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美容師だけが知っている、忘れられない10人のお客様 【創作大賞2026】

美容室には、髪をカットに来るだけではない。

誰にも言えなかった本音や、
心の奥にしまっていた悩み、
時には人生そのものを話しに来る人もいる。

将来の夢を語る学生
仕事に悩む会社員
子どもの自慢をする親
なぜか美容師の前でイキがる人
老後への不安を抱える高齢者

鏡の前では、不思議なほど本音がこぼれる。

美容師の私は、髪を切りながら、
その人の人生の断片に触れていく。

夢を叶えた人
夢を諦めた人
家族にも言えない秘密を抱えた人

夢と現実のあいだで揺れながら
人は生きている。

これは地方の小さな美容室を舞台に
お客様との会話を通して描かれる人生の物語

笑いあり、涙あり、時には胸が痛くなるような出来事もある。

もしかしたら
あなたやあなたの家族の話も
この中にあるかもしれない。

#創作大賞2026
#オールカテゴリ部門



美容師をしていると
忘れたくても忘れられないお客様に
出会うことがある。

技術でも接客でもなく
「記憶」に残ってしまう人たちだ。

その中でも特に
“強烈すぎるお客様”
を順番に紹介したい。



美容師になったばかりの頃は
自信もなく、横柄なお客様になめられることもあった。
でも、経験を積み、独立し、多くのお客様に支えられてきた。
だから、もうそんな思いをすることはないと思っていた。

ところが、その考えは甘かった。

この日、初めてご来店されたお客様は
私の想像を超えていた。

独立してから数多くのお客様と出会ってきたが
ここまで強烈な印象を受けた方は記憶にない。

「人はここまで他人を見下せるのか」
と、言葉を失った。
あの日の出来事は、今でも忘れられない。




私が美容室を独立するとき
一番大切にしたのは
「できるだけ髪を傷ませないこと」
薬剤だけでなく
施術方法にもこだわりました。

デジタルパーマがテレビや雑誌で話題になり
大人気でしたが、人気ほどのメリットは感じていませんでした。
薬と熱を使うため髪は傷みやすく
カールは長持ちする反面、次回のスタイルチェンジができにくい。
さらに、高額な機械を使うため料金も高めです。

すべては
デジタルパーマのひと言から始まりました。




美容師には、得意な技術と苦手な技術があります。

意外かもしれませんが
セットやアップスタイル、メンズカットが
苦手な美容師は多いです。

最近では、自分の得意な技術に特化して仕事をする美容師も増えています。

メンズカットのみの美容室や
ヘアセットのみの美容室


苦手なことはしない!得意や事だけする!
そんな美容師も珍しくない時代です。

これは、美容師として最も充実していた頃に経験した出来事です。

今思い出しても、理不尽だったとしか言いようがありません。




働く地域によっては、外国人のお客様が多く来店される美容室もあります。

これまで数え切れないほどの美容師に出会ってきましたが、英語を話せる美容師はいても、中国語まで話せる美容師には一度しか出会ったことがありません。

言葉が通じなければ、お客様とのコミュニケーションは想像以上に難しくなります。

これは
私が「言葉の壁」を痛感した日の出来事です。




今でこそ「女装男子」という言葉がありますが
この出来事があった頃は
そんな言葉はまだ一般的ではありませんでした。

きっと、女装をしたい男性にとっても
生きづらさや悩みがあった時代だったのだと
思います。

そして私たち美容師を含め
社会全体が、まだ多様な価値観を
十分に理解できていなかった頃の話です。

もう少し早く
多様性が当たり前の時代になっていたら…
そんなことを、今になって思います。




近年、ストーカー事件は決して特別な出来事ではなくなりました。

「少し怖い」「違和感がある」と感じたら
その気持ちを見過ごさないことが大切です。

個人情報の管理や早めの相談など
小さな意識や行動が被害を防ぐきっかけになることもあります。

日頃から防犯意識を持つことの大切さを
私は、あの日の出来事から学びました。




美容師という仕事をしていると
さまざまなお客様と出会います。

相性が合う方もいれば
どうしても合わない方もいる。

思いやりにあふれた優しい方もいれば
その逆の方もいます。

そして、ときには

「この人は思いやりがあって優しい人!!」

そう信じていたお客様の
本当の一面を目の当たりにすることがあります。

その瞬間、人の怖さを知りました。




美容師という仕事は、華やかでキラキラした世界だと思われているようです。

人間関係の泥臭さや、いじめ、理不尽な出来事などは「存在しないもの」と思われているのかもしれません。

私は時々、不思議に思います。

どうして美容業界だけは
いつまでも「夢のある世界」であってほしいと思われるのでしょうか。




人生には終わりがあります。
永遠に生きられる人はいません。

どう生きるかは
自分の考え方次第なのだと思います。

30代でも、
「毎日つまらない。」
そう言いながら何も変えようとしない
お客様もいます。

80代になってもスマートフォンを使いこなし
タイミーで隙間バイトをしながら
働くことを楽しんでいるお客様もいます。

どんな気持ちで毎日を過ごすか。

その積み重ねが
人生を大きく変えていくのだと思います。




最後に

このお客様といつかまたお会いできることを
願いながら書きました。

この想いが、どこかで届いてくれたら嬉しいです。

そして今日は、7月7日
七夕です🎋

どうか、私の小さな願いが叶いますように。



最後まで読んでいただきまして
ありがとうございました🙇‍♀️
あなたにとって
どのお客様が1番心に残りましたか?
教えてもらえると嬉しいです。

(自称)カリスマ美容師
令和 舞

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令和 舞 2011年東日本大震災で美容室の壁にヒビが入り、応急処置で営業を続けてきましたが限界です。修繕費用が厳しいため、無理のない範囲でお気持ちだけでもご協力いただけると幸いです。よろしくお願いいたします🙇‍♀️

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