【日報】おまえは東京女子プロレス5.4後楽園ホール大会を観たのか?(キュアナイル)
よく来たなおれはキュアナイルだ。
おれは毎日物凄い量のテキストを書いているが誰にも読ませるつもりはない。
しかし、おれが肩入れしている女子プロレス団体である東京女子プロレス(TJPW)がゴールデンウィークの真っ只中である5.4に後楽園ホールで興行を行い、かなり面白い試合が行われたのでこの記事を書くことにした。
この記事は社会派コラムニスト逆噴射総一郎先生の文体を模しています。
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また、この記事は先日公開した5.6のつくば大会、5.16清水大会での出来事は基本的には反映しません。
ですので当時の感想を思い出して書いているため、奇妙な文章になっている可能性があります。
後楽園ホール

TJPWの後楽園ホール大会はタッグトーナメントの優勝決定戦以来であり、久々だということが証明されている。
今回も5階の展示場の入口にはメイン戦を闘う遠藤有栖と荒井優希の写真をつかったゲートで装飾されているし、両者の過去のコスチュームの展示も行われていた。
今年から始まった施策だが、後楽園ホール大会を特別な位置づけにしようと考えている団体の意図を感じる。
前説→アプガ(プ)


いつもの様に白井李世リングアナが登場し、注意事項を読み上げた後、練習生の挨拶として、さとうももが登場した。
さとうももは3.29にのアイアンマンのランブル戦にも登場した原宿学園のアイドルで、佐藤大地の妹だ。
HEAT-UP道場で鍛錬した過去をもつが、現在はTJPWの練習生となったのだ。
(因みに1.4に神嵜詩音と共にデビュー予定だった練習生は違う団体に籍をうつしていた。)

そして、アプガ(プ)が登場し興行がスタートしたのだ……。
第1試合 シングルマッチ15分1本勝負 小夏れん vs 神嵜志音


第一試合にも関わらずタイタントロンが用意されていた。以前はタイトルマッチくらいしかやらなかったが、若手の選手にもこういう映像が用意されはじめ、メキシコの荒野のように殺伐とした後楽園ホール大会の入場がかなり艶やかになったといっても過言ではない。


神嵜詩音は前回のWU会員限定興行でみせたコール&レスポンスを披露しなかった。
この日の後楽園ホールは普段の後楽園ホール大会より人が入っていたので、前回の興行にいなかった人数の比率を考えて躊躇いを見せたのかもしれない。


小夏れんは今年から披露しはじめたひつじ座コメットとか使うし、最後は新たなる締め技でタップを奪い、更なる進化を感じる。
第2試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
YuuRI&上原わかな&キラ・サマー vs.HIMAWARI&鈴木志乃&七瀬千花







この日は芦田のミッフィーがスケジュールの都合で出場できなくなったので、久々にYuuRIが登場した。


鈴木志乃とHIMAWARIはタッグワークに磨きをかけており、タッグ王座に再挑戦しようという気概を感じた。


七瀬千花はコーナーからセカンドロープを伝って中央に渡り、そこからダイビングエルボーを決めた。
今まで披露したことのない技であり、進化をしようとしている気概を感じる。
第3試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
瑞希&駿河メイ&高見汐珠 vs.愛野ユキ&らく&原宿ぽむ


魔の三角地帯と悪魔の三重奏の対決だ。
愛野ユキはコスチュームを新調していてデッドプールのような色合いだ。

駿河メイは得意とするロープ渡りを披露するが、3歳児が大声を出してバランスを崩し墜落させた。
一件無茶苦茶な攻防だが、3歳児は駿河メイの三半規管に損傷を与え、バランス感覚を失わせたことが証明されており、かなりロジックに沿った闘いだということをおまえも理解する必要がある。
瑞希と3歳児が対峙するとかなりの高確率で3歳児のシューズが客席に投げ飛ばされるという法則があるが、今回も例外ではなかった。


しかし、3歳児は予備のシューズを用意していた。
この2人の長年培ってきた攻防がもう一段階向こう側に行ったと言っても過言ではない。


らくは最近、寝ながら腕関節を決めるという境地に達したが、この日もそれを披露した。
更に試合中にふて寝をするが、りんご村の村長はトンチが立つのでらくの前で挑発的に寝転ぶという対抗策もみせてきてかなり混沌-CHAOS-としていた。
第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
アジャコング&上福ゆき vs.関口翔&桐生真弥

