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期間限定?アレンジ?やっぱ定番やろっ!🍽️

私は食に関して、冒険者ではない。洞窟の奥に光る珍味を見つけても「いや、入口の売店で売ってる肉まんでええわ」と引き返すタイプである。にもかかわらず、我が家では私が料理担当だ。妻は料理をしない。しかも妻も偏食家で、私とは好みが見事に逆を向いている。

食卓を見れば、同じ国に住んでいるのに通貨も法律も違う小国家が三つ並んでいるようなものである。そんな中、娘は自由貿易を掲げている。期間限定、新商品、謎ソース、全部いける。親としては頼もしいけど、料理担当としてはやや困る。

noteを始めてから、自分の食生活を振り返る機会が増えた。ミスドならオールドファッション、吉野家なら牛丼、なか卯なら親子丼、弁当屋ならのり弁、マクドならビッグマック。

私は店に入ったとき、メニューを見ているようで、実は過去の自分と再会しているだけなのかもしれない。新作も好きだし、期間限定も気になる。ただ、定番には「お前、今日も来たんか」と言ってくれる常連の安心感がある。

たまに娘が「一口食べてみ?」と新商品を差し出してくる。私はそれを、未確認生物の標本を渡された研究員の顔で受け取る。食べればたいていおいしい。けれど、翌週にはまたビッグマックを頼んでいる。感動と定住は別問題である。

家でも同じで、自分ひとりなら具なし焼きそば、具なしそうめん、具なしラーメンで充分暮らせる。もはや料理というより、麺という名の白いキャンバスをすすっているだけだ。

家族のためにレシピを見てアレンジ料理を作ることもあるが、二度と同じ味にはならない。どのレシピを見たのか忘れるからである。

私の腕前では、袋の裏に書かれた作り方こそがミシュランであり、説明書こそが神の啓示なのである。定番回帰などと言えば格好がつくが、私は食に対して、冒険より帰宅を求めている。

今日も私はメニュー表という世界地図を広げ、迷ったふりをして、いつもの国境へ帰っていく。

期間限定?アレンジ?やっぱ定番やろっ!

……知らんけど(≖ᴗ≖ )フフフ…✨


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