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買ってよかった100%葡萄ジュース🍷

∫1 おすすめのジュースはこれだ!


今回、紹介するのは、葡萄(ぶどう)のジュースです。

「ジュースって色付き砂糖水のことですよね。
 子供じゃあるまいし、私はジュースなんぞ飲みません。
 大人はビールかコーヒーでしょう」

まあまあ、お待ちなさい。
僕が薦める時点で、何かあるに決まってるじゃないですか。

商品はこちらです。
Gran Label 赤葡萄|スジャータめいらくグループ



 スジャータめいらく株式会社 殿
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 それはさておき。


∫2 渋みを楽しむ果汁

1)公式情報

赤ワインのような濃厚な香りと、酸味(発酵感)と渋味のある、
本格的なワインテイストのぶどうジュースです。

「Gran Label 赤葡萄」公式サイト

上記の説明は、おおむね合っています。
合ってはいますが、このコピーで唯一無二の質感が伝わるでしょうか。

ぱっと見て、目に入るのが「ワイン」という語です。
しかし、この「ワイン」という字が弱い・・・。
本品の渋くて重い風味にマッチしていません。
 「ヴァイン」(ワインのドイツ語読み)
 「フルボディ」
 「ボルドー」
など、濁点を含む語でコピーを構成していればよかったのですが。
想起網における合致度が高くないと、印象が発散し、定着しにくいです。


原材料を見てみましょう。

ぶどう(コンコード種90%、カベルネソーヴィニヨン種10%)(輸入)
ブドウ種子エキス

「Gran Label 赤葡萄」公式サイト

ああ、良いですね~。
原材料が本質を言い表しています。
100%ジュースは、原材料で大勢が決まるといってもよいかもしれません。
今回は原材料を使って、本品の魅力を解説することにします。


2)コンコード種とは

 コンコード種は、甘味が強く、生食、果汁飲料、ジャムで利用されます。
 発酵させると狐臭さが出るため、ワインとしては好まれないとのこと。
 本種の香りの主成分は、アントラニル酸メチル。 
 同物質は、ベリーとカビ臭のニュアンスを持つ、甘いブドウの香りです。

トーマス・ウェルチは本種を用い、非アルコール性ワインを製造しました。
(のちのWelch Foods Inc.)
ウェルチが行った製法というのは、いわゆる「低温殺菌」です。
酵母は50~55℃で殺菌できるので、風味の変質を最低限に抑えつつ、
酵母の活動を停止させることができます。

高温でぐつぐつ煮てしまうと、加熱物の風味に変質してしまいます。
生のイチゴとイチゴジャムの風味が同じでないのと似た状況になります。
揮発系の甘い香りも、ダメになりやすいです。
アルデヒド類が化学的に不安定であるためです。

芳香の表現にある「カビ臭」という語に驚くかもしれません。
濃度が濃いと悪臭と感じられる香りは、低濃度であるとき、
香りの単調さを排し、広がり、コクなどの魅力を付与することがあります。
寝かせてないのにカビ臭とか、最初から蔵出しワインみたいですね。

僕は「狐臭さ」という表現に驚きました。
キ、キツネ・・・? あいにく僕は狐の臭いを嗅いだことがありません。

微生物には「微生物変換」という化学工場みたいな機能があります。
ブドウ糖をエチルアルコールに変える反応も、微生物変換の一つですが、
実際ははるかに複雑で、微生物学者ですら発酵の全容は掴み切れません。

アニマルノートを持つ成分の多くは、分子内にNが入っています。
本種の果実には、何か特定のアミノ酸が含まれているのかもしれません。
アミノ酸自体は芳香性ではなく、味覚で感知できる種類もごく一部です。
微生物変換をさせなければ、甘くてフルーティな美味しいブドウ。
本種の果実は発酵させずに食べましょうということでしょう。

ブドウの風味には、環境も影響することが知られています。
雨が少なく、日照が多い土地で、濃厚なブドウの実が成ります。
日本は雨が多く、果汁たっぷりのみずみずしいブドウが作りやすい一方で、
「これは濃い!」と一目置きたくなる濃厚なブドウは作りにくいです。
本品は輸入もののコンコード種を使用しています。


2)カベルネ・ソーヴィニヨン種とは

  カベルネ・ソーヴィニヨンは、赤ワインの主要品種です。
  世界で最も広く栽培されている品種で、中でもボルドー産が有名です。
  本種から作られる赤ワインはフルボディで、タンニンが豊富です。
  複雑な香りを有し、熟成するにしたがって香りは強調されます。
  欠点はフルーティー感、フレッシュ感が少ないこととされています。

タンニンは、もともとブドウが持っている成分です。
渋みの本体で、皮に多く含まれます。
本種の皮は厚く、半ばブドウの皮でワインを作っているようなものです。

カベルネの搾汁をブレンドすると、渋みはワインのそれに近づきます。
「Gran Label 赤葡萄」は、およそ子供の口には合わない大人テイストです。
口に少量含み、心地よい渋みを楽しむ感じでしょうか。

それにしても、わずか1割でこの渋さとは、カベルネおそるべし。
赤ワインが飲みづらくて、白やロゼに走る人の気持ちがわかる気がします。
(注:干し柿同様、寝かせると重合が進み、渋さは減っていくようです)

果実の香りはぼちぼちです。
発酵しなければ、本物の、複雑にして芳醇なワインの香りにはなりません。
しかし、本種が発酵前、原料のうちから香りの素質がよいのも確かです。
ワイン造りは香りの飲料を作る工芸のようなもの。
最終品を念頭に置きつつ、スタートから良好な香りの品種を選択します。
wikipediaに出てきたカベルネの香りの記述を、ひと通り並べておきます。