おれが最も注目していた試合だ。
桐生真弥とアジャコングとの因縁は過去に書いた通りだし、上福ゆきとは元タッグパートナーという因縁がある。
関口翔も角田奈穂の替わりに上福ゆきとシングルマッチを行い敗北した過去があるし、実は複雑に入り組んでいる。

上福ゆきは関口翔と桐生真弥が思ったよりも似ていないと言い放ち、双子の魔法に騙されるつもりなどなかった。


しかし、桐生真弥を呼び出しながら関口翔が出てきたことに対して全く気が付いていないし、観客も関口翔に「マヒロー!!」と叫び始め、一体なにが正解なのかわからなかった。まるで現実社会の写し鏡だ。



ベイブは相手の技を受けすぎる傾向があり、この日もアジャコングの桁違いのパワーやカミーユさんのドロップキックとかを貰いすぎてかなり弱っているように思えた。


関口翔はアジャコングに対してもグラウンドで腕関節をとったり、かなり慣れた手つきで相手を攻略していた。

終盤かみーゆさんが桐生真弥と関口翔を間違って抑え込み、桐生真弥がこのチャンスをものにすべく丸め込んだが返されてしまう。

そしてジャンピングフェイマサーを食らい敗北した。

おれはかなりやるせない気分になった。
この2人なら上福ゆきとアジャコングでも倒せると思っていたし、この試合に勝てばタッグ王座に挑戦しても誰も文句を言わないと思ったからだ。
しかし、結果は完全なる敗北であるし、反撃ののろしを上げるのがかなり遅かったように思う。
シメオネのアトレティコ・マドリーのように強固なディフェンスが得意であれば、序盤のゲームプランも納得だが、桐生真弥は決してそうではない。
前回のアジャコングとのシングルマッチもそうだったが、相手にボールを持たせ、シュートを打たせるプランが上手くいっているとは思えないのだ。
シメオネはチームを作る時にまずFWを軸にチームを作ると過去に発言しており、ファルカオだったりジエゴ・コスタだったりビジャだったりスアレスという当時所属していた選手に点を取らせる為に逆算した結果があの強固なディフェンスを誇るチームというわけだ。
ベイブはスパインバスターを決める事が勝ち筋であるし、この試合でもスパインバスターを決めたが、この日のゲームプランと噛み合っていないように思ってしまった。
第5試合 シングルマッチ15分1本勝負
水波綾 vs.凍雅


この2人は一度シングルマッチを行ったことがあるが、相当久々であることが証明されていて、凍雅がどこまでアニキに対抗できるかが注目ポイントだった。




アニキの強さは理不尽な領域であるが、凍雅も気合い負けしていないし、MIRAIとのタイトルマッチを経てNEXTレヴェルに進化しているのを感じた。
結果だけみれば水波綾が順当に勝ったことになるが、以前行ったシングルマッチとは別物だ。
おれは、凍雅に本田竜輝の要素が加われば一人でエルピーダを完結できると思っているが、この日はその片鱗を感じさせ、真の一人全日本が出来ると考えている。
第6試合 タッグマッチ20分1本勝負
山下実優&ハットリ桜 vs.中島翔子&ハイパーミサヲ


この試合はタッグトーナメントの初戦で行われた試合であり、享楽共鳴は姿形は変わったがK!SS//にリベンジするチャンスだ。

ハイパミは声の調子がおかしく、いつものマイクが辛そうだった。

ハットリ桜がコーナーに昇って印を結ぶと、ファンもそれと同調するように印を唱え始めた。
おれは、この印を結ぶ時の間が物凄く気になっていた。
初披露の米国では、米国でのNINJA人気でめちゃくちゃ沸いていたが、日の本の国では「ニンジャ イクォール耐え忍ぶ者……」という図式が成り立っていて、忍術を観ると静かになってしまう(これは日本でモータルコンバットを展開していないことに大きく関係している。)。
日本人の気質上こういうときに沈黙しがちなので、試合の熱気が途切れてしまうと懸念していた。
しかし、このようにファンも印を唱えることでそういった沈黙は無くなり、熱気が維持される。
観客と共同で作り上げるプロレスだと思った。

