横濱舶来亭 辛口 作ってみた🍛|コクを感じるビター寄りのカレールウ😋
カレーの気分は、いったん発動すると厄介である。胃袋の奥に小さなカレー大臣が住みつき、「次は何味でいくのだ」と毎日閣議を開きはじめる。私は普通に晩ごはんを決めたいだけなのに、気づけばイオンのカレールー売り場で腕を組み、国家予算でも眺めるような顔をしていた。

今回、私が手に取ったのは「横濱舶来亭 カレーフレーク BLACK辛口」だった。名前からして、すでに港町の洋館に住む口ひげの紳士である。固形ルーではなくフレークタイプ。箱を開けると、小分けの親切設計ではなく、六皿分の粉がどんと入っていた。

二人前なら三分の一。計量が必要である。ここで私は、料理をしているというより、秘密結社の黒い粉を調合している気分になった。しかも注意書きには、開封後はチャックを閉めて冷蔵庫へ、とある。カレー界にも戸締まり確認があるらしい。


二人前なので、水は二百五十ミリリットル。小さなニトリのグリルパンでも十分に収まる。そこへフレークを投入すると、粉はあっさり溶けていった。昨日の赤缶カレーが少しさらりとした川なら、横濱舶来亭は静かな沼である。見た目からして色が深い。黒っぽい。辛口というより、何かを知りすぎた大人の顔をしている。



食べてみると、まず来たのは辛さではなくコクだった。普段なら「コクって何ですか。カレー界の雰囲気採点ですか」と思っていたのだが、連日違うカレーを食べていると、なんとなくわかってくる。
胸を張って語れるほどの舌ではない。私の舌はミシュランではなく、せいぜい町内会の回覧板くらいの情報量で生きている。それでも、このカレーには深みがあった。少しビターで、甘やかしてこない。大人の味というやつだ。
ただ、問題もある。カレーを試せば試すほど、家には中途半端に余ったルーが増えていく。冷蔵庫の中で、甘口、中辛、辛口、赤缶、フレークたちが肩を寄せ合い、「次は私の番では」と待機している。もはやカレー売り場ではなく、我が家の冷蔵庫が小さな舶来亭である。
横濱舶来亭 BLACK辛口。辛さで殴ってくるタイプではなく、コクでじわじわ包囲してくるタイプだった。カレー大臣の次回閣議でも、かなり有力候補になるだろう。問題は、閣議が終わるたびに冷蔵庫の領土がカレーに占領されていくことである。
……そのうち我が家の国旗、福神漬けになるかもしれん。

✅ 横濱舶来亭 カレーフレークはコクが強い
✅ キーマカレーも美味しそう
✅ 風味もしっかり
✅ 粉タイプなのでアレンジもしやすそう
🔗 元ネタはこちら👇
➡️ 次話はこちら:ジャワカレー🏝️
⬅️ 前話はこちら:赤缶カレー🍛
↩️ シリーズ序章:期間限定?アレンジ?やっぱ定番やろっ❣️
