買ってよかったシャープペンシル S3シリーズ0.9mm
∫1 スケッチ日和
「わあ、今日は天気がいいなあ。スケッチしよう」
僕はスケッチブックと色鉛筆を持って、散歩に出かけることがあります。
対象は身近にある、ごくありふれた風景です。
その銭湯。その和菓子屋。その洋食屋。その書店。
その校舎。その道。その橋。
10年後、20年後、30年後も、そこにあるとは限りません。
信じられないかもしれませんが、ほんとうに無くなってしまうのです。
建屋はともかく、大樹が切られることがあります。
ビルが老朽化し、消防法を満たさなくなると、建て替えになるとして、
その際、植栽を含めて、区画全体が平地化されます。
神宮外苑のイチョウの木は、どうなるかわかりません。
職場にあったケヤキとサクラの木も、研究棟の建て直しの際、伐採でした。
身近な風景のスケッチは、たぶん、将来、特別な思い出になります。
∫2 手元に色鉛筆があるとは限らない
1)事務用のシャープペンシル
描きたいと思ったとき、手元に色鉛筆があるとは限りません。
シャープペンシルなら、あるでしょう。
書くものを何も持っていないよりは、よい状況です。
僕はこれまで、急に描きたくなったとき、
事務用のシャープペンシルを使ってきました。
ただし、一般的なシャープペンシルは、太さが0.3mm~0.5mmです。
先端が鋭すぎて、陰影を表現しにくいです。
仕方がないので線画で描きます。
線画は得意ではないのですが、やむを得ません。
注:描くのが苦手なだけで、線画自体は素晴らしいと思っています。
ピカソの「鳩」も、クレーの「忘れっぽい天使」も大好きです。
2)鉛筆を持ち歩くことがある
僕は、キャップつきの鉛筆を持って出かけることがあります。
美術館内で使用を許される筆記用具が、鉛筆のみなので、
慣れている人は、美術館に行くとき、鉛筆を持って行きます。
使用を鉛筆に制限するのには理由があります。
シャープペンシルは、芯が折れます。
折れたはずみで作品に飛んだり、落ちて床を汚したりするでしょう。
鉛筆は使うと芯が減ってヘタります。
メモに使う分には問題ありませんが、
「急に描きたくなった」に応える力があるかどうか。
想像ですが、鉛筆でスケッチする習慣を持つ人は、
外出時に、複数本、持っていくのではないでしょうか。
余談
美術館で借りられる「クリップペンシル」は、割と描きやすいです。
アンケートに回答するときに、手にした人もいるでしょう。
使い捨てにしては描きやすいですし、価格も安価ですが、
キャップがないので、ケースなしで持ち歩くのはお勧めしません。
∫3 PILOT S3シリーズ
今回、紹介する製品はシャープペンシル、PILOT社のS3シリーズです。
本シリーズには、太さがいろいろあります。
太さの最小は0.3mmで、最大は0.9mmです。
PILOT S3シリーズ
1)太さ0.9mm
鉛筆のような描き心地で、スケッチできます。
描き心地を言葉で伝えるのは難しい。
実際に試してみてください。
2)描き続けられる
シャープペンシルなので、鉛筆と異なり、描き続けてもヘタりません。
濃い目のスケッチをする人でも、芯を使いきることはないでしょう。
3)ラバーグリップがない
持ち方を自由に変えられるほうが、スケッチには都合がよいです。
グリップつきは持ち方が縛られ、字はともかくスケッチに向きません。
ラバーつき商品には、古くなるとラバーが溶けてくるものがあります。
本品はラバー部分がないので、いつまでも快適に使えます。
ボディには、適度な凹凸がついています。
鉛筆で滑っていないのなら、本品で滑って困ることはないでしょう。
4)芯が折れない
「シャーペンなんて、100円で買えるじゃないですか」
その安物、もしかして年中、内部で芯が折れていませんか?