  黒スグリ、過熟した黒スグリ(ジャミー)、ブラックチェリー 
  黒オリーブ、グリーンパプリカ(ピラジン)
  ミント(メントール)、ハーブ、杉、ユーカリ
  タバコの香り、鉛筆の香り


本品はジュースではありますが、
アルコール含有量は0.01%、否、0.1%を微妙に超えている気がします。
(1%までは酒類とみなされません)

アルコールを添加したのではないです。
ブドウに限らず、熟した果実や果汁は、微量のアルコールを含みます
ノンアルコール飲料を設計しようとしている飲料開発者が、
「業界基準値の0.00%を超えてしまうので、本物の果汁を入れられない!」
と焦ることがあるぐらいです。

ND(not ditectable)と判定した論文は、検出力が弱すぎとして、
僕の官能による推定はガスクロマトグラフィーに基づいたものではなく、
酩酊性の芳香に惑わされ、上方寄りに誤認しただけかもしれません。
推定が上方にずれるぐらい、天然でお酒っぽいフレーバーになっている
と解釈していただければ幸いです。


3)ブドウ種子エキスとは

ブドウ種子エキスの有効成分は、プロアントシアニジン、
ポリフェノールの一種です。

ポリフェノールは、ベンゼン環やナフタレン環に、
OH基(ヒドロキシ基)が複数ついた構造を持つ物質の総称です。
通例、植物由来で、抗酸化能があるとされます。

植物は、光合成するために、光に当たらなくてはなりませんが、
光エネルギーは活性酸素を生成し、生体分子にダメージを与えます。
光(紫外線)ダメージを防ぎつつ、しっかり光に当たるため、
植物は、その組織に抗酸化物質を含んでいます。

ポリフェノール類を経口摂取すると、抗酸化作用を発揮してくれます。
ただし、吸収率は物質によりさまざまです。
たとえば、カテキンは比較的、吸収されやすいポリフェノールです。
緑茶を飲むと、速やかに血中濃度が上がります。
色素で知られるアントシアニンは、吸収率がかなり低いようです。
ブルーベリージャムを食べ続けても、身体は紫色には染まりません。
吸収率は分子量だけでは決まらず、予測がつきにくいです。
研究者は、プロアントシアニジンを、一部、吸収されると主張しています。

生理活性物質の研究者たちは、こぞって有効性の検証に取り組みましたが、
食品で疾患を治療できると考えるのはどうかと思います(欠乏症を除く)。
発症に至った疾患は、病院に行き、正規の医療で対応するのが王道です。

プロアントシアニジンは、
  日常的に摂取する抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンE)とともに、
  全身の抗酸化を支えてくれる食品成分、
と考えるのがよいでしょう。
発症に至る前の、組織がダメージの蓄積で劣化する前の、日々の防御です。
化学構造によって、抗酸化できるターゲットに得意/不得意が出るので、
特性が異なる抗酸化物質を、いろいろ摂取するのはよい考えだと思います。

ところで、このプロアントシアニジン、難点があります。
ずばり、苦い!
プロアントシアニジンだけでなく、ポリフェノールの大半が苦いです。

嗜好飲料に仕立てたいのなら、配合量を加減しなくてはなりません。
苦かったら絶対にダメということはありません。
大人は苦味を楽しめます。
コーヒー、茶、ビール、赤ワイン、いずれも苦味を楽しむ飲料です。

本品に配合しているブドウ種子エキスの配合量は、おそらく少量です。
糖分が多い品種を原料に使用しているのに、子供っぽくならない程度。
味を引き締めるぐらいの、程よい苦味です。


∫3 デスラー総統ごっこをしよう

私事ですが、僕はお酒を飲みません。
下戸ではないのですが、僕の商売道具は脳なのです。

調香師がタバコを吸わないように、
外交官がニンニク料理を食べないように、
ピアニストが指で重い旅行カバンを持つのを避けるように、
パイロットが屋外でサングラスを着けるように、
僕は脳組織を傷める行為をするわけにはいきません。

お酒を飲むしぐさはカッコいいと思っています。
仕事を終えたあとの、くつろぎの営みとしてもよいと思います。
仕事を終えたら姿勢を切り替えて、強迫をオフにしないとね。

本品は「ほぼワイン」。
ワイン気分で楽しめます。
(糖が変換されていないので、甘すぎて料理には合わないですが)

デスラー総統ごっこができます。
耽美派はブンドル将軍ごっこもよいでしょう。

何、マーレ産ワインごっこをしろ?
いや、それは勘弁してください。


∫4 ボジョレー・ヌーヴォー解禁を前に

ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は、
早すぎによる品質劣化を防ぐため、11月の第3木曜日と定められています。
2025年の予定日は11月20日です。

フランス、ボジョレー地方で造られる新酒を飲んで、
秋の収獲を祝うと共に、その年のワインの出来不出来を占います。
ボジョレー地方のブドウはガメイという品種で、本品とは異なりますが、
新酒気分を楽しむぐらいよいではありませんか。

新茶の季節には、その年の新茶を。
新米の季節には、その年の新米を。

秋はブドウの季節。
秋の味わいを「Gran Label 赤葡萄」で。
価格は500円ぐらいです。

ではでは(^^)/

文:瀬戸 裕紀


[買ってよかったシリーズ目次]
 買ってよかったシャープペンシル S3シリーズ0.9mm
 買ってよかったボールペン ジェットストリーム
 買ってよかったホームトランポリン
 買ってよかった100均box デスクワーク・手芸・プラモ作製に
 買ってよかった電動歯ブラシ
 買ってよかった電気ひざかけ
 買ってよかった100%葡萄ジュース


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