今後のタッグ戦線に絡む可能性が最も高いチーム同士の対決は享楽共鳴が制した。
第7試合 インターナショナル・プリンセス選手権試合 30分1本勝負
鈴芽 vs.風城ハル
戦前の予想や前哨戦から感じられるように、風城ハルが腕攻めで鈴芽を苦しめる試合だ。

風城ハルの執拗な腕攻めに徐々に鈴芽はダメージを隠せなくなってくる。
決定的だったのは風城ハルがロープ越しに鈴芽の腕を決めるという前哨戦ではみせなかった技を引っ張り出してきたところだ。




これを機に鈴芽は明らかに肩や肘を気にし始め、場外へのプランチャに移行できず隙を作ってしまう。
春色サイクロンはそのチャンスを見逃さなかった。




鈴芽は場外にフェイスクラッシャーを試みるがそれを阻止し、逆に風城ハルが場外に飛び逆襲を仕掛けた。



鈴芽は得意であり、信頼をおくリング・ア・ベルを狙うが、左腕の力が入らないのかクラッチを切られてしまう。
おれは、新宿FACEでの前哨戦で、腕攻めが鈴芽に対して嚙み合っていないと思ったが、あれは間違いだった。



風城ハルの得意のフィッシャーマンズスープレックスも披露され、この特撮好きにタイトルに限りなく近づいた瞬間もあったが、鈴芽は意地で返すし、バランスを失いながらもコーナーから飛んでくるし、熨斗紙で風城ハルの顔面を床に叩きつけるしダメージを負いながらも攻撃を続ける。




最後はリングアベルで鈴芽が防衛するが、試合後、追い詰められた表情の鈴芽に対して敗れた風城ハルが物凄い笑顔だったのが印象的だった。
セミファイナル プリンセスタッグ選手権試合 30分1本勝負ジェシー・マッケイ&キャシー・リー vs.渡辺未詩&辰巳リカ

王者組は3.29とは違うコスチュームで登場してきて、今回は背中に名前も書いておらず、いよいよどっちがどっちなのかわからなくなっていた。
裁く文りんが大変そうだった。
(あとでレッスルユニバースで観返したら実況陣も見分けるのを放棄していた。)


白昼夢は記者会見で作成した、ジ・インスピレーションのフィギュアをプレゼントするが、この王者組は困惑していた。








ジ・インスピレーションの流れるようなタッグワークは凄かったが、白昼夢もタッグを組んで長いので連携面では負けてないし、そもそも2人がそれぞれ強い。
そしてわけのわからない思考と挙動をするので、この元WWEタッグ王者の理解の範疇を超えていた。


東京女子を代表する強者同士のタッグチームだが、「ベルトを巻くのは実は5年半ぶりであり、相当久々だということが証明されている」といった趣旨の話をしていたが、そこに現れたのは瑞希と高見汐珠だった。
タッグトーナメントファイナリストの2人は不適な笑みを浮かべタッグ王座への挑戦を表明し、次回6.7の後楽園ホール大会でこの試合が行われることになった。
メインイベント プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分1本勝負
荒井優希 vs.遠藤有栖<挑戦者>






序盤、遠藤有栖は荒井優希の腰に狙いを定め、荒井優希は遠藤有栖の脚に反撃を加える。お互いテーマがハッキリとした序盤だ。

荒井優希は渡辺未詩との王座戦を経て場外を利用した闘い方が板についており、エプロンから遠藤有栖の顔を蹴り倒すなど容赦がなかった。
中盤以降遠藤有栖の足へのダメージは隠せないものになっていて、磐梯山を成功させるも、うずくまってしまい追撃やフォールに入れない。






荒井優希も強力なブートを入れてもすぐにフォールに入れないシーンがあった。それぞれかなりダメージを負っていることが証明されている。


終盤、荒井優希は後頭部にFinallyを決めて遠藤有栖の平衡感覚を削ぐと、凄い勢いで新人賞を叩き込み、更にFinallyを決めて勝利した。
お互い得意技を最後までとっておきとして温存する試合だったが、中盤の攻防も見応えがあり、荒井優希の防衛ロードの第2章として完璧なものだったと言えるだろう。