薄手で軟質のプラスチックでできている商品は、芯が折れやすいです。
使用中というより、次回の使用時に折れが判明することが多いです。
書くとき、本体の先端、数センチに、繰り返し、力がかかります。
力が加わった部分のプラスチックボディは曲がります。
プラスチックは柔軟ですが、芯には柔軟性がありません。
ジョイント部などで繰り返し曲げられて、粒子配列が乱れた芯は、
寝かせているあいだに、配列を整えようとしてひずみで折れるか、
力をかけるとすぐに折れる、脆い配列に変わるのではないでしょうか。
S3シリーズは、折れません。
ボディは硬質のプラスチックで、先端部は金属です。
ジョイント部はガッチリした設計です。
多少、手に力が入っても、その力は芯に届きません。
グリップつきの製品では、該当部の樹脂を薄くする必要がありますが、
本品にはグリップがないので、薄くて弱くなる部分もないという。
芯が折れないのでストレスフリーです。
∫4 難点
1)0.9mmは細かい筆記に向かない
太さ0.9mmは、ノートに板書を書き取る用途には向きません。
数学や化学で使う、上付き/下付き文字を書くと潰れます。
細かい筆記には、ふつうに細字タイプを薦めます。
2)0.9mmの替芯は入手しにくい
太さ0.5mmの替芯はコンビニでも入手できますが、
太さ0.9mmの替芯は、文具コーナーがある店に行かないと買えません。
DAISOさんの文具コーナーでは扱いがありました。
ただ・・・、替え芯を頻繁に買う必要があるのかどうか。
芯を買い足さないといけなかった、最大の理由は、
「書いて擦り減った」ではなく、「芯を折りまくっていた」せいらしい。
本品の芯はエコの権化で、見事なまでに消耗しないです。
∫5 その他のお勧めユーザー
1)シニアに
年をとって、老眼がどういうものか、身をもってわかりました。
メモは、ぱっと見て、何を書いたのか、即、わかることが大事です。
メモを読む程度で、いちいち老眼鏡を取り出すのは面倒です。
0.9mmで書いたメモは、視認しやすいです。
細い字が見えにくくなった程度の老眼であれば、
太さを0.9mmに変えるだけで、普段通りの生活ができるでしょう。
プレゼントにもよさそうです。
この記事の読者は、情報が欲しくてクリックしたのではないでしょうか。
渡すのは物品かもしれませんが、プレゼントするのは製品情報です。
0.3mmか、0.5mmしか知らない、初老の親御さんに1本。
ペンは、そこにあれば、考えなしに使う人が多いです。
包装を解いて、玄関に置いていくのは、よい考えです。
2)図式派に
思案するとき、ホワイトボードを使う思索家がいます。
関連がありそうな要素を、線で結ぶ。
働きかける要素から、矢印を伸ばす。
要素をまるっと囲って、グループで考える。
四象限モデルで書いてみる。
部分集合モデルで書いてみる。
ああでもない、こうでもない。
そうだ、こうかも!
どんな構造が隠れているのか、まだ誰も把握できていない事象があります。
大局を誤らないよう、全体を見ながら、整理を試みます。
そういうタイプの思索家に0.9mm。
「それは芯というには、あまりにも太すぎた。
大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた」
物事を大きく捉えることを支援する道具を、僕は笑う気にならないです。
∫6 おわりに
「売れ行きが悪くて儲からないから、製造は打ち切りにしよう」
僕は、メーカーから、そう言われないかとヒヤヒヤしています。
ラバーグリップが劣化しないので、本体の買い替えが不要です。
芯が折れないので、替え芯の買い足しもめったに要りません。
もしや、これは破れないストッキングの構図では?
よかったら、お試しください。
書き心地、きっと気に入ると思います。
ではでは(^^)/
2026年5月7日 追記
カラー「ブルーグリーン」が販売終了となった模様です。
「透明ブラック」は、まだ在庫があります。
透明ブラックは、好き嫌いが出にくく、万人向けですが、
熟練した忍者のように気配がないです(本当)
ごちゃごちゃしたデスクで「あれ、どこ?」になりやすいので、
探すのに手間取らないよう、複数購入をお勧めします。
[買ってよかったシリーズ目次]
買ってよかったシャープペンシル S3シリーズ0.9mm
買ってよかったボールペン ジェットストリーム
買ってよかったホームトランポリン
買ってよかった100均box デスクワーク・手芸・プラモ作製に
買ってよかった電動歯ブラシ
買ってよかった電気ひざかけ
買ってよかった100%葡萄ジュース
