾いていた。
裕子は真冬でも、風呂上がりにはしばらく全裸ですごす。汗がひかないまま下着をまとうのが嫌だったから。
真夏になると、寝るときとベランダに出るとき、来客があったとき以外は全裸だ。
椅子にはバスタオルが欠かせない。ヨガをするときもバスタオルを敷いた。
暑い日差しこそないが、そこはまるでビーチのようだった。
肌に感じる熱気を心地よくさえ感じた。
そこは誰にも邪魔されない、裕子だけのビーチだった。
ゼンラー裕子シリーズ
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参加してみました♡
【ハッピーライティングマラソン58回目のお題】
「あなたが大切にしている朝の習慣は何ですか?」
コップ一杯の水に語りかけることです♡
#ハッピーライティングマラソン
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5月に突然執筆を始め、10日間で書いた作品です。1万字のエッセイ2つと、ドン底期を乗り越えて人生を天国化するまでをお話ししています。お読みいただき応援してもらえると嬉しいです♡
世界中の人々に読まれたいという願いを込めながら、高次元から降りてきたイメージを文字に紡いだ渾身の作です。
長文の物語ですがお読みいただけると嬉しいです♡
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