エンディング


勝利した荒井優希は同期である遠藤有栖との関係性や記者会見で行われた主人公論争の話をし始め、「東京女子は全員が主人公」だとコメントをし、会場は暖かい空気に包まれた。

そしてそこに登場したのは上福ゆきだ。
上福ゆきはアンチエイジングの一環として荒井優希の王座に挑戦すると言いはじめ、健康プロレスの団体信条みたいなことを言い始めた。

そして、セミで決まったタッグ王座戦と同じく、次回の6.7の後楽園ホール大会で両者の王座戦が行われることが決まったのだ……。
特典会
この日は両国KFCホールに場所を移して行われた。
3部に渡って行われたが、おれが普段行くハイパーミサヲ、桐生真弥、文りんがそれぞれ違う時間に出てきたのでおれは約半日ここに拘束された。
こればかりは仕方のないことだ。
この日は久々に関口翔もサイン会に出るというので行ってきた。

おれは関口翔と桐生真弥しかジ・インスピレーションに勝てないと思っていたが、結局白昼夢が王者となり、次期挑戦者はウサギとコアラだ。
おれの目論見は完全に外れた。
関口翔は王座に挑戦出来るようにまた頑張りますと非常に明るい感じに答えてくれた。

ハイパーミサヲとはマスクが新しくなったのではないかという話をしたが、この前まで使っていたやつのゴムが伸びたのでリペアに出し、過去に使っていたやつを引っ張り出してきたらしい。
Mの部分の白縁にラメ加工されているのが特徴だ。
あと、声が出ていないのは、前回の板橋グリーンホールのカーペットが原因だったらしい。

桐生真弥の番になったが、おれはこの日の試合結果にはかなりショックを受けており、陰鬱な空気になりそうだったので極力試合の話をするのを辞めようと思った。
ベイブが応援するシャルケ04がブンデスリーガ1部に復帰した祝福をした。
シャルケは3シーズンにわたり2部生活を送っており、3年で戻れないと1部の頃の戦力が完全に抜け落ちもう上がれないというのがフットボールにおける一般論だ。
ベイブも「もう上がれないのではないかと思った」と言ってるくらいだったし、3年にわたる2部生活は相当つらいモノがあったと思う。おれは16年2部生活を経験したからよくわかる。

最後に、文りんとはファック竹田がクローバー佐武として新潟プロレスのレフェリーデビューを果たしていたことを話した。
おれはファ竹の学生時代をよく知らなかったのだが、文りん曰く当時は結構太っていたらしい。

以前DDTで行った「ノーギャランブル」にも登場しているので、気になったやつは観てみると良いだろう。
6.7のチケットを買わないやつは腰抜け



6.7の後楽園ホール大会では記事でも触れたように荒井優希vs.上福ゆきのプリンセス OFプリンセス王座戦や渡辺未詩 辰巳リカvs.瑞希 高見汐珠のプリンセスタッグ王座戦が行われる。
そして、おれが最も注目しているのが、前回の記事で言及した鈴芽vs.桐生真弥のインターナショナルプリンセス王座戦だ。
桐生真弥のシングル王座挑戦は相当久々であるし、普段から仲がいいといっても後輩に負けるわけにはいかない。許すわけにはいかない。

そして、MIRAIも登場するし、放送席ゲストには執筆時点でのアイアンマンヘビーメタル級王者である上坂すみれが来る。
上坂すみれは3.29に王者になって以降1度も防衛戦を行っておらず、闘わないチャンピオンと化しており、3年くらい長期政権を築いていたころのローマン・レインズのようになっている。
放送席ゲストとはいえ、何も起こらないわけはなく、絶対に事件が起きる。
(試合と関係のないセコンドや放送席は撮影禁止だから注意しろ)
他にも色々カードは組まれるだろうが、この時点でアンテナを張り巡らされた真の男のおまえなら、現地に行かなくてはならないということがわかるはずだし、まだ行こうか悩んでいるやつはハッキリ言って腰抜けだ。
チケットは既に発売している。
ブラウザーをバックしてチケットを買え。今すぐにだ。
(キュアナイル)
