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おうちカレーのルー選び、毎回迷走🌀

定番のカレーとは、いったい何なのだろう。CoCo壱なら迷わない。私はいつもビーフカレーである。メニューを開いたところで、心はすでに牛肉の側に座っている。大阪生まれで、両親も関西人。子どもの頃からカレーの肉といえば牛肉だった。ポークカレーという言葉は知っているが、私の人生の食卓会議に正式参加した記憶はない。

グレイビーボードに入ってるビーフカレーは見た目から美味しそう😋


ところが家庭は、ひとりの定番では回らない。結婚してから、我が家のカレー会議は荒れ始めた。私は牛肉派。妻は肉が苦手。私はシーフードが苦手。娘は何でも食べるが、その自由さゆえに議長には向かない。結果、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもの野菜カレーに落ち着いた。落ち着いたというより、各国の主張がぶつかり合った末に誕生した中立地帯である。国旗は、じゃがいも色だ。

妻は裏面に書いてある通り作って欲しいらしい…..


妻は言う。「箱の裏に書いてある通りに作るのが一番おいしい」と。たしかにそれは正論である。だが、私は内心でそっと反論する。肉を入れていない時点で、すでに箱の裏の世界線からは外れているのだ。勇者なしで魔王討伐に出るようなものである。剣も盾もなく、にんじんだけでラスボス前まで来てしまった感じがある。

だから私は、惣菜コーナーでカツを買う。せめて自分の皿だけでも戦力補強したい。野菜カレーにカツをのせれば、失われた何かが戻ってくる気がする。ところが気づけば、そのカツは娘の皿へ移籍している。家庭内FAである。パパの補強選手は、いつも若手有望株に持っていかれる。

それでも私は、カレールーを二種類混ぜることだけはやめられない。昔テレビで「混ぜるとおいしくなる」と聞いて以来、ずっと信じている。ジャワとこくまろ。ゴールデンとバーモント。とろける何かと、名前を忘れた何か。毎回それっぽく混ぜるのに、どの組み合わせが当たりだったのかまるで覚えていない。月に一、二度しか作らないため、毎回ほぼ初対面である。鍋の中では、各社のルーたちが異文化交流会をしている。私はそれを見ながら「今回はうまくまとまってくれ」と、もはや料理ではなく国際会議の成功を祈っている。

カレールーの美味しい組み合わせは?


結局、我が家の定番カレーはまだ見つかっていない。牛肉の記憶を引きずり、野菜だけの平和条約を結び、カツを奪われ、ルーの国際会議に望みを託す。定番とは、最初からそこにある味ではなく、毎回迷走しながら、家族の都合に丸め込まれていく味なのかもしれない。

だから次も私は、きっと二種類のルーを混ぜる。理由はわからない。ただ、鍋の中でまた会議が始まると思うと楽しいのである。

定番を探しているつもりだったが、どうやら私は、カレー味の迷走そのものを煮込んでいたらしい。


私の好きなカレーライス🍛

😋 アンサー記事はこちら 👇

➡️ 次話はこちら:ミスドのハニーチュロ🤎
⬅️ 前話はこちら:ミスド好き集合🍩
↩️ シリーズ序章:期間限定?アレンジ?やっぱ定番やろっ❣️

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