はじめまして。|患者を支える側だった僕が、うつ病患者になり、休職した話。
患者さんの生活を支える仕事を、14年続けてきた。
立つこと。
歩くこと。
着替えること。
食事をすること。
仕事や自宅での生活に戻ること。
作業療法士として、たくさんの患者さんの「できなくなったこと」と向き合ってきた。
それなのに今、僕は自分自身の生活を、うまく立て直せずにいる。
病院勤務15年目の作業療法士。
40代、独身。
現在、うつ病で休職している。
患者さんを支える側だった僕が、患者になった。
「できる」と「元気」は、同じではなかった
休職してから、いろいろなことができなくなった。
コンビニへ買い物に行くだけで疲れる。
車を運転すると気分が悪くなり、手足に力が入りにくくなる。
仕事のことを考えると動悸がして、頭の中がぐちゃぐちゃになる。
MacBookを開いて少し作業するだけでも、強い疲労が残る日がある。
散歩ができた日もある。
noteを書けた日もある。
けれど、何かができたからといって、元気になったわけではない。
その日は動けても、数時間後に寝込むことがある。
翌日まで疲労が残ることもある。
作業療法士として患者さんを見ていたときには、分かっているつもりだった。
でも、自分が患者になって初めて気づいた。
「できた」という結果だけでは、その人の本当の状態は分からない。
どれくらい無理をしたのか。
終わったあと、どれくらい疲れたのか。
元の状態に戻るまで、何時間かかったのか。
そこまで見なければ、本当に「できた」とは評価できない。
今の僕は、そのことを自分の身体で学んでいる。
25歳のときにも、うつ病になった
今回が初めてのうつ病ではない。
大学を卒業したあと、僕は小売業界で働いていた。
朝早くから深夜まで続く仕事。
体育会系の職場。
当時は今ほど問題にされていなかった、パワハラ。
働き続けた結果、髄膜炎になって入院した。
転職した先でもパワハラを受け、職場内の人間関係や派閥争いに巻き込まれた。
眠れなくなり、食べられなくなり、1か月で10kg以上痩せた。
25歳のころ、初めて「うつ病」と診断された。
その後、医療関係の資格を取るために学び直し、作業療法士になった。
病院に就職してからは、周囲の仲間にも恵まれた。
それでも、家族の病気や死、自分自身の入院、家のこと、地域のこと、仕事の負担が重なっていった。
職場のストレスチェックでは、毎年のように高ストレス状態。
それでも僕は、
「まだ働ける」
「これくらい大丈夫」
「自分が頑張らなければ」
そう思いながら、止まらずに働き続けた。
そして、再び動けなくなった。
自分自身を「患者」にしてみる
今の僕は、作業療法士であり、うつ病の当事者でもある。
そこで、このnoteでは自分自身を一人の患者として見ていくことにした。
たとえば、散歩。
単に「今日は3000歩歩けた」で終わらせない。
歩く前の体調
歩いている最中の症状
歩いたあとの疲労
回復するまでの時間
翌日への影響
そこまで記録して、自分にとって適切な活動量を考える。
買い物、掃除、運転、パソコン作業、外出。
以前は当たり前にできていた日常生活を、一つずつ評価していく。
これは、誰かに勧める治療法ではない。
作業療法士が、自分自身の生活を取り戻すために行う、現在進行形の実験や。
このnoteに書いていること
このnoteでは、主に次のことを書いている。
休職中のリアル
職場からの電話。
社会保険料の請求。
傷病手当金。
診断書。
復職への不安。
休職するまで知らなかった、お金と制度の現実を記録する。
自分自身への作業療法
散歩、買い物、運転、パソコン作業などを、作業療法士の視点から評価する。
「できたか」だけではなく、その後の疲労や生活への影響まで考えていく。
40代からの生活再建
うつ病、体重増加、睡眠、運動、人間関係。
一度崩れた生活を、どのように組み直していくのか。
成功談だけではなく、失敗や動けなかった日もそのまま書く。
休職中の創作と収益化
note、AI、イラスト、アニメ制作。
自宅にいながら、自分の経験や創作を収入につなげられるのか。
これもきれいな成功物語ではなく、数字や失敗を含めて記録していく。
回復の教科書ではありません
僕は医療職だが、このnoteに書いているのは、あくまで一人の当事者の記録や。
同じ病名でも、症状や生活環境は人によって違う。
ここに、誰にでも当てはまる正解はない。
「これをすれば治る」とも言えない。
むしろ僕自身、これからどうなるのか分かっていない。
復職できるのか。
元のように働けるのか。
別の生き方を選ぶのか。
まだ何も決まっていない。
だからこそ、その途中を残しておきたい。
患者さんを支えてきた作業療法士が、自分自身を支えられなくなったとき、何を考え、何を試し、どのように生活を取り戻していくのか。
ここには、教科書には載っていない回復の現実を書いていく。
同じように立ち止まっている人へ
以前の僕は、働くことも、運転することも、買い物に行くことも当たり前にできていた。
今は、その当たり前が難しい。
正直、情けなくなる日もある。
焦る日もある。
このまま戻れないのではないかと怖くなる日もある。
無理やり前向きになるつもりはない。
「休めば全部うまくいく」とも思っていない。
それでも、今日できることを確認しながら、自分の生活を少しずつ組み直している。
同じように休職している人。
復職に不安を感じている人。
以前のように動けない自分を責めている人。
そんな方に、この記録が届けばうれしい。
病院勤務14年目の作業療法士が、自分自身を患者にしてみる。
この先どうなるのか、僕にもまだ分からない。
だから、その続きをここに書いていきます。
教科書にない回復のリアルを読みたい方は、フォローして見届けてもらえるとうれしいです🐤
はじめて読む方へ
このnoteの中心となる記事を、4つ選びました。
休職中のお金と現実
職場から突然、社会保険料3か月分の請求がきた日のことを書いています。
作業療法士が自分を評価する
散歩や買い物を「できた・できない」だけではなく、疲労や回復時間まで含めて評価しています。
僕がうつ病になるまで
医療従事者として働いていた僕が、患者になるまでの経緯です。
復職を考えると苦しくなる理由
仕事はしたい。でも、元の職場へ戻ることを考えると身体が動かなくなる。その矛盾を書きました。
